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それは豪華な料理ではじまった。不発に終わりそうな1998年の夏の締めくくり。せめておいしい料理とワインで優雅な夜をというわけで、エヴァンタイユで夕食会。アミューズ・グール、オードブルに続いて盛大にオマール海老、まずはボイルしたハサミを食べて次にテルミドール、ソースアメリケーヌで。ここまででワインはシャンパン、CH ウォルトナー、小諸秘蔵のシャルドネ94。赤に移ってからは熟成ワインの大競演。フォアグラのソテー・カシスソース、子牛のレバー・エストラゴンソース、そして鴨。まずはエシェゾー1967、香りの良さに脱帽。味わいはまたそれに劣りません。31年たったとは思えない若々しさとおいしさ。これは提供してくれたマッキーのビンテージワインだったのね。そしてタローさん秘蔵のレオビル・ラスカーズ1974。香りだけでもピノとカベルネの違いがはっきりとわかる。そしてまたまた、うっとりするおいしさ。で最後にCHモンローズ1966。グッチの差し入れ。モンローズはロスで75年を飲んだけど、今度は66です。やっぱりワインは熟成させなきゃ、若いののんじゃいけないよ、という気持ちになるおいしさでした。みんな大満足のところにダメ押しで、カリフォルニアのケインファイヴ1990(次ページに詳しく)。しばらく口がきけないという位のフォアグラ状態でした。ミサイルが飛び、空模様と株式市場は大荒れというこの日、私達6人は、筆舌に尽くしがたい幸せなおいしい夜を過ごせました。ワインを見てから料理を作ってくれるシェフ、ありがとう!
●飲んだ日 1998/ 8/31 ●スコア 19.5/20
●(1)Jean Vesselle Brut ブージー村100%グランクリュ畑のぶどうPN90%,CH10%のすっきりシャープなシャンパン(2)CH WOLTNER1995 CALIFORNIA NAPA CHARDONNEY 元CHラ・ミッションオーブリオンのオーナー、ウォルトナー氏のVINYARD(3)小諸シャルドネ1994スペシャルキュベ剪定、収穫、樽詰めから熟成とアカデミーで作った私達の手作りモンラッシェ、これは濃い!(4)ECHEZEAU 1967 M.DOUDET-NAUDIN めちゃくちゃなおいしさ(5)CH LEOVILLE-LAS-CASES 1974 ただ感動(6) CH MONTROSE 1966 もう口数もすくなくうっとり(7)CAIN FIVE 1990 CARIFORNIA NAPA CABERNET SOUVIGNON これがまたびっくりの目を覚ますおいしさ