手足口病とは?
その名のように、手のひら、 足のうら、口の中に小さな水ぶくれができる病気です。 おしりやひざにできることもあります。乳幼児の間で流行します。最初の1〜2日の間、熱が出ることがありますが、 ほとんどの場合、熱はないか、あっても微熱程度ですみます。手足の水ぶくれは痛がりませんが(大人では痛くなる)、 口の中が痛くて食べられなくなることがあります。
原因は?
コクサッキーウィルスA16、A10、 エンテロウィルス71など夏風邪のウィルスです。いくつかのウィルスが原因となるので、何度もかかる場合があります。 潜伏期は、3〜6日です。
 
 
治療は?
約1週間ほどで自然に治る場合がほとんどです。熱やのどの痛みが強い時には、その薬を処方します。
家庭で気をつけることは?
@食べ物 :口の中が痛いときは、かまずに飲み込めるものを与えます。プリン、ゼリー、アイスクリーム、さましたおじや、とうふ、グラタンなどがよいでしょう。
A水分 :十分に水分をとるようにしましょう。オレンジジュースなどすっぱいものはしみます。牛乳や麦茶、みそ汁、ポタージュスープなどがよいでしょう。
B入浴 :高い熱があるときや元気がないとき以外は、がまんする必要はありません。
こんな時は?
口の痛みが強くて水分をあまり飲まないときは、脱水症を起こしているかもしれませんので、もう一度診察を。また、ごくまれですが、髄膜炎、脳炎、心筋炎を合併することがありますので、高熱が3日以上続いたり、元気がなくてぐったりしている時は要注意です。
保育所・幼稚園は?
手足口病は、のどから1〜2週間、便から3〜5週間にわたってウィルスを出しています。つまり、症状が消えた後でもウィルスは出ているので登園停止にしても感染を予防することは困難であり、積極的に登園停止にする意味はありません。ただし、口に中の症状が強い時は、2〜3日家で休ませてください。