PETRUS

 

ポムロール合宿。1993年のポムロール6銘柄を水平テイスティング。太平洋を見おろす気持ちのいい油壷で、天気も快晴。庭の芝生に寝転がると高い空にはトンビがくるくると回っています。ポムロールとはボルドーワインの中でも格付けのない小さな地域ですが、怪物級の銘醸シャトーが多く隠れファンも多いところ。今回は(1)レバンジル(2)ラ・コンセイヤント(3)ル・パン(4)ペトリュス(5)ヴィユー・シャトー・セルタン(6)クリネという豪華なラインナップ。ブラインドで試し、ペトリュスが何番かを当てようというクイズです。
「ペトリュス」といえば、ロマネ・コンティやムートンなどと並んでスペシャルに高いワイン。粘土質の畑から出来るメルロー種95%で作られます。ちなみにル・パンはメルロー100%、エノテカGINZAではペトリュス対決の有料テイスティング1989対1990。2GLASSESで¥20000。評価はなんと満点の100点同士。因縁のメルロー対決、PETRUS1993年対L'APPARITA1993年、というコースもあります。

 

なにはともあれ、6本はどれも香り高く、濃厚で凝縮度が高い。タンニンも豊かで余韻も長く、旨みもたっぷり。甲乙つけがたいのです。特に際だったのはル・パンの香り。樽を焦がしたような、トースト香がはっきり。パンを焼いた香りだから絶対ル・パンと叫ぶメンバーもいましたが、これがル・パンの香りだったんですね。みんなの好みは5と6。香りの人気は2と6でした。ペトリュスの私のコメント。とにかく口当たりがソフトでなめらか。果実香が高く、旨みがたっぷり。タンニンのバックボーンがものすごく感じられるが、くづれるのが早そう、なんて生意気にも。ただいま日本では7万円位とか。次の日もう一度トライして変化を確かめるチャンスがありましたが、その時は他のワインと比べて格段のパワー、さすがと思ったのでした。残念ながらペトリュスを当てた正解者はゼロ。味の一番人気はなんとヴィユー・シャトー・セルタンでした。アレクサンドル・ティエポン氏のエレガントで優美なワイン。クラシックで格調高い味わいです。クリネもまた、すばらしくおいしかったですね。     

 

今回もお料理が豪華、旬の味わい、上海蟹。朝中華街まで走って買いました。サモサの皮づくり、チャパティづくり、タンドリーチキン、ラムをミンチにしてキーマカレー、野菜カレー、シーフードカレー。ブイヤベースにたらちり。翌日はチャンメイ直伝の水餃子とあんまん。手打ちの皮はツルリとしてとてもおいしい。

 


やまねちゃんのお手製パンプキンパイ、パンプキンプリン、パンプキンマフィン。すべて最高。

    

おまけはハロウィンの仮装。コメントは控えます。

 

飲んだ日 1999/10/30
スコア 18/20