イラスト地図−ながたのみどころ7選−1/2

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1.ひよどりごえ森林公園
 鵯越は、一の谷の北にあり、源義経が平家を追いかけたところもある。今、ここには、甲子園球場の約36倍(56ha)の北区にまでまたがる公園があり、神戸港までのながめがよい。このあたりは長田区の最北端で、造成された新しい街だ。雲雀ヶ丘・鶯町・萩乃町・花山町など、名前の通り花が咲き、鳥がさえずる地区である。

2.苅藻川(新湊川)
 長田の歴史は、苅藻川流域に起こったといわれる。縄文・弥生・古墳時代を通じての遺跡や出土品も多い。苅藻川は長田の北から南に流れる川である。柿本人麻呂の「玉藻苅る敏馬を過ぎて夏草の野島の崎に船近づきぬ」(万葉集)にもあるように、古くは、藻を苅る姿が海辺で見受けられたのだろう。

3.長田神社(鬼追い)
 神社の歴史は、神功皇后祀説の事代主命(ことしろぬしのみこと)にまで遡る。「5世紀ごろには、ナガタノクニとして部落国家があったのでは...。」と郷土史家は言う。節分の日は、タイマツを持ち、赤鬼・青鬼や一番太郎が舞う。大勢の外国人観光客も訪れる。夏には、薪能もある。神社前商店街の毎月一日(おついたち)は”ぽっぺん市”でにぎわう。


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