ワイン好きの友人宅におよばれして、ごちそうになりました。

9月中旬というのに気温は30℃、湿度もかなり高い夕方、広い屋上ガーデンにて白ワイン。
「わかりますか?」といわれて出されたワイン。アルコール度が高そうな、よく熟した甘い果実の香りとどっしりの厚み、濃さ。カリフォルニアで Chardonney 以外で…Viognier とか Pino Grisとか さぐりを入れて、あ、 Sauvignion Blancだ。ボトルを見ると「わ、Araujoじゃないの!!」というわけで、何度も飲んでいるのに当たらない私です。「でも2003年は飲んでないでしょう?」と主催者はやさしいです。

これでスタートした日。たくさんのおいしいワインをいただきましたのでご報告を。

Vin Blanc
1)Araujo Sauvignion Blanc 2003
2) Marcel Deiss 1994 Engelyarten Alsace Riesling
3) CH Laville Haut-Brion 1985 Graves

●Marcel DEISS これもまた評価の高いドメーヌです。本によりますとアルザスの革命家、頑固で個性的でテロワールを活かしたワインつくりをモットーとしているらしい。リースリングの特徴がはっきりと現れ、しかも凝縮された甘みと濃さ。すごい作り手です。10年経過ですが、酸味がどっしりと乗って濃厚なチーズやフォアグラにもあいそうな印象深いワイン。
●Laville Haut-Brion しかも1985年です。グラーヴ最高の白ワイン。品種はセミヨン。生産量が少ないワインで、ボルドーの熟成白というだけでも貴重なのに、こんないいビンテージは普通のところにはありません。麦わら色で香りもよくたち、いかにも通好み。濃厚だけど後味がさらっとして、この辺がブル白の熟成とちょっと違うなと感じるところ。生ハムをからめた豆のサラダによく合いました。Grave の白を極めたらこれまた奥深いでしょうね。 Pavillon du Ch Margaux が好きという Fさんも、おいしいを連発。

この辺で赤ワインが欲しくなります。
いただいたのは
●Domaine Paul Blanck "F" Alsace の Pinot Noir です。イチゴや赤いベリーのピュアでういういしい香り。酸味もさわやかでいかにもきれいなワイン。チケットもキュートでした。ヴィンテージは1996年。グラスに残った香りは甘く濃く◎。

つづいては南ローヌに飛んで。
●CH de Beaucastel CNP 2000
シャトーヌフ・ド・パプの優良作り手のシャトー・ド・ボーカステル。特徴あるエンボスのボトルに変わらないエチケット。主な品種はグルナッシュ。素直においしいねと一同納得。若さと旨さを兼ね備えた今、最初の飲み頃を感じるワイン。2000年にしては熟成してるね、との声も。

● CH de Beaucastel Grande Cuvee "Hommage a Jacques Perrin" CNP 2000
同じ作り手の同じヴィンテージのスペシャルキュヴェとの比較。とはいえ、これはまた、驚きのワインです。香りも深みも厚みも強さも数段アップという感じ。
さすが Grande Cuvee の名にふさわしい大物の味わい。
品種はムーベードル60%、グルナッシュ20%、シラー10%、クローリード5%他。
CNPは13種まで品種をブレンドしていいことになっていますが、ムールべードル60%というのはめづらしい。 コショーやすこし焼けたような表皮の匂い。時とともにむせかえるほどの香り。余韻の長いこと。なめらかで厚みのあるおいしさがいっぱいに広がり、みんなうっとり。なかなか手に入らないワインだそうですが、いかにも greatなワインでした。


どのワインもすばらしく話しも尽きない夜でした。

Araujo Sauvignion Blanc 2003
Marcel Deiss Engelyarten 1994 Alsace Riesling
CH Laville Haut-Brion 1985 Bordeaux Graves
Domaine Paul Blanck "F" 1996 Alsace Pinot Noir
CH de Beaucastel CNP 2000
CH de Beaucastel "Hommage a Jacques Perrin" CNP 2000

この日はデジカメを忘れて、友人のケータイカメラで撮影、ちょっと不鮮明だけどかわいい!?

飲んだ日 2004/9/20
スコア 20/20