このワイン、ブラインドで飲んだのです。もっとも「ブルゴーニュ白」という情報はすでに知らされていて・・・となるとワイン名、生産者、ビンテージを当てることになります。畑名も!と張り切った挑戦者もいましたが、なにしろ出題者はブル白通のMぱぱですから、かわしてくるだろうという読みもあります。



色はごらんのように、しっかりと濃い黄金色。足回りも厚いです。粘着性があるということは、凝縮された濃いワインの証拠です。香りは柑橘系というよりは、生のピスタチオのような青いナッツの香り。そして華々しく香りたつというよりは、深く抑えた香りです。ムルソー?ピュリニーではないよね…。
ブルゴーニュといえば北はシャブリから南はシャロネーズ、マコンまで。酸が決め手になるかも。味わいはさわやかな酸味というよりは乳酸系のやわらかさ。植物性マーガリンのようなライトだけどオイリーなニュアンス。余韻はそれほど長くありません。中肉中背だけどしっかりと自分を持った心のタフなキャラ、とお見受けしました。やや南のワイン?こだわりマコンか?と言った人もいて・・・うーん、結果は「プイィ・フュッセ」でした。ビンテージは97年です。

 

Pouilly-Fuisse Vieilles Vignes
Domaine Robert-Denogent
Les CARRONS 1997

 

めずらしいこだわりのselectionでした。
では、出題者からの説明です。

Domaine Robert-Denogent(ロベール・デノジャン)です。
あんまり情報はないんですよね。
Domaine Robert-Denogentは、マコネ−(Pouilly)に本拠を置く造り手で、Jean-Jacques
Robert氏が丹精込めた(←たぶん)マコンと数種類の恐るべきピュイイ・フュイッセを造っています。
中でもPouilly Fuisse Les Carrons Vielles Vignesは、樹齢80年以上の古木からのぶどうで造られる最高の作品です。ちなみに100%新樽が用いられているようです。造り手自身はその97年ものをして"very Zen-like"と表現しています。その意味するところは本人にしかわかりませんが、「禅」との表現を見るに、「和の空間に佇むカロン」が妙にキマっている理由がわかるような気がします。


Yeah!!
偶然にしてはなんとこのショットのぴったりな・・・

この日に持ち寄って飲んだその他のワイン。これもまたそれぞれにこだわりが。
メモをつづりますね。

1 Bollinger R.D.1988 Champagne なんとおいしい!Recemmant Degorge ! です。
2 Tablas Creek Vinyards 1998 Tablas Blanc Paso Robles
  Marsanne/Viognier/Roussanne 日本には30ケースのみの入荷だそうで。
3 Pouilly-Fuisse Les Carrons Domaine Robert Denogent VV 1997
4 Martinborough Vinyarads Pino Noir Reserve 1997 New Zealand
5 Gevrey Chambertin Les Caztiers 1991 Phillippe Leclerc
6 Ravens Wood Zinfandel 1997 Old Hill Vinyard
7 MIURA Cabernet Sauvignon 1998 Napa Valley Calistoga
8 Kuents-Bas Gewurztraminer Pfersigberg SGN 1989

 

 

すばらしい春の一日でした。


  
飲んだ日 2001/4/7
スコア 18.5/20