暗黙知の次元    

        マイケル・ポランニー(著) 高橋 勇夫(訳)  ちくま学芸文庫

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次世代を切り開く科学技術を暗黙知の中に, 2004/3/8

暗黙知の概念は、ポスト・モダンのブームが行ってしまったから消えても良いというようなものではないと思う。暗黙知とは、職人が弟子に、己を見て技を盗めというように、言葉では伝えられない知識をいうのだが、本書は、それがどのように存在しどのように機能するかなどをひとつの理論として作り上げた論考である。情報社会の科学技術の普及伝搬が論文など言葉によることが圧倒的に多く、それらが極度に高く評価され、暗黙知などは評価されない傾向がある。そのような時に、次世代を切り開く科学技術を暗黙知の中に求めるのは賢い選択かもしれない、と思いませんか?そう思わない方にも、そう思う方にも、是非、この本を読んで見ていただきたい。

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