AU BON CLIMAT ISABELLE

  

今日は新大陸系の究極のピノノワール特集です。ここのところカルトピノに走っている私ですので、これは見逃せないということで参加した会。お目当てはAu Bon ClimaのIsabelleとGaryFarrell です。イザベルは飲みたいと思っていましたが、なかなか飲むチャンスがなかったワインした。
カリフォルニアのピノノワールの3大産地は、ロシアンリバーとカーネロス、そしてサンタバーバラ。この日はこの3つのワインとオーストラリアで2本。そしてなんと言っても本家本元のブルゴーニュ、それもずばり、DRC のリッシュブールが入りました。
まずは舌ならしで、ドルーアンのブルゴーニュとオレゴンのPONZIです。ドルーアン、いつ飲んでもおいしいし、きっといつでも食事のよい友です。初めて飲んだブルゴーニュワインが DrouhinのPuligny-Montracheだった私にとってはDrouhinは初心に返る基本のワインです。オレゴンピノのPONZIもとてもすばらしい。

 

 

そしてこのあと、贅沢にも6種のワインをすべてブラインドで飲みました。リッシュブールにイザベルにセインツベリーを同じ条件で飲むという大胆な試み。
抜栓は1時間半前。ちょっぴり肩に力が入ります。ノンフィルターもあるけれど、みんな澱がすごかった、とのこと。DRCを当てようということですが、どれも強者ぞろいで大変でした。特筆すべきはGary Farrell。タンニンはなめらかできれいな熟成。余韻がじっくりと長く、いかにも資質が厚いという感じ。1時間後位にまたまたぐぐっとパワーが出てくるすごいワインでした。
Saintsburry Carneros Reserve 。色は明るく果実味がたっぷりで樽香もしっかり。華やかでいかにもカリフォルニア、おいしいです。私の好みです。ISABELLEはボトルもDRCと同じくらい重くどっしりしています。どちらもすごい凝縮感。フランス的な作りということなのでイザベルがどちらか迷いましたが結果、よりタンニンの強い方がDRC。すべての6本で一番のタンニンだったと思います。古い樽、ミネラルチックとなるとやはりブルゴーニュ。奥に秘められたストラクチャーの強さが決め手でした。
Coldstream とYarra Yering も人気がありました。Yarra Yeringはこだわりの作り手で個性的。酸化風味が特長と聞いたので、当たりました。時間をかけて飲み直すとColdstreamの良さも出てきます。そしてなによりさずがの Richebourg 。でもこんなワインはいつも飲むワインではありませんから。
12人でテイスティングして味の好みとしての人気はSaintsburry、Gary Farrell、Yarra Yering。一番点の低いのがDRC。フランスっていつもそうなんですよねー。あとで銘柄を聞いて思わず飲み返す…。ブラインドしちゃ、いけません。

 

おいしかったUS Pinoの3本。 

 

ちなみに最近トライできたCalifornia Pino のいろいろ。
Kistler Kistler Vinyard 1996
Flowers Hirsch Vinyard 1997
The Famuos Gate/Domaine Carneros 1996
Kistler Sonoma Coast 1996
Williams Selyem Russsian River 1992
Patz and Hall 1996
Byon Reserve Santa Maria1996
Etude Carneros 1997
ABC Ici-Labas

ABC ISABELLE ジム・クレンデネン氏がアンリ・ジャイエに指導を受けカリフォルニアに開設したワイナリー。サンタバーバラ、サンタマリアの他オレゴン (ici labas)でもピノを作っている。イザベルは娘の名前。 4つの畑からいいぶどうを集めて5種類の樽で熟成させそれらをブレンドして作るとのこと。

■Start
Joseph Drouhin Bourgogne 1995(FRANCE)
Ponzi Oregon PN 1997(USA)
■Blind
Saintsburry Carneros Reserve 1995 (USA)
Au Bon Climat Isabelle 1996(USA)
Gary Farrell Allen Vineyard 1995(USA)
Coldstream Hills Reserve 1998(AUSTRALIA)
Yarra Yering 1994(AUSTRALIA)
DRC Richebourg 1994(FRANCE)

 

 

飲んだ日 2000/3/11
スコア 18/20