北ア:黒部源流を訪ねて 2018年8月12日(日)〜15日(水) |
地図はこちら | ||
夏山は南アが続いたので、今年は久しぶりに北アへ!と探したのが、高天原温泉。 どこから入っても三泊四日は必要です。 登山口に悩みましたが、結局夜行バスで七倉へ向かうことにしました。 急登で名をはせるブナ立尾根を登ります。 また、岩苔小谷を降った高天原からは黒部川沿いの大東新道へ。 太郎平から先をどうしようかな・・・? | |||
第1日目: 七倉(0400)→高瀬ダム(0515-20)→登山口(0550-0600)→三角点(0900-05)→烏帽子小屋(1040) |
|||
寝不足で目をこすりながら、ヘッドランプで七倉から高瀬ダムへ向かいます。 トンネルを抜け、不動沢を吊橋で越えると登山口、水を補給して、尾根に取り付きます。 有名な急登の路ですが、いきなりのハシゴだらけ。樹林帯なので風もなく、大汗の路でした。 寝不足の身には厳しく、休み休みながら進みます。 三角点も過ぎる頃になれば少しだけペースが出てきて、山頂手前を右に巻きこむと烏帽子小屋に到着しました。 テント場は少し先の、三ツ岳が望める南傾斜面です。 | |||
稜線はガス気味でしたが、夜になって寝入った頃、突然の夕立?になりました。 | |||
第2日目: 烏帽子小屋(0400)→三ツ岳(0510)→野口五郎小屋(0630-0700)→竹村新道分岐(0740) →東沢乗越(0845-50)→水晶小屋(0940-45)→岩苔乗越(1018)→高天原(1205) |
|||
未明、ガスが濃いものの雨にはなっていないので出発したのですが、 直ぐに霧雨になり、思い出したように雨になったり、で、雨具を着用しての歩きになってしまいました。 三ツ岳〜真砂岳の間は、晴れていれば展望の尾根、絶好の稜線歩きの路なのですが・・・。 足下のお花をひろい、雷鳥に励まされて、進んで行きます。 それでも、東沢乗越からの登りを過ぎれば、後は降るだけのハズ!。 なのに、岩苔乗越を右に折れて、岩苔小谷を降りる頃には雨足が強くなってカメラもしまい込む始末。 高天原山荘に着いても降ったり止んだりで、ゆっくりと温泉に浸る気になれませんでした、あ〜〜あ。 | |||
第3日目: 高天原(0430)→高天原峠(0515)→B沢出合(0645-55)→薬師沢小屋(0750-0830)→太郎平(1055-1100) →薬師峠(1120) |
|||
三日目、朝から快晴の上天気。これなら大東新道も安心?です。 高天原峠に登り返して、気を引き締めて、大東新道へと踏み出します。 幸いなことに二十数年前の記憶からは拍子抜けするほど歩きやすい路に感じられ、 E沢、D沢、と次々越えてゆきます。 C沢を越えると小尾根を降り、B沢に出会って少し降ると黒部川の河原。 明るい陽射しの中で一休止です。 河原のゴロゴロ岩などをたどり、一時間近くで薬師沢小屋に到着!。 この時のために用意した冷たいお素麺をいただきました。 | |||
黒部川を吊橋で越えて、一頻り登ると、カベッケが原の湿原が広がります。 木道が続く中、草原が樹林帯になり、薬師沢を鉄橋で越えます。 三回目で尾根の坂路になりますが、今日はこの登りで最後なので、慌てずじっくりとこなしてゆきます。 傾斜が緩くなったころ、右手に太郎平の小屋が見えてきました。 後はキャンプ場まで歩くだけ、と思ったら、あと少しのところで雨が降り出してしまい、慌ててテントを張る羽目になりました。 | |||
午後には晴れ間になりテントが乾いたのに、夕方には再び雷雨になり、テントの周りを濁流が流れていました。 | |||
第4日目: 薬師峠(0430)→陽の出待ち→太郎平(0520)→三角点(0620)→折立(0715) |
|||
今朝は快晴!、ですが、ここ何日かの天候を考えて、行動を打ち切って、折立に下山することに決定!。 三脚を構えて、陽の出頃の写真を撮った後は、そそくさと降りに向かいました。 登りにはキツい路でも、今回は降るだけ。二時間で折立に降り着きましたが、二時間に近いバス待ち。 それでも、シャツ類やソックスを替えると少しはサッパリとしました。 | |||
バスと電車を乗り継いで到着した富山駅。 ですが、お盆の帰省と重なってしまったため、高速バスも新幹線もほぼ満席状態。 少し考えこんでしまいましたが、結局糸魚川〜松本経由の各駅停車に乗車することに決めました。 諏訪湖の花火大会のため松本〜上諏訪間が混雑したのを除けば、幸いにも帰省客は殆ど見かけなかったので のんびりゆったりの約8時間の電車旅になりました。 文庫本をもう一、二冊余分に持っていっとくんだったかも・・・。 | |||
久しぶりの北ア縦走でしたが、台風14号の影響?もあってか、午後になると雨とか雷雨の、生憎の天候でした。 折立に降りてきたその日も、夕方大糸線では雷雨に遭ったので、稜線もひどい天気だったのだろうと思います。 だから降りてきたのは正解なのですが、スッキリとした夏山、稜線歩きができなかったのが残念でした。 どこか晩夏の稜線に行けないか、と早くも画策中です ^_^;; | |||
ほとんど二十年ぶりの高天原山荘は改築されて居心地よい小屋になっていたし、大東新道は記憶にあるよりずっと歩きやすかったし、天候を別にすれば、気持ちよく歩けたのかもしれませんね。 機会を見つけてまた歩きなおしてみようと思います。 せっかく行ったのに温泉に入らなかったし、ネ。 |
制作:加藤 輝男 2018年8月18日
Copyright © 2018 by Teruo Katoh