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またまた記念すべき一夜が訪れました。この日はZOUKさんのご案内であこがれの「ハーランエステイト」を飲む日です。なんという幸運。その上、今日は知る人ぞ知る(でも、ひろみみうさ猫BBSではおなじみ)「ハーラン」の2nd 、THE MAIDEN も一緒です。メンバーは8人でこれがまた、強力なワイン通ぞろい。飛び交う会話のなんとマニアックなこと!究極のワイン会でした。
何はともあれ、当日のZOUKさん提供のワインリスト。すごいですよー。
1 BERINGER SBRAGIA-LIMITED RELEARSE Chardonnay 1997
2 SINE QUA NON "Twisted and Bent" 1997
3 FLOWERS Pinot Noir Hirsch Vinyard 1997
4 KISTLER Pinot Noir Kistler Vinyard 1996
5 HARLAN THE MAIDEN 1995
6 HARLAN ESTATE 1995
7 ARROWOOD White Riesling Late Harvest Russian River Vally
Oak Meadow Vinyard 1993
ほんと、カリフォルニア好きなら目も眩むばかりの超レアものばかりです。
どれもすんなりとは通り過ごすことのできないワイン達ばかりですが、まずはベリンジャーのスブラジアリミテッド。これはBeringerのWinemaker、エド・スブラジアの名前を冠したspecial cuveeです。黄桃やアプリコット、バターコーンの香り。濃密で深みと奥行きのある希少価値の逸品。スブラジアと名乗るだけあって、あと味に個性的なニュアンス、最後まで手を抜かない味わいのひと押し、みたいなアプローチがありました。次が珍しい SINE QUA NON "Twisted and Bent"という白ワイン。アルヴァンビンヤードとあり、品種は貴腐菌がつくまで収穫を遅らせたというシャルドネ40%とルーサンヌ60%のブレンド。アルコール度は14.7度。エチケットは毎年オーナーの手書きでマニアに人気。名前も毎年変わるそうで、とても不思議なワインです。
赤に移ってこれからは豪華絢爛の極みです。飲めました!FLOWERS です。Camp Meeting Ridgeが話題に上っていましたが、97年はこのHirsch Vinyard がベストとか。うーん。参りました。おいしいです。ふっくらとしてまろやかなピノです。私はこのまろやかさが好きです。カリフォルニアのピノは過熟した感じがちょっと・・というR氏も最近は見直しに入っています。FLOWERS、ロスでもほんと高かったですものね。そしてKISTLER、しかも KISTLER VINYARD。味も香りもきりりとしてシャープ、いかにも荘厳でクリーンな感じです。タンニンはソフトなのにストラクチャーがしっかり。リシュブールかヴォーヌロマネのような、いづれにしても最強のブルゴーニュに匹敵する凝縮感に品格の備わったワインです。最愛のキスラー(シャルドネ)を以前「夏目雅子」と言った私ですが、ピノにもその個性は光っています。誰がなんといってもいつも素晴らしい。と思いました。やっぱ、キスラーが好きだわ。
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そしていよいよハーランとメイデンです。どちらも1995年。これを一緒に飲める幸福はめったにありません。MAIDENは95年がfirst vintage。セパージュはCF100% で300ケースのみの生産です。最近はフランを植えるのが流行り始めているカリフォルニア。ますます絶妙で興味深いオリジナルブレンドが出現しそうです。そしてあまりに有名なハーランエステイト。ブラックベリーやコーヒー豆の香り。ミネラルやハーブもあって。吸い込まれそうな深い香り。強くて繊細で文句なくおいしいです。複雑さとシンプルさが同居したような、リッチだけど心配りが行き届いている、というようなダブルで素晴らしいワインです。余韻もとてつもなく長くのびやか。たっぷりと心で味わいたいと思います。
デザートには香り高いARROWOOD のLate Harvestをいただきました。これもまた絶品。zoukさん、ほんとありがとうございました。
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