第3回カリフォルニアカルト大会。もちろんアレンジはzouk先生。この日もたっぷりカルトしてました。前3本がサンタバーバラ、後半がグレースファミリーのワインメーカー、H.P.バレット繋がりと、usa猫には小判のもったいないラインナップです。

1.LONGORIA Chardonnay Santa Ynez Valley Santa Rita Cuvee 1997
2.IL PODERE DELL'OLIVOS Teroldego Central Coast 1997
3.BREWER-CLIFTON Pino Noir Santa Maria Valley 1998
4.PARADIGM Premiere Napa Valley Auction Zinfandel 1995
5.HARTWLL Cabernet Sauvignon Stags Leap District Grace Vinyard 1992
6.GRACE FAMILY Cabernet Sauvignon Napa Valley 1993
7.COLD HEAVEN late Harvest Viognier Sanford &Benedict Vinyard 1997

 

 

では左のサンタバーバラの3本。
まずはLONGORIA Chardonnay 97
これ、濃いです。アーモンドカフェモカの香り。ローストしたコーヒー、ナッツ。トロピカルな南の香り。酸もしっかりしており、最初から充実のスタートです。ロンゴリアはサンタバーバラで定評のあるシャルドネの作り手で、もとGainey Vintyardでワインメーカーを務めていたRichard LONGORIAが97年からはじめた自身のワイナリー。ws92ポイントはさすがの味わい。ブルゴーニュはヴェルジュのピエール・クロ・ル・シャビーヌを良い状態で飲んだ感じに似ている?ってマッキーかな。こんなことを言うのは!(私にはわかりませんが!)
次はテロルデゴというイタリア、トレンティーノ州のロタリアーノ平野だけに育つという品種のワイン。オーボンクリマはIL PODEREというブランド名でバルベーラやこのテロルデゴというイタリア品種を作っているそうです。早のみ型とのことですが、濃い。濃いけどタンニンがソフト。ねっとりした果実系。イタリア品種、ますます増加のカリフォルニア。それにしてもオーボンクリマはやりますね。


そして上の写真のBREWER-CLIFTON PinoNoir Santa Maria Valley 98。
収穫から瓶詰めまですべて手で行い、ラベルの通し番号もすべて手書きとのこと。サンタバーバラの最良の畑を厳選。さらに最良のぶどうだけを列単位で買い付けて、列単位!?ごくごくわずかのワインを作っているらしい。畑ごとにシャルドネ4種とピノ2種の生産で、最も少ないもので48ケース、最も多くて85ケース。これならラベルの番号も手で書けますか・・・これまた、超カルトです。
味も香りもソフトだけど強い。そしてほのかな甘みがあります。コンセントレイトされてます。CWFCのどなたかの情報では、Greg Brewerは弱冠29才のナイスガイ。はっきり言ってめちゃめちゃ強いので10年後にも楽しめるワイン、と書かれていました。みんな、何でも知ってるのねえ。(後日、またBrewer-Clofton,今度はJulia's Vineyards1998をいただきました。若いけど、熟成したブルゴーニュのようなやさしく複雑な香り、これも80ケースのみの生産です)
 

このあとの3本はNapa Valley's most fasionable consultantと書かれていたHeidi Barrettのワイン。しかし、よく集めたよなあ・・・PRADIGM、Hartwell,Grace Family です。頭クラクラしそうです。
PRADIGM。特にこれはまた、1997年の第一回ナパバレー・プルミエール・バレル・オークション用に10ケースだけ作られたという、Special cuveeです。
カベルネのようなシラーのような、うん、ジンかと。口当たりはソフトですが、しっかりの強いワイン。アルコールも高いのでは。zouk先生、今まで飲んだZINの中でNo.1に挙げたいそうです。
Hartwell。グレースの畑から接ぎ木したカベルネ100%で作られています。チョコレートとトースト香、ゴージャスなフルボディ。みんなの人気も高い。我らのコメンテイターから。「若いボルドーに通じる森の香り。ブラインドではカリフォルニアとは絶対わからない」とのこと。言いますねえ。

 


最後には頭クラクラの極致、グレースファミリー1993年です。ワインメーカーがバレットなら、ヴィンヤードマネージャーにあの、カリスマ、デヴィット・エイブリューです。アロウホのところで書きました!コメントはzouk memoのパクリです。
「グレースファミリーではオフビンテージで評価は高くなかったが、ものすごくポテンシャルが感じられ、ボルドーのグランバンの超グレートビンテージ、たとえば89年に匹敵。92のグレースより上」とか。先生は「OPUSの87年に似ている」と。
ちなみにRobert Parker。
Full-bodied and rich with well-intgrated acidity and tannin.This is another successful wine from this winery,which has become a favorite among connoisseurs of California's Cabernet Sauvignon.
いやー、もう一回飲みたい。
まだまだ、私には猫に小判でした。もっと修行します。
このグレースを絶賛したローヌもさすがです。

 


  

 

デザートはヴィオニエの極上レイトハーベスト。たっぷりと甘く香りよく美味。こちらもABC、ジム・グレンデネン氏のワイナリー。ウルトラ希少価値。なんとなんと。お疲れさまでした。

 

飲んだ日 2000/5/10
スコア 19/20