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2000年夏−北ア:高天原をめぐる旅
2000年8月3日(木)〜6日(日)
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 HANCsのメンバーの「高天原の温泉・・・・」との希望で、再び高天原へ、 夜行3泊4日の山歩きへ行くことになりました。ほとんどは一度歩いた道なので、少しは安心です。 夏休み前半の南アはあまり天気が良くなかったのですが、北アはどうでしょうかネ。

第1日目
 折立(0900)→三角点(1035-50)→太郎平(1320-30)→薬師峠(テント場)(1350?)
 前夜池袋発の夜行バスで富山へ、ここで直通バスに乗り換えて再び折立にやって来ました。 今日は、ここから太郎平テント場までの行程です。空には少し雲があって、天候が不安定そう。 案の定、三角点を過ぎたあたりからはガスってきてしまいました。これは先が思いやられるかも・・・・
登山道から有峰湖が見える 太郎平への路 太郎平から見る黒部源流の山々 薬師峠のテント場
北俣岳の展望 夕陽(1) 夕陽(2) 夕焼けに染まる茜雲(1)
夕焼けに染まる茜雲(2) 北俣岳にかかる茜雲
第2日目
 薬師峠(0600)→太郎平(0620)→沢出合(0700-10)→薬師沢(0820-40)→木道末端(1025) →アラスカ庭園(1110-25)→雲ノ平(1205-1300)→高天原峠(1440-50)→沢出合(1520-25)→高天原山荘(1550)
 今日は、薬師沢から雲ノ平へ登り、高天原へ下るアップダウンの多い行程です。計画より時間がかかりそう・・・。 でも、未明の雲もどこかへ消えて、出発時には晴れてきました。さあ、薬師沢へと出発です。
朝陽を浴びる北俣岳山頂 黒部五郎岳の眺望 遠くに三俣蓮華岳と槍の穂先 沢に架かる板橋
薬師岳の拡がり 薬師沢手前の草原 薬師沢小屋にて 薬師沢に架かる吊橋
 薬師沢小屋前の吊橋を渡って、雲ノ平への滑りやすい急坂を登ります。陽が射さなくて楽だけど、その代わり展望も無い忍従の路ですね。 傾斜が緩くなって、木道になると少しでアラスカ庭園です。周りの山々の展望に感激しながら、雲ノ平山荘へ。
 ここで、ケーキセットをいただき、元気回復!
雲ノ平への急坂で一休止 アラスカ庭園からの眺め アラスカ庭園から見る北俣岳 アラスカ庭園から見た三俣蓮華岳
アラスカ庭園でパチリ!! アルプス庭園にて 雲ノ平からの北俣岳の眺め 雲ノ平山荘のケーキセット
 雲ノ平山荘に別れを告げて、雲が湧き、遠くで雷鳴が聞こえる中を高天原峠への道へ。 奥スイス庭園を過ぎると、なかなか急な路になります。 途中の木のハシゴは少しも信用できず、足元を泥だらけにしながら、ようやくで高天原峠に到着。 沢の流れや高天原の湿原でゆっくりしたいところをグッとこらえて、高天原山荘へと急ぎます。 小屋に入ると雨が強くなってきましたから、ラッキーだったのでしょうかネ。 雨にめげて、結局温泉には行かずじまいでした。
雲ノ平から見る黒部五郎岳 雲ノ平山荘と黒部五郎岳 雲ノ平と三俣蓮華岳 奥スイス庭園からの水晶岳
岩苔小谷源流を囲む山々 奥スイス庭園からの薬師岳の展望
 夕方から夜中までずっと雨でした。明日の天気が心配です。
高天原から見上げる水晶岳(1) 高天原から見上げる水晶岳(2)
第3日目
 高天原山荘(0455)→水晶池(0555-0615)→岩苔乗越(0900)→ワリモ乗越(0907-47) →水晶小屋(1020-45)→東沢乗越(1125-30)・・・・・真砂分岐(1330)→野口五郎小屋(1420)
 朝起きると、雲は多いものの雨は降っていません。朝食代わりのお弁当を持って急いで出発しました。 木々の背が低くなり、背後の薬師岳がだんだん大きくなってくると、源流帯になり、視界が開けて来ました。 今日も良い天気のようです。 乗越直下の雪田でカキ氷をいただき、水筒に水を満たした後は、一息で岩苔乗越から縦走路へと着きました。
振り返ると薬師岳が見える 水晶池付近からの水晶岳 薬師岳の展望 岩苔乗越ももう近い
岩苔小谷源流と薬師岳(1) 岩苔小谷源流と薬師岳(2) 源流から見上げる水晶岳 岩苔乗越まであと一息
岩苔小谷源流と薬師岳(3) 岩苔小谷源流を歩く登山者
 ここは好展望台、黒部源流の山々が一望の下です。 昨日とは雰囲気の変わった水晶岳、スプーンカットの黒部五郎のカール、どっしりとした薬師岳・・・・。 ずっと見惚れていたいところですが、今日の行程は野口五郎までと長いし、雲も増えてきたので、重い腰を上げて出発しました。
岩苔乗越からの祖父岳 三俣蓮華岳の遠景 黒部五郎岳の遠望(1) 休憩する登山者、背景は水晶岳
岩苔小谷の向うの薬師岳 祖父岳と雲ノ平 黒部五郎岳の遠望(2) 黒部五郎岳の遠望(3)
黒部五郎岳の遠望(4)
 水晶小屋への登りでは、左手に雲ノ平が、振り返ると槍ヶ岳が見えていました。
槍ヶ岳遠望(1) 槍ヶ岳遠望(2) 雲ノ平と背後の北俣岳 野口五郎岳へと続く稜線
水晶小屋からの槍ヶ岳遠望
 水晶小屋を過ぎ、東沢乗越を越えた辺りから、遠くで雷が鳴り始めました。 「まだ遠いから大丈夫」と思っていると、いきなり至近距離に落雷があり、 みんなで一斉に物陰に倒れこみました、危ない、危ない・・。 その後、雨が強くなる中、恐る恐る野口五郎への道を辿り、今回の山行で唯一の三角点で記念撮影した後は、 野口五郎小屋へ駆け込みました、全員がテント装備だったのにネ。
野口五郎岳にて(1) 野口五郎岳にて(2)
 荒天は長くは続かなかったようで、日の入り頃には雨も上がり、ガスが流れているものの、夕陽がのぞいていました。
雲海に埋まる表銀座稜線 夕闇の水晶岳 荒天の後の日の入り(1) 荒天の後の日の入り(2)
荒天の後の日の入り(3)
第4日目
 野口五郎小屋(0620)→三ツ岳(0750)→烏帽子小屋(0845-0900)→2208m(1010)→水場(1220-1330)→高瀬ダム(1355)
 朝、明るくなるに連れて雲が少しずつ消えてゆき、朝焼けになりました。 自炊小屋で食事をしながら、日の出の写真を撮っていました。遠く富士山が見えたのは、感激でした。
朝闇の大天井岳と富士山遠景 朝闇に浮ぶ八ヶ岳連峰 御来光(1) 御来光(2)
御来光(3) 御来光(4) 富士山/八ヶ岳遠景 御来光(5)
御来光(6)
 出発の頃には快晴になっており、主稜線に出ると、昨日来た道/今日辿る道がハッキリと見えていました。 遠く白馬三山まで望めます。また、薬師岳に決して負けていない赤牛岳が好きになりました。 三ツ岳での下りでは、コマクサの群落の向うに、再び槍の穂先をのぞかせていました。
立山の山並と五色ヶ原 赤牛岳の向うに薬師岳が見える 後立山の主稜線を望む 三ツ岳の背後の鹿島槍ヶ岳
針ノ木岳と白馬三山の遠望 五色ヶ原遠望 水晶岳を振り返る 槍ヶ岳遠望(1)
槍ヶ岳遠望(2) 烏帽子岳から針ノ木岳への山々 烏帽子岳の眺め、背景は立山三山
 烏帽子小屋でタクシーを予約して、ブナ立尾根へと降ります。 急坂なので休む場所もあまり無く、樹林帯の中なので風も通らず、汗だくの道でした。 不動岳側の崩壊が目線より高くなった頃、ようやく尾根取付きの水場に到着。 昼食の大休止の後、高瀬ダムからタクシーで帰途に着きました。
烏帽子小屋から見た三ツ岳 南沢乗越の大崩壊地
 
 この夏山は天候が非常に不安定だったような気がします。 明け方から午前中はどうにか晴れ、お昼頃から曇り、雷のち雨。至近に落雷があったのも初めての経験でした。 注意しないとって言っても、稜線では避けるのも難しいですし・・・・

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制作:加藤 輝男 2000年08月13日
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