いやあ、とうとう出ましたね、ニンテンドウパワー版ファミ探II。ってこれを書き始めたの何故か6月の下旬なんだけど。っていうか、結局書き上げたのは翌年99年の10月なんですけどね。いや、なんか、リアルタイムで物を書けない正確なもので。
で、当日の朝は大興奮して朝の3時に目が覚めたんで、そのまま近所のローソンまでダッシュしました。いやー、真夜中にゲームの書き換えが出来るなんて、ディスクシステム時代には考えられなかったですなあ。
ということで、ニンテンドウパワー版(以下NP版)ファミ探IIについてと、プレーしてオリジナルのディスク版について思い出したことなどをつらつらと書いていきます。
オリジナルのディスクシステム版は1989年か、当時私は中2の14歳でしたなあ。今の中学生がときメモをやってまだ見ぬ高校生活に思いを馳せるように、素敵な殺人事件が起こるのかなあとドキドキしてたなあ。高校生の時も校舎のA、B棟間の渡り廊下の大鏡をみて胸をときめかしてたけど、結局何もめくるめく体験は起こらなかったなあ。(まあ、私のおじいちゃんは有名な探偵じゃないから)
で、発売前の心境について思い出すと、ディスク版のときはIをやってたのでIIも発売前から大期待していて、ファミ通の新着ゲーム通信(だっけ?当時も)の画面写真のシネマディスプレイみたいなヤツをみて大興奮していたなあ。NP版については、まず、新・鬼ヶ島がサテラビューのスーパーファミコンアワーでリメイクされていて、ファミ探もでないかなあと思ったら、『BS探偵倶楽部 雪に消えた過去』がでたけど、サテラビュー持ってないからどうしようかと思っていて(結局買わなかったんだけど)、そうしたら何かニンテンドウパワーってやつで『平成 新・鬼ヶ島』が書き換え可能になって、しかも旧ディスク版の元祖までおまけに入ってるらしいので、じゃあBS探偵倶楽部も書き換え可能でおまけに…って思ってたら、ファミ通の新作ゲーム発売スケジュール表に『ファミコン探偵倶楽部(仮題)』ってのが載っていて、やっぱり出るの?自分の願いが天に通じたの?って思ってたらファミ探IIのリメイクみたいで。ってそれはそれでいいかなって言うか、いやむしろそっちのほうがいいかな。って発売日が近づくにつれてやっぱり大期待で、任天堂のニンテンドウパワーのファミ探IIのページを毎日チェックしていたなあ。あゆみちゃんがカウントダウンしていたなあ。画面写真をみてうっとりしていたなあ(特に田崎の田舎の崖の上の夕焼けの中のあゆみちゃんのアップ)。っていう感じでした。
ということで、NP版についてのお話。
で、NP版の最初の起動画面だけど、あれです、いきなりディスクシステムの起動画面です、「竹を取るな、竹を取るな、竹を取るな」です(コアなファミ通読者にしかわからないネタ)。さらに英文警告メッセージから、オリジナルチックなタイトル画面とミュージックです。そしてNP版のタイトルにオーバーラップです。もう失禁感涙ものです。SFメモリカセット3980円と書換え料3000円の計6980円の内10%は償却しました。悔い無しです。まあ、セーブデータ消さないとまた見れないのが残念だけど。裏技で何度も見えるようにできないかな?
で、プロローグだけど、かっこいいです、次世代機のムービーなんか目じゃないです。PC-FXなんか燃えないゴミの日に出しちゃいましょう、ってすいません、言い過ぎです。でも、24メガビットでもここまでできるんだ。っていうか、プロローグになんか無駄に力が入ってるし。喫茶店で空木先生がどアップになるカットが2つもあるし。あと、画面がなんか暗いんですけど。バイオハザード用にテレビの画面の明るさを上げてあるはずなんだけど。色数節約のため?
そういえば、ディスク版の時は、ファミコン通信の新着情報のところに、シネマスコープ(だったっけ?)とかいって、主人公が警官に追われてるところの横長の画面があったんだけど、それを見て、「忍者龍剣伝」みたいに、派手に動くのを期待してたんだけど、あんまり動かなかったですね。っていうか数そのものも少なかったんだけど。
そうそう、NP版の喫茶店の音楽、ディスク版と同じでIの方の汎用BGMのアレンジなんですけど、フルコーラスで入っているから、ディスクのIIを通り越してIを懐かしく思ったり。
あと、メインタイトルが出る前の、 「この、 恐怖の事件に・・・ 出会って・・・ しまったのです・・・」ってメッセージの表示がなんか怖くて(メッセージ表示音が急に変わるし)すごく好きです。
あと、メインタイトルの所に出てくるうしろの少女のシルエットだけど、前のポーズの方が怖くって、かっこよかったかな。
で、第一章「ある少女の死」について。
そういえば、章立てになっているのって、わかりやすくていいかも。それと、新しく増えたコマンドや選択肢が黄色で表示されるのも便利でいい感じ。
で、小島洋子の死体発見現場だけど、そういえばディスク版は警官がなにかと「単なる直感だけどね」って繰り返しいうから、この台詞が一部の仲間内ではやったな。
あと、小島洋子の死体を調べる時に変なことすると、鑑識の人に、 「まさか えっちな事を 考えてるんじゃ ないだろうね。」 とか、 「もしや ものすごく えっちな事を 考えてるんじゃ ないかい?」 とか言われるけど、ディスク版の初プレイの時にも、ばっちりやってたなあ。チェキ。
で、 「その時、 にわかにあわただしく なった現場に 少女の声が ひびきわたった!」 ってことであゆみちゃんとの初対面になります。そういえば、ディスク版のときのあゆみちゃんの泣き顔って、なんかちょっとって感じだったなあ。後編では別のグラフィックに変わってたけど。
あと、ひそかに日比野先生が洋子のことを聞かれて「しかもこんな場所で」って言ってるけど、ここのところをもっとつっこんだら…。って初プレイじゃ気付かないけど。
で、あゆみちゃんが事務所に来たときに、いろいろと話しを聞くんだけど、ディスク版では親友を失ったあゆみちゃんに、アリバイをぶしつけに聞くことになりますが、そのときの、泣き顔からの眉の逆立て具合が良かったですね(←かわいそうとか思わないのか)。
で、洋子のお母さんに2人で話を聞きに行きます。ところで、秋江さん、ディスク版だと不幸そうというか、風で吹き飛びそうな感じだったけど、NP版だとちょっとケバいっていうか、ふてぶてしい感じがしますね。
で、洋子が見たうしろの少女の夢の話になるんですけど、洋子さん、親に朝っぱらから血塗れの少女の夢の話をしますか。 「母さん・・・ぼく、 あたまが ヘンになっちゃったよぉ ・・・・・・・」 ってかんじですね。って洋子には夢若もびっくりの運命の転換が訪れるんだけど。
ってことで、丑美津高校に。どうでもいいけど縁起でもない名前ですね。なんか不動高校並に殺人事件が起こってもおかしくなさそうな。あと、校舎にある時計をチェックしても、ディスク版の時にでた、止まったまんまだけど、深い意味はありませんとかいうメッセージがなくなったのは残念。なんで、職員室の時計がちゃんと止まってるから?
で、校門のところで、二人組の女の子にうしろの少女のうわさをいろいろと聞くんだけど、振り返っても誰もいなくって、前を向いたらうしろの少女がいるってパターン、実際にやられたら失禁しちゃうかも。
あと、駒田先生の「〜じゃ」を「〜ぢゃ」っていう話し方、Iのファンには、なんか懐かしくっていいかんじです。
で、事務所に戻って推理するんだけど、"考える"とか別のコマンドを選ぶと「まずは、 推理だ。」って何かと表示してくるのがなんかいろいろと懐かしくていいです。
第二章「謎の言葉」
鏡の前での回想シーンで、洋子がうしろの少女についてあゆみちゃんに言ったセリフ、 「彼女 本当に・・・ あなたのうしろに 立っているかも、 しれないわよ・・・」 ってなんかミステリアスですごく盛り上がります。っていうか、生前の洋子の行動の不可解さの本領発揮って感じです。
あと、チャイムの音なんだけど、ディスク版のはなぜかばっちり記憶してます。あのディスクシステムの独特の音色が脳みそにきざまれています。自分の実際の高校の時のチャイムの音は忘れてるんだけど。NP版のはブザーぽくって、リアルサウンド(風のリグレットって検索で引っかかった人ゴメン)って感じかな。
第三章「金田事件」
金田事件の話を聞きに、警察署までいくと、婦警さんが出迎えてくれるんだけど、ディスク版の時もそうだったけど、大した意味もないのに、なんか無駄にバストアップでキャラを表示させています。で、ここで大失敗するとゲームオーバーになっちゃうんだけど(ってNP版で始めてやった人って気づくのかな?)、当時の私は初プレイの時(だったと思う)にこっちもばっちり見つけてました(←自慢できることか?)。
あと、NP版は金田事件の話を、ただ聞いてるだけじゃなくて、自分で整理してまとめるというイベントがあって、なかなかいい変更点だと思います。
第四章「うしろの少女」
まずは美術室に。が、駒田先生は留守で、代わりに絵を描いてる美術部員がいます。ディスク版はどうでもいい顔だったけど、ちょっとヒラメ顔エキゾチックな顔になってます。へー、パリ生まれのハーフですか。
で、うしろの少女を初めて見たという葉山先生に話しを聞くんだけど、葉山先生、ディスク版はなんとなく地味な感じだったんだけど、NP版はなんかちょっと気が強そうです。で、葉山先生の回想シーンなんだけど、なんか15年前もあまり顔が変わってないんですけど。っていうか、現在の葉山先生の台詞に合わせて口パクしてるから、現在の葉山先生(三十路過ぎ)が実際にセーラー服着てしゃべってるのかもしれないけど。
で、かなり落ち着かない田崎に詰問しに。あ、テレビのコマーシャルがミポリンからエミリちゃんになってます。で、初老の男性が洋子の発見現場にいたというあゆみちゃんの発言に、田崎がどアップでキレて追い出されて、あゆみと校門で、田崎さん、昔は優しい人だったのにとか話すシーンがあるけど、このシーンで初めて流れる音楽がものすごく好きです。特にディスク版は、あの独特の音色で「ポポポポンポポポッポン」ってメロディーを奏でるところが。NP版をやってたときもこの曲が出る場面をしっかり覚えてて、田崎さんのアップのところで、テレビのボリュームを上げてバッチリと待ち構えてました。
第五章「奇妙なアリバイ」
主人公に、自分の捜査への協力の申し出を断られたあゆみちゃんが、事務所に来てコーヒーを入れてくれるんだけど、NP版は目の逸らし具合がいい感じですね。なんか湯川専務にセガはダメなのかって聞かれて、返答に困る部下達ってかんじで。
で、コーヒー飲んだとたんに主人公が激しいめまいに襲われちゃうわけなんだけど、ディスク版やってたときはびっくりしましたね。飲まされたのは青酸化合物で、後編開始と同時に主人公が死んじゃうのかなって。後編の発売日までドキドキしてましたよ(ってそれじゃただのくそゲーじゃん、というかファミ探Iに続かないじゃん)。
あと、NP版のめまいのシーンは、ファミコンの3Dシステムを使って見ると飛び出して見えます(ウソTMっていうかスーファミに繋げられないじゃん)。
第六章「恩人」
まあ、あゆみちゃんに飲まされたのは睡眠薬だったんだけど。
で、あゆみちゃんを探しに街を探索するんだけど、NP版はポリゴンで作られた街を探索できるかと思ってたのに(←スーファミじゃ無理じゃん。SFカートリッジにはFXチップも載ってないし)、なんか削られてましたね。まあ、ディスク版の時もこのへんはなんか蛇足だなって思ってたから、無くして正解だと思うけど。「セ、セーラー服。ど、どこにいますのん」ってオヤジがいなくなったのは残念だけど。で、あゆみちゃんとは出会えなくて、あゆみちゃんのニセモノクラスメートと会うことになるんだけど、ディスク版は「なんじゃこりゃ〜」って感じの顔でしたけど(言い過ぎ)、NP版は割とカワイイですね。
そういえば、このへんの流れってNP版が初めてって人には、なんか唐突な流れって感じると思うかも。第五章の終りなんか、ゲームオーバーかと思っちゃうかも。ディスク版のときはディスクの前後編ものの中で、(総標本数6でいいんだっけ?)もっともエキサイティングな分割だと思ったけど。
あと、繁華街にあったキャバレーが、NP版では、レイちゃんやアスカちゃんが勤めるコスプレイメクラになっています。何があったんだ、水野店長。っていうか捜査メモを見るとちゃんとキャバレーの店長ってなってます。っていうか普通コスプレイメクラでは、まぎらわしいから源氏名にキャラクター名を使わないと思う。ところで、水野店長って名前は『ダライアス』のXゾーンのボスの"OCTOPAS X"みたいに某ファミ通受けを狙ってたんでしょうか?(別に某ファミ通からのリアクションは特になかったけど)
で、主人公の代わりに、田崎を追ったあゆみちゃんを追って、田崎の故郷の丸福村まで行って、あゆみちゃんを人質にとった田崎を説得したりして、無事あゆみちゃんと再開するんだけど、NP版はあゆみちゃんが「ごめんなさい・・・」って謝るシーンで、アップになるグラフィックがあるんだけど、これがすごくいいです。NP版の発売前に、任天堂のホームページでこのグラフィックを見た時は、発売が待ち遠しくて、毎日見に行ってました。
あと、田崎の回想シーンに出てくる、15年前の浦部校長だけど、こっちは本当に変わってないですね。っていうかグラフィックを使い回してるんだけど。
で、事務所に戻って、遺書(←書きおきだってば)を見せられたあゆみちゃんが、主人公のことを気遣って言った、 「・・・ 友達を 無くすのは、 もう、 いやだもん・・・」 ってせりふがものすごくいいです。萌え萌えです。もう睡眠薬だろうが青酸化合物だろうが何でも来いってかんじです。
第七章「不自然な関係」
で、あゆみちゃんを学校までに送って行った時に、校門のところであゆみちゃんが河合ひとみちゃんというえらくかわいい名前の洋子の親友のことを話しますが、洋子の親友の割には、なんか思い出したように思い出されてます(まあ、終盤の頃に忘れたように忘れ去られるんからいいんだけど)。あと、あゆみちゃんが「放課後 旧校舎で 待ってて。」と意味真なかんじに言うシーンがあるけど、その時のうつむきかげんのグラフィックもなんかいい感じです。
で、校長室で校長と初めてちゃんと話をするんですが、ここの音楽(なんかのクラシックの曲のアレンジだっけ?)が印象に残るんですよね。終わりの方の大事なところでも流れるし。ゲームボーイ版テトリスで、BGMのC-TYPEがなんとなく似てるような気がするのでよく選んだりしたなあ。あと、ファミコンの『キャデラック』のメニュー画面の曲も割と似てますよね(←って全く同じじゃん。っていうかネタ元が同じじゃん)。
で、金田五郎を追ってる時に、ひとみちゃんと出会うんだけど、じつはひとみちゃんって、頭悪そうな不良(男)なんですよね。いやーやられたって感じです。で、「ばっくれんじゃ ねえっ!」とか「ざけんな」とか「ガンくれた」「タコ」とかいうせりふを喋るんですけど、主人公は理解できてません。ディスク版の時は、最先端の不良対孤児院育ちの純粋な少年って感じだったんだけど、NP版では、アナクロなツッパリ対普通の少年って感じです。あと、ディスク版は「ガキのたんていはファミコンだけだ」って言ってるところがNP版では「マンガと ニンテンドウパワーだ!」ってなってるところが時代を感じさせます。
で、あゆみちゃんとひとみちゃんと三人で協力して、捜査を分担することになるんだけど、この時の会話でわかる、ひとみちゃんの洋子への思いっていうのがなんか痛々しくって、せつなさ炸裂です。あと、張り切るひとみちゃんを見て探偵倶楽部での洋子とのことを思い出すあゆみちゃんの表情もなんかせつなさ炸裂って感じです。
で、事務所に戻るといつの間にか留守番電話が導入されてます。っていうか、今まで留守電なかったの?不便じゃなかった?
第八章「洋子としのぶ」
美術室に飾ってある肖像画が浅川しのぶを描いたものってのがわかるんだけど、ここでシリーズを通して初めてしのぶの顔がわかりました。ミステリアスな感じでちょっといいかなって感じです。
で、肖像画の作者の桂木良子のところに行って話しを聞くんだけど、何故か洋子も来てたらしいです。で、洋子の話し方や雰囲気がしのぶにものすごく似ているらしくて、しのぶを殺した犯人が見たらどう思うかって話しが出るけど、多分発狂しちゃいますよね。
あと、洋子が帰り際に桂木さんに言った、 「・・・ しのぶさんは、 今でもきっと、 丑美津高校の ある場所に います・・・」 というセリフもまたまたミステリアスでいいです。
第九章「イニシャル」
なんかあゆみちゃんがストーカーにストーキングされて困ってる(ってじつは犯人はひとみちゃん)ってことをあゆみちゃんの友だちが話すんだけど、この友達っていうのが、なんかかないみかあたりが声をあてそうな感じで結構私のタイプかも。あゆみちゃんの写真を見せると、「はいはい、ごちそうさま」っていうのもすごくかわいいし。
そういえば、ディスク版の職員室にいる他の先生は、校長先生が家を急に手放したり、葉山先生が階段で事故を起こした生徒の見舞いに急いで出てったり、日比野先生が主人公に昔のことを触れられて様子がおかしくなったりしたときに、なにかと、「どうされたんだろう きゅうに・・・」ってセリフを使い回して言うので(メッセージを送ったときに、1行だけ表示される)、これも何だか印象に残ってます。
で、五郎のマンションに向かうと、五郎のメッタ刺しシーンのシルエットが見れます。ディスク版の腕の振りだけで、こう、ザス、ザス、ザス、ってやってる感じのアニメーション(っていっても2コマだけど)の微妙な雰囲気が結構好きでした。
で、翌日はもう洋子の事件からちょうど10日目です。ってことで気合を入れて学校に向かうんですけど、なぜか人の気配が全くないんですよね。ドラクエIVの第2章で武道会から帰って城に戻って見ると誰もいなくなってたときぐらいあせってると、通りかかった駒田先生の口から驚くべき真相が。って祝日かい。
で、駒田先生との会話の中で、五郎との関係のことで校長を疑っていると、急に駒田先生が、 「・・・・ 今、 学校には わしらしか おらんのぢゃな・・・」 とか言い出します。なんか身の危険を感じてると、 「何があっても 誰も気づかん。 そうか・・・ 校長が 犯人ぢゃと 思っとったんか・・・」 とか言って来ます。さらに、 「わしが あとから 入って来たのは 扉にカギを かけるためぢゃ・・・」 とか、 「もう お前は 逃げられん! あきらめるんぢゃな・・・」 って言ってくるし。しかも顔がテンパって「ふっふっふっ・・・」とか笑ってるし。 で、あせってると、密かに鍵がかかってなくてちゃんと開くし。 「うひょひょひょ! 引っかかりおった!」 って、くそー、やりやがったな。
で、帰るとひとみちゃんから電話が。 「・・・ ひとみちゃん 心配してくれてるんだ・・・」 って結構心温まるイベントです。 まあ、うがった見方をすると、ディスク版ではサンボラに初めて行った時以来出てこなくなって、『ジョジョの奇妙な冒険』の「ロマンホラー! -深紅の秘伝説-」っていうサブタイトルぐらい無かったことにされてるひとみちゃんへのフォローという気もするけど。さらにうがると、桂木さんからの留守電を強制的に気付かせるためのイベントという気もするけど。
第十章「幼なじみ」
で、その留守電の内容ですけど、しのぶや内田とおな中(死語?)の石橋さやかという人が桂木さんの家に訪ねてくるらしいです。で、桂木さんが彼女を駅に迎えに行く間に留守番を頼まれるんだけど、なんで2回しかあってない人にそんなこと頼めるんでしょうか。逆に物騒だと思うんですけど。
で、留守番してる間に見るテレビなんですが、NP版はなんか無駄に意味もなくしゃべります。「震災から70年目に当たる今日の訓練にはおよそ100人が参加し、地元の警察や消防、それに??????が死亡するなど、大きな被害が出ました。」って言っていて、主人公もどこかで事故があったようだなって言ってるけど、これって避難訓練で大事故が起きたって言うことなんでしょうか?なんかものすごく物騒なんですけど。
で、内田が載っている卒業アルバムを見せてもらうんですが、なんと内田は日比野先生と同一人物です。で、内田少年の顔ですけど、他の人とは違って、顔がちゃんと年相応になってます(ディスク版のときはずいぶんふけた中学生って感じだったけど)。っていうか結構感じが違って見えて、同一人物ってわかりづらいかも。
で、日比野先生本人に聞きこみ。いままで割と無表情だったけど、表情がコロコロ変わります。 「金田親子・・・ あいつらは 人間の クズだっ!」って激怒したりとか。五郎が殺されたときのアリバイを聞かれて、 「・・・ 確かに ぼくには 十分な どうきがある おまけに アリバイなんてないさ、 しかし・・・」と無表情から、 「あんな奴らが どうなろうと、 かまわないじゃないか!」と激怒したりとか。五郎が校長を脅していたかもしれないと言われて、 「・・・ お、 おい! まさか 本気で、 校長を・・・!」とおびえた表情(驚いてる?)から、 「・・・ ひとつ 言っておく、 なぜ、 そんな ばかな事を 思いついたのかは 知らないし ぼくを 疑うなら それでいい。」と無表情になって、 「だが! ・・・ 校長を ぶじょくする事は、 ぼくが 許さない! 絶対に・・・!」とアップで怒るコンボが割と好きです。
第十一章「狂気」
旧校舎で葉山先生と、しのぶの死体が学校のどこかに隠されてるかもって話になるけど、 「私が どこだと思っているのか わかる?!」って言われて、 「先生は もしや・・・ ここだと 思っているのでは!」と言ってゴミ箱を指差すのは誰もが通る道ですよね。
で、いよいよクライマックスです。こっから本格的にネタバレになります。いいですか?『天外魔境II』でオーディオトラックをCDプレイヤーで聞いていて、白銀城のイベントを先に聞いちゃうくらいに後悔するかもしれませんよ。
い
ち
お
う
か
い
ぎ
ょ
う
謎の電話から校長が学校にいるといわれて、校門で出会ったあゆみちゃんと日比野先生と一緒に校長室に向かうと、そこには血にまみれた浦部校長の姿が。ドアには内側から鍵がかかっていたし、窓にも全て鍵がかけられてるから、自殺っぽいんですけど(実際そうなんだけど)、死体を調べると「たった今 刺されたようだ!」って受身っぽい形で書かれてるし、"考える"コマンドを実行すると「なんと 浦部までが・・・?!」ってメッセージが出るから、最初プレイしたときは殺されたものだと思い違いをしてました。
で、死体のそばに置かれた封筒(遺書)を読むと、源次郎(サギ仲間でジャマになった)と、しのぶ、洋子、五郎(口封じ)を殺したのは自分で、死んでお詫びするって事らしいです。
「意外な 結末だった・・・ あの、 浦部の素顔は 殺人者 だったのだ・・・」ってことで、意外な結末っていうか、えらく唐突っていうか、伏線が回収されてないっぽいけど(っていうか、最初プレイしたときはそこまで考えが回ってなかったけど)、事件は幕を閉じたっぽいです(ちなみにさっきの電話は校長から)。物悲しいBGMに変わって、「こ、 校長・・・!!」と日比野先生ががっくりうなだれて震えてます。
「・・・ 先生 帰りましょう、 ぼくが 警察へ 連絡を しておきます・・・」
「うそだ! 校長は、 人殺し なんかじゃない! これは全て うそだ!」
「・・・・・・」
っていうやり取りが続きますが、2回目以降はもう心臓がドキドキって感じなんですよね。もうAボタンを押すのがためらわれるっていうか、もうコントローラーを放り出して逃げ出したくなるっていうか、先がわかってるんですけどなぜか慣れないっていうか。
で、Aボタンでメッセージを送ると……。
「なぜなら・・・ 本当は みんな、 おれが 殺したからだ!」
ぎゃぎゃ〜ん、っていうか、恐怖直撃。雷鳴とともに画面が暗転。BGMは例の怖い音楽をさらに破滅的にアレンジしたヤツに。
そういえば、ディスク版のときに、この恐怖を他の人にも味あわせたくて、友達を呼んでプレイさせてたな。心の中で笑いながらどういう反応をするか楽しみにして。みんな割とちゃんとビビってくれて大満足でした。
で、NP版ですけど、ちょっと恐怖直撃度が足りないかな。自分がさすがに慣れたとか、大人になったとかっていうのもあるかもしれないけど。シーンの切り替えが、ディスク版だと、日比野先生が振りかえるのと、雷鳴が轟くのと、閃光が走るのと、画面が暗転するのが絶妙なタイミングだったんだけど、NP版だとなんかちょっとズレがあるかな。あと、画面の構図があるかな。ディスク版は、グラフィックが小さいけど、そのせいで没入度が高くて、日比野先生の割と無表情だけど殺意を帯びた視線が突き刺さるような感じだったけど、NP版は1枚の絵として完成してるけど、日比野先生が小さくて、しかも目の光り方がなんか変な感じだし。どアップのバストアップのグラフィックがあるんだからそれをいきなり表示しても良かったかも。
で、なんか 「お前らさえ いなければ・・・ お前らさえ!」 ってことで、なんか殺意の矛先が自分達に向いてます。目も妙な光を帯びているし。
そういえば、初めてプレイしたときは校長先生も日比野が殺したもんだと勘違いしてました。頭の中が真っ白になってたし。
で、冥土の土産って事で事件についてのご説明を。とりあえず、源五郎、しのぶ、五郎について。で、NP版には回想シーンが挿入されてます。グラフィックの枚数も多くて力が入ってます。
で、五郎について、 「あんな奴・・・ もっと早く 殺してやれば よかった!」 って悔しがってるスキにトンヅラこくことに。
が、行き止まりになったあの大鏡の前に逃げてしまってます。使えねー。っていうか、よく考えたらこの主人公、IといいIIといい犯人の正体を自分から名乗ってもらうまで気づいてないじゃん。でもまあそのおかげで大どんでん返しが存在するんだけど。
で、青ざめる二人に日比野の足音がゆっくりと近づいていきますが、ディスク版の「かふっ、かふっ」って足音がなんか印象に残ってます。
で、残った小島洋子についての説明を。洋子に大鏡の前に呼び出されて言われたセリフの、
先生・・・
先生は 昔・・・
人を殺したわね・・・
って怖すぎ。しかもしのぶのモノマネをしながらなんて。そりゃ、 「そうだ! 15年前 お前を殺したのは この おれだ!」 って言って首を絞めちゃうよな。
で、告白タイムもそろそろ終わりです。 「秘密を 知ってる奴は もういない・・・ そ、 それなのに!」 「お前らさえ、 余計な事を しなければ 校長は 死なずに すんだんだ・・・」 どうでもいいけど、こうべらべらとしゃべってバラしちゃってるのって校長の遺志に思いっきり反してるっていうか無駄にしているような。
「お、 おまえら おまえらも・・・」 「殺してやる!」 で、ナイフを振り上げた瞬間バッチタイミングで雷が。
で、第一撃は無事よけられたみたいです。どうでもいいけど、 「日比野の ナイフが 当たった鏡に ヒビが 入った。」 ってちょっとシャレが入ってる。
で、鏡を背に、日比野はふり返った! その時! 「なんと! くだけちった鏡の裏から ミイラとなった セーラー服姿の 死体が飛び出し、 日比野に おおいかぶさった!!」 ぎゃぎゃ〜ん。恐怖直撃その2。あと、このシーンもディスク版のほうがタイミングが絶妙だったかな。NP版は鏡が砕けた散った後、うしろの少女の幻が表示されて、そのあとミイラが覆い被さってくるけど、ちょっと間延びしてて恐怖直撃度が下がったかな。
で、それをみたあゆみちゃん、気を失う前に、 「あ、 あの日 洋子がいった 私の うしろって・・・」 「鏡にうつった 私のうしろと いう 意味だったんだわ!」 ってなんかすごい冷静だな。自分だったら普通の状態のときに考えてても気づかないと思うけど。
で、事務所に帰って空木先生と事件を語り合ったりなど。しのぶは校長先生の車にはねられたときにすでに死んでいたっぽくって、結局うしろの少女の正体の謎がわからないままで、恐怖持続って感じ。
で、万年筆に秘められた謎(日比野が大学に入ったときに校長に贈られたものだけど、だったらイニシャルは「T・H」じゃなきゃおかしいってやつ)については、エピローグで。
浦部校長は、
自分の 命にかえても
守ろうと したのだ、
みずからの 手で この世に 命をあたえ、
そして・・・
片親では ふびんだと、
子供のいない 友人、
内田夫妻に しあわせをたくし、
そして その結果・・・
不幸な 道をたどってしまった
我が 息子を・・・
かれは 万年筆に 刻まれた
「T・U」 という イニシャルに
こんな気持ちを ひそかに込めて
おくったに 違いない・・・
「日比野 達也」 に ではなく
「浦部 達也」・・・
そう・・・
彼の 本当の 息子へ・・・
ぎゃぎゃ〜ん(感動の渦)。はじめて理解したときはものすごく感動しました。Iのアレの時ぐらいに。親の愛というかなんというか。ファミ探IIの本体とも言えるかも。ちなみにちゃんと理解したのはエンディングを3回目に見た時でした。1回目の時は頭の中が真っ白で、なんにも理解できてなくて、2回目でちょっとピンときて、で3回目でやっと。なんか勿体つけた書き方をしてて、しかも読み返せなかったから。
で、感動の余韻を残したまま製作スタッフのクレジットに。あ、ここのBGMもいいんですよね。哀愁があってちょっとカッコイイメロディーが。ディスク版の時もディスクシステムの音源をうまく使いこなしててイイ感じでした。
で、 「企画 Team SHIKAMARU of R&D 1」 の表示とともに音楽が鳴り終わって、これで終わりかと一抹の淋しさを感じながら余韻に浸ってると、もうひとつのスタッフクレジットが。オリジナルスタッフが表示されたりして、ディスク版や『カエルの為に鐘は鳴る』でも見た名前に懐かしさを感じたり、 「SPECIAL THANKS GUMPEI YOKOI」 に感慨を覚えたり。 「製作 著作 任天堂株式会社」 の表示で終わりかと思ったら、なんと「そして、 2年後の ある日・・・」とのメッセージが(ってディスク版にもあったじゃん)。
「はい、 空木探偵事務所です。」ってちゃんとグラフィックも用意されているし(本編の使いまわしだけど)。あと、あゆみちゃんがフレームアウトするときこっちを向くのがちょっとカワイイかも。
で、 「明神村の あやしろ家に 仕えております、 田辺 ぜんぞう と申します。」 「ちょっと ご相談したい事が あるのですが・・・」 「・・・ 明神村、 あやしろですね、 今からうかがいます。」 という善蔵とのやり取りのあと、 「あ、 あゆみちゃん 出かけて来るよ!」 ってことでさっそく出かけることに。これが今生の別れになるとも知らずに(←違います)。 「! よしのぶくん、 どこへ行くのよ?!」 と心配するあゆみちゃんのアップの止め絵で、 「 ファミコン探偵クラブ 「消えた 後継者」へ つづく・・・」ということに。で、ちゃんとここまでやったってことはIの方もニンテンドウパワーでリメイクしてくれるのかなあ。もちろん大希望なんだけど。
今度こそ本当に終わりか、と感慨にふけっていると、
「いそべ よしのぶ さん、 おつかれさまでした、 楽しんで もらえました でしょうか?」 というメッセージが。なになに?なんかおまけがあるの?ディスク版のオリジナルがプレイできるの?それとも『消えた後継者』がプレイできるの?と思っていると、
「では、 調査の進め方を 元にして あなたの 性格判断を してみましょう・・・」 って、ぎゃぎゃ〜ん、そんなフィーチャーが追加されたのか。途中でたびたび現れた選択肢ってそんな意味があったのか。っていうか、それ以外にもなんかいろいろととんでもないことをしでかしていたような。
「なかなか カンのスルドイ方では ないでしょうか!」 ってたぶん気のせいですよ、それ。
「最後に あなたは・・・ ちょっと えっちなところが あるのではないでしょうか」 ぎゃぎゃ〜ん、すいません。洋子の死体でいろいろ遊びました。婦警さんのボインを調べてました。その他いろいろ女の人が出てくるたびにカーソルで撫で回すようにチェックしてました。
「性格判断は いかがでしたか? ぜんぜん ちがっていたら ごめんなさい。」 当たらずと言えども遠からずって感じです。はい。
「では 最後に、 あなたと 橘 あゆみさんとの 相性を チェック してみましょう・・・」 ぎゃぎゃ〜ん、そんなのまであるんですか。 で、あゆみちゃんとのラブラブチェック。最初プレイしたときは確か14個(12個だったかな?)でした。思ったより悪くなくて良かった。
そうしてたら第九章の最初のほうで出てきた女の子が。 「・・・・・・ じつは わたし よしのぶ くんのこと、 ちょっと イイなって 思ってたのよ 気づいてた?」 とか、 「あゆみと ダメに なっちゃったら わたし 付き合って もらおうかな・・・」 とか言われたり。なんかちょっとときめいちゃうかも。 「なんて じょうだんよ、 あゆみと うまく やんなさいよ じゃ、 またね・・・」 …はい、わかりました。
で、タイトル画面に。ということで、正真正銘の終わりに。なんか祭りの後のような淋しさがありますね。
やっぱり自分の青春の1ページのゲームなので感慨深いものがありますね。自分としては出会えて良かったと思うゲームなので、多くの人にプレイして欲しいと思うんですけど、SFメモリカセット3980円と書換え料3000円の計6980円しかないからなあ、今のところ(もし思い入れがなかったら、自分だったら二の足を踏む値段)。まあ、まだやったことがない人は機会があったらぜひやってみてください。
あと、最後にまとまりのないことをつらつらと。
リメイクは結構前からの悲願でした。
PCエンジン版の『イースI・II』でCD-ROM2の力に圧倒されたときは、割と本気で移植を願ったりしました。
それで、スーファミのCD-ROM(笑)が出るってときには、デフォルトでリメイクされるもんだと勝手に思って大期待してました。
あと、なんかの間違いでバーチャルボーイ(笑う?)で出たらどうしようとか考えたり。
まあ、そんなことを夜ふとんの中で考えて興奮して眠れなくなったことが何回かあったりなど。
ディスクシステムの書き換えソフト一覧のチラシで、読者(?)からのお便りで、「電車に乗っていて窓から任天堂を見かけるたびに、あそこでファミ探とかを作ってるのかと思ってなんか胸がときめく」(うろおぼえ)みたいな内容のものがあったんですけど、なんかわかるわかるその気持ちって感じです。
ちなみに大学に大学に行くときは東横線の窓から日吉で『光栄』(現:コーエー)が見えてたけど、自分的に特に思い入れがなかったので特別な感慨はなかったです。思う人は『信長の野望』とか『アンジェリーク』に思いを馳せたりするだろうけど。
『金田一少年の事件簿』の「学園七不思議殺人事件」って割と『うしろに立つ少女』に割とセイムな感じですよね。学校の怪談がテーマのところとか、それを調べてた生徒が殺されちゃうこととか、昔の事件が関係してくることとか、犯人が先生で、しかも気が弱そうとか、壁にミイラとか、あと大鏡とか。