Dx発明IDOLミルクについて
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 本来、作品に於いて語りたいことを、別に書くことは物書きとしてはあんまりやりたくないんですけど、「超カニ」の見方に直結してるので書きます。

 無印カニパンに於けるミルクはどんな人物だったかと言うと、エレックカンパニー社長令嬢のお金持ちで、わがままで、なに一つ不自由無く育った女のコでした。まぁ、一言で言えば、ヤな女(笑)。まぁ、高飛車で世間知らずかも知れないけど、差別だけはしませんでした。庶民と一緒に遊ぶし。
 翻って、超カニのミルクは、さらに名声も人心も得て、やっぱり超わがままです。
 変わってないと言えば、そうかも知れません。
 そう、でも、確かに違う。5年の歳月だけに理由を預けられない、ミルクの変化。おそらく本作品中では語られることのない、それは一体何か。それが、わたしのテーマです。
 それは、表面的には、「カニパンを好き」と言う恋愛感情に現れています。Dxミルクの話も、本編の展開上、結果的にはこれがメインになってしまいました。
 しかして、もう一つの、わたしがDxミルクをかなりの面倒さが推測されるにも関わらず、書こう、書かねばならないと思ったのは、ミルクの成長の理由です。
 ただのわがままな単純莫迦>爆<から、一人前の人間としての少女に育った過程。端的には#07の後半に書いたんですが、安っぽい言葉になるけど、「苦労」です。
 おそらく、ほとんどの超カニ視聴者は、順風満帆なミルクしかイメージしてないと思ったのです。社長令嬢のわがまま超人気アイドル……。これでは、ミルクの魅力はなんら伝わらないのです。
 常に笑顔のアイドル。わがままなスタイル(行動様式のコトね、この場合)。それがどんなモノによって、どんなミルクの歴史によって支えられているかを感じなければ、ミルクの魅力は、ミルクという少女は解らないのです。
 もちろん、わたしの文章でも、これらを直接的に書くことはなるべく避けてます。それは、読むのではなく、感じてくれないと意味が無いからです。それについての材料は十分以上に用意提供したつもりです。
 そう、そして、その少女が、カニパンを想い、慕い、そして、つい悪態をついてしまう、その心を感じなければ、超カニは、普通の作品になってしまいます。しかし、それでは、あまりにも勿体ないではないですか。

 Dxミルク自体は、本編を見てなければ、何が起こってるのか、誰が喋ってるのか不明な処が多いです。なるべく最低限のコトは書くようにしましたが、それでも冗長になりすぎると感じた処は少々不親切でも省略しました。よって、小説としては(少女小説としても)全然不完全です。独立作品としては根源からして失格です。
 手抜き…と言えばそうですけど、もともと本編見てない人は、読むことはないと思うので、まぁそんなのもいいかな…トカ。(^^;゚~

 あと、作文様式として、視点がダイナミック、わかりやすく言うと、主語が、「ミルク」だったり、「あたし」だったりするのはわざとです。これでも、読み難くはないはずです。
 それと、「あたし」だったり「わたし」だったりするのもわざとですが、上記とは理由は別です。これは、その都度、当てはまる方を選んでいます。

 実務的には、ミルクがその場に居るカットをテープ起こしします。これがめちゃくちゃタイヘン。5倍ぐらいの時間は最低掛かると思ってください。
 ついで、行間を埋めます。平たく言えばミルク主観の小説化作業です。
 この作業が一番楽しい部分です。ただ、アクションシーンなんかでは、逆に心の動きでなく、状況説明が多くなるので大変つまりません。(;_;゚~
 気を付ける処は、話数を経る毎に少しづつ変化していく、と言うか、言葉になっていく、形になっていくミルクの感情の変遷です。
 も〜、わたしの中では、ど〜んと行って、どか〜んとぶつかってるのを、話に合わせてちょっとづつ、なるべく矛盾しないように(あくまで努力目標ですが)進めて行くのはなかなかに難しかった……とゆ〜かストレス溜りました。(^^;゚~ ボンノー多いもんで。
 特に、結末に於ける恋の行方はどうなるかわかんないままで書かなきゃならないし、カニパンの真意とか、単なる一視聴者にとっては、もう、ミステリー以外のナニモノでもなくて、どうなるんだ〜とか、はらはらのし通しでした。

 ラストについては、本編についても、Dxミルクについても、色々有るんですが、読んでくれた方が感じてくれたことがそれぞれの真実として、胸に秘めておいてください。
 あ、全編通してミルク視点なんですが、最後、ミルクが気を失ってるトコだけは、お話をまとめる都合上、ココが無いと、面白みも、余韻も、盛り上がりもなくなってしまうので、入れました。
 と言うことで、超カニが好きな人は、ミルクのファンになってくれれば、ミルクが好きな人には、もっとミルクの魅力が伝われば、わたしもむくわれるかな(笑)。

んけどした 



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