2009/03/24(火)
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真樹日佐夫宗師と。 実兄は故梶原一騎氏。 真樹道場宗師、ステゴロ(実戦)の覇者、映画プロデューサー、作家、劇画原作者。
文学にも造詣が深く、「ワル」はみずからの少年院時代を 想起して書いた長編劇画。 まさに文学とパンチパーマを両立させた漢である。
「実は私、以前、秋田書店の盛大な忘年会で、お見かけしてまして、真樹宗師が水島新司氏と立ち話しているのがとても印象に残ってます」 「おおっ。覚えてるよ。まだ秋田書店の壁村氏が生きていたころだったなあ」 壁村耐三ーー。 伝説の鬼編集長としてつとに有名な人物。 がきデカ、ドカベン、を掲載した少年チャンピオンをジャンプより早く漫画誌初の二〇〇万部に載せた功労者であり、スランプだった手塚治虫に「ブラックジャック」を描かせた人物。青年時代には、原稿の遅いあの大巨匠手塚治虫に鉄拳制裁した熱血の名物編集者でもあった。 嗚呼ーー。伝説の男、壁村耐三の名がすらりと口の端にのぼる真樹日佐夫その人こそ、少年漫画誌の貴重な生き証人でもあったのだ。
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