LEWELLING

Cabernet Sauvignon Napa Valley Wight Vineyard 97

 

2001年春の新作ワイン会パート2、下記のラインアップで開きました。
集まっていただいたのは、ナパさん、MASAさんを初めとするCWFCの強力メンバーの皆さんです。

1.SPOTTSWOODE Sauvignon Blanc 2000
2.KISTLER Chardonnay Russian River Valley "Les Noisetiers" 99
3.MARTINELLI Pinot Noir Sonoma Coast "Three Colts" 99
4.SEVEN LIONS Pinot Noir Russian River Valley Butch & David's Knoll 99
5.SEVEN LIONS Zinfandel Russian River Valley Martinelli & Duckhorn Vineyard 99
6.ALBAN Syrah Edna Valley Estate Reva 98
7.FAILLA-JORDAN Syrah Sonoma Coast Qua Syrah Vineyard 98
8.LEWELLING Cabernet Sauvignon Napa Valley Wight Vineyard 97
9.FLORA SPRINGS Cabernet Sauvignon Napa Valley Wild Boar Vineyard 97

1.はワイナリーから届いたばかりのSB。最初若干温度が高かったときはとろりとしたトロピカルフルーツ、それがしばらくして冷えてくるときりっとした柑橘系の香りに変身。ややアルコール度が高めな感があるものの、バランス良く美味しいSBです。

2.は99年が初ヴィンテージ。「へーゼルナッツの実」という名前のとおり、コルクを抜いた瞬間から栗の香りがプンプン。ナパさんいわく、「甘栗むいちゃいました」。まさにマロングラッセが溶けこんだかのような味わいと焦げた樽の香りが強烈。でも酸がきりっとしていて飲みやすい。キスラーのシャルドネの中では一番さらっとしているのでは?

3.も99年が初ヴィンテージ。これもコルクを抜いた瞬間から華やかな香りがあたりに立ち込める。非常に上質な酸としっかりしたタンニン。これはまさにMarcassinのピノ! やや酸を強めにした感じだが。マッキ−さんいわく、「CLAUDE DUGATのLavauux.St.Jacquesにニュアンスが似ている」とのこと。樹齢が若いにもかかわらずエキスがきれいに溶けこんでいて非常に美味い。予想外のヒットでした。

4.はWilliams & SeleymのワインメーカーだったBurt Williamsの息子が設立したばかりのワイナリー。黒蜜のような甘さと凝縮した果実味。密度の高いタンニンとしっかりした酸が特徴だが、とてもピノ・ノワールとは思えないほどの濃厚さ。マッキーさんによると、ローヌのエルミタージュのよう、とのこと。アルコール度は14.9%です。

5.は樹齢125年のブドウから。イチゴジャムのようなねっとりした甘さ、でもこちらのほうがピノより酸がきりっとひきしまっている。非常に軽やかで上品なZin。これはもう一度じっくり飲んでみたい。

6.はローヌ系品種に定評のあるワイナリー。まさにローヌ北部といった強烈なスパイスの香り。でもすっきりとした酸のせいか、とても飲みやすい。非常にきれいにまとまっていてシラーの長所が良く出ているワイン。

7.はTurleyのワインメーカーであるアレン・ジョーダンが設立したばかりのワイナリー。こちらも香りは強烈なスパイス、でも6.より軽やかで、ベリー系のフルーツに蜂蜜を数滴落として凝縮したような味わいが非常に美味。

8.は1864年に設立された歴史のある栽培農家が1992年から造り始めたカベルネ。先月も家で飲んで、あまりの美味さにぶっ飛びました。マッキーさんいわく、「香りからして高級感ただよう、典型的なカルト系。」プルーンのような黒い果実を煮詰めた、濃厚で密度の高い果実味としっかりしたタンニン。そして非常に長いフィニッシュ。言い過ぎかもしれないけど、先日飲んだばかりのあのスクリーミング・イーグルに若干甘さを加えただけのような完成度の高さ、でも値段は1/20以下です。今年出会った中で最高のワイン。

9.はPope Valleyの山Cab。これもブドウのエキスが凝縮された濃厚なワイン。8.に比べると、ややフィニッシュが短いのが物足りない感じだが、かっちりとバランス良くまとまっていて完成度の高いCabです。


2001/5/22