奥秩父を想う路、石楠花新道 2020年8月15日(土)〜16日(日) |
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待望の夏休みの後半戦。 下界は酷暑の予報なので、少しでも涼しいところでテントを張れないかな、と探した結果、奥秩父の大弛峠に決定。 登山シーズンは塩山からの乗合バスが利用できるので楽チンです。 大弛峠からは久しぶりに石楠花新道をたどって、 黒金山、乾徳山まで歩く計画にしました。 一日目は時間があるので、金峰山を往復することにしましょう。 | |||
第1日目: 大弛峠(0930)→朝日岳(1020-25)→金峰山(1110-35)→朝日岳(1225)→大弛峠(1310) |
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大弛峠に到着後、大弛小屋でテント受付をし、テントを張り終えてから、サブザックで出発します。
峠直ぐの急登をこなし、朝日峠を過ぎると傾斜が緩んで、しばらくで朝日岳。
朝日岳は好展望地であり、背に国師ヶ岳や北奥千丈岳が、前方にはこれから向かう金峰山が遠望できました。
急坂を鉄山との鞍部に降り、緩やかに登り返して、森林限界を抜けると、そこはもう金峰山の一角です。
ゴロゴロの大岩を越えると、五丈岩の鳥居に到着しました。 帰りは下りの方が多いので少しは気が楽でしょうか。 でも、短いけれど朝日岳への登り返しはつらいかな…。 |
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テントに戻っても、まだ午後一時過ぎ。夕食までの午後の時間をどうしましょうかネ?。 | |||
第2日目: 大弛峠(0340)→前国師(0415-20)→北奥千丈ヶ岳(0430-0520)→奥千丈ヶ岳(0600)→白檜平(0655-0700) →御止木分岐(0730)→大ダワ(0845-0920)→黒金山(1020-30)→笠盛山(1110)→乾徳山(1150-55) →国師ヶ原(1310)→登山口(1415)→徳和(1435) |
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今日は徳和までの長丁場だし、稜線で陽の出を迎えたいので、暗いうちに出発しました。 登り着いた北奥千丈ヶ岳で三脚をセット、陽の出を待ちます。 朝焼けにこそならなかったものの、茜色の空が拡がるのをず〜〜〜と眺めていました。 | |||
北奥千丈ヶ岳をあとに、尾根の路を下ります。 倒木に悩まされながら、奥千丈ヶ岳を過ぎ、林道に飛び出した白檜平で小休止。 緩く登り返した御止木分岐を左へ。 倒木が増えてくるにつれて、赤テープが見つけられなくなり、地形図を信じて歩き進めた結果、 どうにかこうにか笹原の大ダワにたどり着けました、フ〜〜。 少し先の木陰に腰を下ろして、朝食の大休止です。 | |||
約200mの標高差をじっくりと登り返すと、黒金山の肩に到着しました。 岩クズの北面からは、今朝たどった北奥千丈ヶ岳からの路が丸見えです、よく歩いたなぁ……。 まだまだ徳和までの歩きが残っているので、黒金山から取って返し、笠盛山を通り抜け、水ノタワヘ。 ここでザックをデポして、空身で乾徳山の山頂へ。 雲が増えていましたが、富士山を望むことができたのは幸運だったのでしょうか? | |||
いつもは扇平経由で降りることが多いので、今回は水ノタワからは巻道へまわりました。 ガラガラ石の多い歩きにくい路を我慢してたどると、ようやくで国師ヶ原に到着します。 ここまで来れば、徳和のバス停もそれほど遠くもなく、少しだけホッとできました。 | |||
珍しく山梨市営バスに乗車して、山梨駅へ。ここからは各駅停車で高尾に向かいます。 お盆休みの最終日だというのに、電車はガラガラでした。 | |||
二十数年前の石楠花新道を再訪しようと、今年の六月の石楠花の頃に計画を立てたものの、天候を睨んでは実行できずにいました。 前回は大ダワから徳和渓谷へ下りたのですが、今回は黒金山、乾徳山をたどる計画なので、 十時間近くのコースタイムになってしまいます。 黒金山が丁度行程の半分なのですが、10時過ぎの到着だったので、どうにか徳和まで歩けそうと期待がもてました。 それにしてもよく歩きました…。 | |||
奥秩父は何回も出かけていますが、国師ヶ岳の周辺はほとんどが雪のある時期なので、 樹々の緑の中を歩くのは新鮮だったかもしれません。 歩きながら、雪路を歩いた時は…、と思い出していました。 | |||
石楠花新道を歩くのは二度目です。 このコース、人は入っているようですが、前回以上に倒木が増えて路が荒れているような気がします。 北奥千丈ヶ岳の下り、奥千丈ヶ岳の下り、御止木分岐から大ダワへの下り、が要注意と思います。 特に、大ダワへの下りでは、赤テープを見失ってしまいました。 熊笹の中をたどる路は迷いやすいし、また熊笹で隠れた倒木や石に足を取られたりしないように、注意してくださいネ。 |
制作:加藤 輝男 2020年8月18日
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