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厳しい雪山、北ア:蝶ヶ岳
2012年12月31日(月)〜2013年1月4日(金)
地図はこちら
 
 お正月山行、以前の初日の出の光景を思い出し、今回は蝶ヶ岳へ行く計画を立てました。 蝶ヶ岳の冬季小屋を頼りにして、槍穂の朝焼けが期待できます。

第1日目:
 中ノ湯(1205)→大正池(1305)→上高地(1400-10)→明神(1515-20)→徳沢(1630)
 朝の直行電車で松本へ、バスを中ノ湯で降りて、徳沢へ向かいます。 お正月とてトレースはしっかりしており、快調に飛ばして行きました。 それでも、徳沢に着いたのは陽の入りの、あたりが薄暗くなり始めた頃になってしまいました。
大正池 駐車場から明神岳? 河童橋 明神岳
第2日目:
 徳沢(0610)→横尾(0750-0800)→1770m(0903)→1940m(0950)→2090m(1050)→2200m(1200)→2320m(1300) →2460m?(1400?)→稜線分岐(1420?)→蝶ヶ岳(1440?)
 生憎と小雪舞う空模様の中、徳沢を出発し、横尾へ。 横尾小屋の脇から直登の道が始まりますが、展望もないので黙々と標高をあげて行きます。 稜線に飛び出すと強風となり、ほうほうの体で蝶ヶ岳ヒュッテの冬季小屋に潜り込みました。 風は夜になると一層強くなって、一晩中小屋を吹き鳴らしていました。
横尾小屋 横尾から登る! 稜線の横尾への分岐点
第3日目:
 吹雪のため停滞
 朝になっても強風は止みません。 それでも一旦は支度をして小屋を飛び出しては見たものの、 強風にあおられ立っていることもできず、またホワイトアウトで路もわからず、で 結局小屋に舞い戻ってしまいました。あ〜〜あ。 小屋の中では、手持ち無沙汰で不貞寝になってしまいました。
第4日目:
 蝶ヶ岳(0630)→長塀山(0900)→2400m付近(1100-1200?)→2160m付近(1300)→徳沢(1420)
 さすがの強風も夜半過ぎには少し峠を越えたので、朝全員で出発。 強風と雪とでトレースは吹き消されてしまい、赤テープを頼りに降ってきましたが、 2400m付近で見失ってしまいました。 八方手分けでどうにかテープが見つかり、ラッセルを続けます。 2150m付近でようやくトレースに出会えてホッとしましたが、 徳沢まで約8時間かかってしまい、バスの時間に間に合わないとの判断で、徳沢に泊まることにしました。
長塀尾根の下り 長塀尾根の下り 長塀尾根の下り
第5日目:
 徳沢(0615)→明神(0720)→上高地(0820)→大正池(0920)→中ノ湯(1015)
 未明に徳沢を出発しても、中ノ湯に10時15分。 小雪の舞う中を出発したのですが、空は回復基調で、大正池からは焼岳を望むことができただけ、幸運だったのかも?。
未明の徳沢園冬季小屋 明神岳 焼岳
 中ノ湯からタクシー相乗りし、松本から各駅停車で帰ってきました。 ほとんど一日がかりになり、帰り着いたのはもう夕方。徳沢は遠い・・・・。
 
 この正月は各地で大荒れで、下山後、遭難が相次いだのを知りました。 自分達も2日には下山開始することができなかったのですから・・・。 1日夜に小屋に泊まった4人で、どうにか無事に徳沢まで降りられたのは、自分の力、それとも運でしょうか?。 それでも、コースタイムの予定3時間が8時間かかっています、大変だったんだなと思います。 ワカンがなかったので、ラッセルさせてしまった皆さん、ごめんなさい&ありがとうございました。
 という訳で、ほとんど写真が残っていません。前回、2000年の時と大違いですね。

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制作:加藤 輝男 2013年1月5日
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