マッキーさんやロリスさんに「買っちゃおうよ！」と背中を押されて購入を決断した白猪、何度も日程変更の末にやっと皆で飲む日が来ました。


ファースト・アタックはとても強烈。アルコールの厚みが物凄いのはさすがヘレン・ターリー！
最初のうちはミネラルがギンギンの硬質な口当たり、それが時間と共にどんどんやわらかくなって蜂蜜のような香りも。抜栓後30分位がベストな感じか。マッキーさんとえりかさんの共通の感想が「Michel Niellonのバタール・モンラッシュのよう。」とのこと。えりかさんいわく、「糖密度が物凄く高いのにその甘さを感じさせない、絶妙のバランス。樽の使い方も上手い。」
Jordanさんは「RP99点というのもうなずける。」とのこと。これはもっと熟成させて飲んでみたい！

当日のワインリストです。

1.ROCHIOLI Sauvignon Blanc Russian River Valley 2000
2.BREWER-CLIFTON Chardonnay Santa Ynez Valley Sweeny Canyon 96
3.MERIDIAN Chardonnay Edna Valley Coastal Reserve 96
4.MARCASSIN Chardonnay Sonoma Coast Marcassin Vineyard 96
5.BREWER-CLIFTON Pinot Noir Santa Maria Hills 97
6.OJAI Pinot Noir Santa Lucia Highlands Pisoni Vineyard 96
7.MARTINELLI Pinot Noir Sonoma Coast Blue Slide Ridge 98
8.ST.INNOCENT Pinot Noir Willamette Valley Seven Springs Vineyard 98

1.はレモングラスのような爽やかな柑橘系の香り。すっきりした味わいの中にもしっかりとした残糖感と厚みのあるボディが印象的なソーヴィニヨン・ブラン。ワイン＆スピリッツ誌で93点というのも納得の美味しさ。

2.は非常にやわらかく包み込むような口当たり。香りはローストしたナッツ系、ミネラル感も強い。
凝縮した果実味の中にしっかりとした酸のバックボーンが印象的。とてもきれいで上品な酸味です。

3.は濃厚なデザートワインのような味わい。アプリコット、蜂蜜の香り。時間と共に焦がした砂糖のようなクリスピーな香りに変化。ちょっとピークを過ぎていたか？

5.はとてもやわらかな口当たり。チャーミングなストロベリー系の香り。酸味がしっかりしていてとても
美味しい。「B-Cはどれを飲んでも外れがない。」とはHanakuroさんのコメントでしたが、まさにそのとおり。Jordanさんは最後の底の部分がいたくお気に召されたようでした。そうそう、B-Cのピノは底にブドウの絞りかすなんかが沈んでいて濃密で、これが実に美味いんですよ。蕎麦湯みたいですね。

6.はムンムンと濃厚な黒いベリー系のドライフルーツの香り。色も真っ黒なのはさすがPisoni。これも酸がしっかりしていて飲み口が非常によろしい。OjaiのPisoniはどのヴィンテージも外れないですね。

7.は濃密なストロベリー・ジャムのような香り。これも色が濃い濃い。予想外の濃厚さ。強烈な残糖感があるものの、これも酸がしっかりしているせいでしつこさがない。同じヘレン・ターリーが造ってもMarcassinのピノ・ノワールとはぜんぜんスタイルが違うのが面白い。

8.はオレゴンからのゲスト。とても素直で全体のバランスが良いピノ。軽やかな中にもタンニンがしっかりしていて酸もきれい。香りは濃厚なベリー系のフルーツ。これも熟成させたら面白いのでしょう。

2001/8/8　

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