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奥秩父:十文字峠を越えて栃本へ
2015年5月2日(土)〜3日(日)
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 仙丈からの帰りの電車の中、二年前のGWに、雁坂への登山道から見ていた白泰山の尾根路を想い出しました。 標高の低い秩父側から登ると大変だし、白泰山のコースは様子も判らないので、信州側の十文字峠から入ることにしました。 そうすれば、二日目に白泰山をたっぷりと楽しんでも、帰りのバス時間に余裕ができます。 そうすると一日目は十文字までなので、信濃川上までの電車も少しゆったりの時間にしました。 さてさて、テント装備で出発!。

第1日目:
 梓山(1110)→二本木沢(1140)→県界尾根(1335-45)→梓白岩(1445-55)→のぞき岩(1600-10) →十文字山(1640-45)→十文字峠(1655)
 GWで混む電車を掻き分けて信濃川上へ。 十文字峠までは時間があるので、地図を見て気になっていた三国峠からの路を歩くことに・・・。 それも、地形図にあった二本木沢沿いの路を詰めたので大変な目にあいました。 稜線が近くなって路を見失い、強引に沢の源流を過ぎて、倒木帯を詰めたら、やっとで悪石の標高点にたどり着きました、フーーー。
ノミノフスマ?? 二本木沢に沿う路を行く エイザンスミレ? コガネネコノメソウ??
稜線への路を探して・・・ ようやく悪石三角点
 ここから十文字までは3時間とちょっと。 しかし、やせた尾根が続く上、意外にアップダウンが多くて、歩行がはかどりません。 のぞき岩を越え、十文字山への登りとなってようやくで奥秩父らしい落ち着きのある路になりました。 十文字小屋はもうすぐです
梓白岩?を巻いて 梓白岩先の展望台〜白泰尾根 梓白岩先の展望台〜十文字山 大岩を巻いて・・・
梯子が現れる 苔生した路、これぞ奥秩父 落ち着いた感のある十文字小屋 マイ・テント?
第2日目:
 十文字峠(0435)→四里観音避難小屋(0530-0610)→林道跡(0700-05)→赤沢山(0805-10) →白泰山避難小屋(0925-30)→林道(1112)→両面神社(1142)→栃本関所跡(1205)
 今朝もいい天気。今日は行程も長いので、陽の出前に出発です。 大山の巻き道を左下に下れば、立派な避難小屋が見えました。水場もあるし、ここで朝食とします。 巻き道を回りこんで林道跡を過ぎると、昔の峠道と言うには心細い路が白泰山まで続きます。 決して危険という訳ではないけれど、一部靴の幅しかないような路でした。 白泰山避難小屋前ののぞき岩では唯一展望が得られました。
陽の出前、東の空が白んでくる 白泰山尾根への分岐 昔の峠道が続く 何の花???
陽ノ出 白泰山尾根への分岐 樹間に十文字山 下界は雲海・・・?
苔生した路 四里観音避難小屋 甲武信岳(右)〜破風山の稜線 三里観音?
1818.9mは東北面を巻く ヒメイチゲ?? 白泰山避難小屋
のぞき岩から(1)〜雁坂嶺(中)から破風山 のぞき岩から(2)〜甲武信岳(中)から三宝山 のぞき岩から八ヶ岳連峰の遠望
 白泰山からは歩きやすいですが、息つく暇もなくどんどんと下ります。 何せ、約1000mの標高差を3時間で降るのですから・・・。 降りに飽きた頃、1206mで右に折れてジグザグの急坂を降り、林道を横切るとまもなくで両面神社に到着。 ここからは里道となって、それが舗装路に変わり、大滝の集落を過ぎて、栃本のバス停にたどり着きました。
コケリンドウ? ヘビイチゴ?? 植林帯を下る路 ヒトリシズカ
両面神社 白泰山登山口
 秩父地区のバス便はけっして多くはないのですが、それでも大滝遊湯館で乗り継いだだけで、御花畑まで出られました。 びっくりしたのが西武秩父線。 15分も前に乗り込んだのにもう空き席はなく・・・、仕方なく東飯能まで立ちんぼでした。 なにかイベントがあったのでしょうか、それともGWだから?  「秩父屋台囃子20連太鼓」があったようです。他にも、芝桜まつりや美の山公園のツツジもあったりと・・・
 奥秩父の峠越えの路、二年前の雁坂峠越えでも旧道をたどって大変な?目にあいましたが、今回も結構厳しい?路でした。 ところどころ、奥秩父らしい落ち着いた雰囲気もあったのですが、歩く人が少ない(いない)のも納得です。 一日目、時間の関係もあって登山道では誰にも会わず、二日目は4人の人に会っただけでした。 それだけに、奥秩父の静かな山歩きが堪能できたのでしょうか・・・。
 梓山から三国峠へは絶対村道(中津川林道)がお薦めです。 二本木沢沿いの道はわずかに踏み跡が見つかるだけで、十文字小屋でも「歩く人はいない」と言われました、納得です。 悪石からも痩せた尾根の上り下りが多く、結構体力をそがれました。 梯子を越えて十文字山への登りになるとヤレヤレという感じでした。
 二日目、二ヶ所ある避難小屋はどちらも立派な小屋ですが、水場の近い四里観音避難小屋がお薦めです。 時間があれば、一日目にここまでたどり尽きたかったのですが・・・。 登山道は稜線を避けて脇斜面に付けられています。 けっして滑落するような急斜面ではないのですが、それでもわずかに靴の幅しかないような箇所もあって結構気を使う路でした。 特に、赤沢山を巻く辺りが要注意です。 それと東大演習林地で伐採跡地を横切る所が足元が悪い一箇所がありました。 皆採されているので崩れやすくなっています。 生態系保護の観点もあって最近は択採が多くなり皆採を見るのは珍しいのですが、演習林で皆採なんてどうしてでしょうか・・・?。

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制作:加藤 輝男 2015年5月6日
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