何の前触れもなく、いきなりこんなワインを飲ませていただいて良いのだろうか？夢にまで見たSCREAMING EAGRE、ヴィンテージは1996年である。まるでボルドーのワインのような重厚感のあるカベルネの香り。グラスを 軽く回すと、カシスのようなベリー系の果実、ビターチョコレート、浅めに炒ったコーヒー豆といった香りが渾然一体となって押し寄せて来る。凛と背筋を伸ばしたシャープな酸、くっきり浮かび上がるような立体感、そして舌にしっかり刻み込まれるタンニンの豊潤さ。しっかりとした存在感はあるものの、ぐいぐいと迫って来るわけではなく、やや硬質な口当たりのなかに静謐さも感じられる大人の味わい。やはり凄いワインである。

このような貴重な体験をさせていただいたナパさんに心から感謝いたします。

2001/05/19

　

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