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冬季下痢症とは |
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主に冬季に乳幼児の間で流行するウィルス性の下痢症のことをいいます。
下痢便が白くなることもあるので白色便性下痢症ともいわれています。2歳未満児の小児を中心に11月頃から翌年5月頃まで見られます。 |
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原因は... |
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ロタウィルスによる経口感染です。感染力は強く、下痢便中に排泄されたウィルスが、手を介して他の食器や食べ物について移るのです。A群ロタが主なものですが、B〜E群まであり、何度でも感染することがあります。 |
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症状は... |
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主症状は、嘔吐(90%以上)、下痢(ほぼ100%)、発熱(50〜80%)です。
まず初めに、嘔吐し、次に下痢や発熱が多いようです。嘔吐は2・3日、下痢は約1週間続きます。下痢は水様便で、典型的な場合には米のとぎ汁のような白い便が見られます。下痢と嘔吐が続くと脱水症状を起こしやすく入院が必要となることも少なくありません。 |
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合併症は... |
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乳幼児では下痢が続くと、二次的に乳糖不耐症となり、慢性の下痢を合併することがあります。下痢による脱水症や腸重積、その他、無熱性けいれん(予後は良いです)などがあります。 |
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脱水症状とは... |
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まず赤ちゃんのおしっこの回数や量が減ってきます。唇や舌も湿り気がなくなり、泣いても涙が出なくなります。顔色が悪くなり、ウトウトし始めたら危険信号です。 |