ブルゴーニュ好きが集まって Jean Tardyの会。この日のためにお気に入りを買い集めておいてくれたとっておきの会でした。

Jean Tardy : Bourgogne Vosne-Romanee の注目の作り手です。家主が5月にブルゴーニュに行った際、ドメーヌを訪問し、おいしさとその人柄に感動したということで。お呼ばれされて、とっても幸せ。畑も村もいろいろなんだけど・・・と出してくれた4本。みんな期待に胸をふくらませて拍手〜!

とはいえ、まずは泡と白ですね。

Champagne は Andre Beaufort 。デゴルマジョンした日付入りなの、と家主。ノンヴィンテージですが熟成したようなコクのある香りでおいしい、おいしい。

白ワインは Marc Colin Chassagne-Montrachet 1999 Champs-Gainsという一級畑。 Marc Colin 、古くから有名な由緒ある作り手ですね。久々に飲みました。確かな自信に満ちた造り。

そしていよいよ Jean Tardyの登場です。

1994 Nuits-St.-Georges 1er Cru Les Bourdots
まず香りがGreat!驚きのかぐわしさ。輝く深いガーネット色にうっとり。口に含むとたっぷりの果実味が広がり、甘くやわらかくフレッシュ。なんとおいしいワインでしょう。これが噂のジャン・タルディ。素直で迷いがなく柔軟性のある若い大人のワインという印象です。飲みすすめばこれはシックでエレガント。いいなあ。ホント、おいしいです。
うっとりしていると、次は95年ですと注がれました。


1995 Nuits-St.- Georges Au Bas de Combe
畑ちがいのヴィンテージ違い。これは94より powerfulで濃い。ジャン・タルディの特徴とは、テロワールを生かし、よいブドウを作って、まんま、自然体で醸造する。作り手の人柄そのままだそうですよ。これまた、インパクトのある味わいです。ブルゴーニュといえばエスカルゴだけどエスカルゴはなかなか手に入らないから、ということで家主が作ってくれたのはサザエのエスカルゴ風。エシャロットとニンニク、玉ねぎをバターで炒めて塩・コショー。ガーリックとバターの香りが効いてブルゴーニュワインにぴったりです。

  

つづいての1本は
1996 Vosne-Romanee 1er Cru Les Chaumes
いよいよ本拠地のヴォーヌ・ロマネ。ますます盛り上がる期待を裏切らず、香りと味に一段と深みが増しました。大物の気配を漂わせ、堂々とした、しかし、相変わらずチャーミング。これもおいしい。

1999 Nuits-St.-Georges 1er Cru Les Boudots
ラストのワインはニュイサンジョルジュへ戻って94年と同じ畑です。これはヴィンテージも若くワインは液面高く上までぎっちり入っています。煮詰めた果実の香り。パワーと優雅さが同時に備わったとっておきのワイン。ブドウの良さをそのまま自然の成り行きに任せて造った本当のブルゴーニュワイン。樽とブドウと気候・・・ひとつひとつがうまく備わっていいワインができる、そんな感じの味わいです。

一緒に味わったメンバーはそれぞれがブルゴーニュワイン大好きのプロ。
某デパートでワインを売っているキュートなTちゃん、最年少テイスティングチャンピオンで家主のKちゃん、そしてフランス料理とチーズを語らせたらピカイチの Mっち。普段は試験管を振っているバリバリ理科系のFさんと家主のダンナさん。ん?ダンナさんが家主か(笑)みんなの好みは Tちゃん95、理科系と Mcchi96、私と家主が94。家主曰く、94はマラソン選手の最後みたい・・と。おいしいワインをごちそうさまでした。


 

 

カスレにブッフ・ブルギニョンとお料理もお見事!腕、上げてます。

最後にチーズ。
AFFINE AU CHABLIS シャブリで洗ったウオッシュチーズ。とろとろ加減が絶妙。ミモレットは18ヶ月熟成。VVと書いてる。シェーブルには嵐が丘のヒース産のはちみつをかけて。

ハーブティーとエスプレッソのお供は、Pierre Marcoliniのチョコレートとどこまでも完璧な夜でした。

飲んだ日 2005/12/27

Domaine Jean TARDY
Nuits-St-Georges 1er Cru Les Bourdots 1994
Nuits-St-Georges Au Bas de Combe 1995
Vosne-Romanee 1er Cru Les Chaumes 1996
Nuits-St-Georges 1er Cru Les Bourdots 1999