ゴージャスワイン会 2004


今から4年前、自分が主催のワイン会を始めた頃は「これでもか!」というくらい強力な4番バッターばかり集めたものだった。そんな昔を懐かしんだわけではないが、久しぶりにちょっと豪華なラインアップのワイン会を開催してみた。カリフォルニアだけでなく、数少ない手持ちのイタリア、フランスものも交えて。

1. JACQUES SELOSSE  Brut Rose NV
2. MEROI Tocai Friulano Colli Orientali del Friuli 2001
3. AUBERT Chardonnay Sonoma Coast Ritchie Vineyard 2002
4. HENRI BOILLOT Corton Charlemagne 2001
5. KISTLER Pinot Noir RRV Kistler Estate Vineyard Cuvee Catherine 1992
6. RADIO-COTEAU Pinot Noir Sonoma Coast Hellenthal Vineyard 2002
7. MIANI Merlot 97
8. CHATEAU COS-Dユ ESTOURNEL 2000
9. NEAL FAMILY Cabernet Sauvignon Napa Valley The Second Chance 2001






1.噂のロゼは、アセロラのような締まった酸味が心地良い。とにかく美味しいのひとこと。これを一人で抱えて飲めたら何と幸せなことか…。


2.トカイにしては硬質なボディ。最初は硬く、1時間後にやっとこなれてきた感じ。強烈なミネラル感はまるで岩塩を舐めた時のよう。

3.まさにスウィート&エレガント。ボリュームのある果実味、柔らかな口当たりはさすがのひと言。ただ、もう少し熟成させた方が良かったかも。

4.これはみしゃぱぱのご提供。口当たりはすっと滑らか。最初はさりげなく、そして口の中で美味しさがじわじわと広がる。能ある鷹は…という言葉がまさにぴったり。たっぷりのミネラル。ボリュームのある果実味と甘みは、カリフォルニアのシャルドネのよう。


5.イチゴやスモモのような香り。豊潤な酸、ほのかに熟成香も感じられるが、全体としてはまだまだ若いかな?



6. 話題のR-C。特にこのHellenthalは評価が高い。黒糖のような甘みに強烈なタンニン。乳酸っぽいニュアンスも。果実味が濃いけど、良くありがちなシラーっぽさは感じられない。ニューフェイスながら、よくまとまったピノ。最近のルロワのワインがこのような感じとのこと。


7. 今回のワイン会を企画したきっかけは、これを6本セットで購入したから。それも割りと手頃な値段で。とにかく色調が濃い。酸は低いが、ミネラル感もあり、土臭さはいかにもイタリア。カリフォルニアに比べると、何とも言えぬ歴史の重みのようなものを感じる。これがボルドーだったらもっと渋くなるだろうし、カリフォルニアのメルローだったら甘くなるだろう。その中間のバランスが絶妙で素晴らしい。

8. これはブラインドで。正解された方が2名もいたのには驚きました。(苦笑) たっぷり濃くて雰囲気はカリフォルニア。でも青臭さの残る香りはいかにもボルドー。シャルトリューズを思わせる薬草っぽい香りも。


9. Nealの単一畑も評価が高いワイン。ブドウ本来の持ち味が充分発揮され、どこか緊張感のある味わい。レギュラーのCabも素晴らしいが、ポテンシャルはこちらの方がはるかに上。まだまだ飲むには早いけど、十分トップクラスのカルトに対抗できるだろう。95点!

2004/6/25