某イタリアワイン通の建築家にお会いする機会があり、「おいしいサンジョベーゼを飲んだことがない」という私を「それでは」ということで、ワインバーに誘っていただき、ごちそうになったのがこのワイン。
イタリアワインに疎い私、さっそくビジュアルブックマーク。

農薬や化学肥料、機械などを使わない農法によるワインの作り手でマッサ・ベッキア。トスカーナのワインですが、シエナのもっと南のマレンマ(maremma)という地域にあるただ今、注目のワイナリーとのことです。

色合いは鮮やかだけれど、落ち着いたレンガの混ざった赤紫で。香りには太陽に暖められた土の匂いがある。粗い櫛の目で梳かしたような、やや太めの味わい。すっと逃げて舌にまとわりつく感じがない。
タンニンには、ざらざら感があって、酸味はしっかりだが、ふくよかでまろやかな余韻が長い。
濃いことは濃いが、飲み続けられるエレガントさがある。とても品がよく、素直でのびやかなキャラクターのワイン。とてもおいしいです。後ほどいただいた情報によると、このワイン、La Fonte di Pietrarsa のブドウは Cabernet とのこと。サンジョベーゼではなかったというわけ。とはいえ、ボルドーのCabernet とは違って、若くても飲みやすい、肩の張らない味わいでした。

建築家N氏は昨年このワイナリーを訪ね、オーナーと親交を深められたそう。作り手の人柄を彷彿とさせるワインだった。

白は Arientoというキュヴェで品種はヴェルメンティーノ。色合いは麦わら系から薄めの蜂蜜色。濃くたっぷりとした厚みがある。南の品種ではあるけれど、Viognier ともルーサンヌ、マルサンヌ系とも違う。トロピカルフルーツの香りや紅茶の香りがする。ブラインドだったらピノグリージョと答えるかも。
濃いけれどしつこくない、おだやかなワイン。さすがのセレクションでした。

日本のインポーターもこだわりの若い情熱家だそうで、これまた注目です。

ワインの色とエチケットがなんとなく合っているところが、楽しいですね。手書き文字のシンプルなデザインにもワインの性格が現れているようです。

■trolさんは、マッサ・ヴェッキアの他のキュヴェで Terziere と Poggio a'Ventiを飲んだとのこと。くすんだ感じだけれどバランスがよくて華やかなワイン、おいしいですよね、とのことでした。Terziere の品種 Alicanteはマレンマの土着品種、Poggio a'Ventiはサンジョベーゼ80%とマルヴジアネーラ20%で作られます。どちらも赤!

■jordanさん、いろいろ情報ありがとうございました。

●La Fonte di Pietrarsa Massa Vecchia 1999

●Ariento Massa Vecchia 2000

飲んだ日 2003/5/26
スコア 20/19