雪山を期待して、残雪?の尾瀬へ 2023年5月3日(水)〜4日(木) |
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いよいよ大型連休。昨秋の尾瀬から温めていた残雪期の尾瀬、二泊三日のテント山行で、至仏山と燧ヶ岳を登頂する計画です。 前回の雪山山行から15年ぶりですね。 三日間の天候が期待できそうなので、前夜にテント装備一式を詰め込んで、目覚ましをセットしました。 4月は天候が優れなかったため、トレーニング山行が消化できておらず、準備不足なのが気懸りです・・・。 | |||
第1日目: 鳩待峠(1020)→オヤマ沢田代(1145-55)→小至仏山(1250-1300)→至仏山(1335-50)→山ノ鼻(1635) |
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始発電車を乗り継ぎ、沼田からバスに乗車した後、やっと鳩待峠に到着しました。やっぱり雪が少ない・・・。 樹間のトレースに踏み入ります。尾根をグル〜〜と回って、オヤマ沢田代を過ぎた頃には、雪の稜線の向こうに至仏山頂が見えてきました、遠いなぁ・・・。 久しぶりの雪の路をあえぎながらたどって、小至仏山を右に巻くと、しばらくで至仏の山頂に到着しました。 山頂一帯は雪がなく、すべて岩がのぞいています。 | |||
気を取り直して、尾瀬ヶ原・山の鼻へ向かいます。上部の木道はすべて現れていて、歩き易いんだか悪いんだか。 中途半端に雪があるので、滑り降りる?駆け下りる?こともできず、降りに2時間以上かかってしまいました。 疲れた・・・。 | |||
山ノ鼻にテントを設営し、夕食をいただいた後、少しだけ尾瀬ヶ原に足を延ばして、至仏や燧の夕景を眺めていました。 | |||
第2日目: 山ノ鼻(0420)→逆さ燧(0450-0512)→尾瀬ヶ原三又(0530)→竜宮十字路(0605)→見晴(0630-0700) →白砂峠(0840)→沼尻(0910-20)→尾瀬沼東岸(1020-30)→三平下(1055)→三平峠(1125) →一ノ瀬休憩所(1205)→大清水(1330) |
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薄暗いうちにテントを撤収して、尾瀬ヶ原へ。逆さ燧で陽の出を迎えました、今日もいい天気ですね。 | |||
尾瀬ヶ原一帯にも雪はありません。また、まだまだ小さいですが、ミズバショウの花を見つけました。 2−3週間シーズンが早いかなぁ。 見晴で朝食をいただいた後は、見晴新道と別れて、白砂峠・沼尻へと向かいます。 さすがに白砂峠周辺は雪の上を歩きましたが、おかげで白砂峠からの急な岩交じりの降りは快適に歩けたかも。 | |||
ここまで来れば、後は大清水まで下るだけ!。 雪の三平峠を越える頃には、気温も上がってきて、雪山のウェアが邪魔になっただけでした。 | |||
大清水でバスを捕まえて沼田へ。JRの電車を乗り継ぎ、空いている八高線で帰り着きました。 | |||
今回は、三度目の雪の尾瀬、だったはずなんだけど、雪の少なさには呆れる程でした。 尾瀬ヶ原も尾瀬沼も雪は無く、ミズバショウの花が開いているのを見かけましたから、いつもより三週間ぐらい早いのではないでしょうか。 一日目の至仏山で雪のないのにあきれ果てて、燧に向かう気持ちが一挙に失せてしまい、二日目には帰ってきてしまいました。 帰りのバスの中で聞いた話では、燧も頂上付近は雪がなかった、とのことなので行かなくてよかったと思います。 去年は快適な雪山だったという話なので、また行かないと、ね。体力付けないとなぁ・・・。 | |||
今回の至仏山、「雪が少ない」との情報のためか、雪山初心者?が多かったような気がします。 手軽にチェーンスパイクの人も随分と見かけました。 鳩待峠から至仏山までならチェーンスパイクでも問題ないかもしれませんが、山ノ鼻への降りでは歩けない人達がいました。 アイゼンとは違って、チェーンスパイクは爪が短く喰い込みがが浅いので、傾斜面での雪路には適していません。 技術と経験があれば至仏からの降り傾斜面でもアイゼンなしで歩くことができるのですが、GWの至仏は「雪山」と認識してぜひしっかりとした冬山装備(アイゼンとピッケル)を用意してほしいと思います。 そして、快適に雪山を楽しみませんか。 |
制作:加藤 輝男 2023年5月7日
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