ブラインド王子とブラインド姫たちを我が家にお招きしての持ち寄りブラインド大会。
もったいないようなすばらしいワインばかりでしたので、レポートさせていただきます。
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スタートの乾杯は泡もので。この日はキャンペーン中の Domaine Champagne。自社畑のブドウのみを使って自社で作っているシャンパンです。
Domaine GUY CHARLEMAGNE(Le Mesnil sur Oger)
Domaine GUY LARMANDIER(Vertus)
どちらも Brut、左は Blanc de Blancsです。
ちなみに我が家に勢揃いしたドメーヌ・シャンパーニュたち。全部で8本でした。
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さて、わたくしからの出題は上の "Batar"でした。 Batard-Pino から Batard になりBatarになったという曰くつき、イタリア・トスカーナのクエルチャベッラの白ワイン。ひろみみBBSでもかつて皆さまからの書き込みで盛り上がったワインです。
まろやかでふくよかで、アルコール度も高い。豊かな樽香、トロピカルなフルーツの香り、酸の具合などからして、ポツリと "クエルチャベッラ?"とつぶやいた王子がいらしたのにはびっくり。 Kistler かLeewinのアートシリーズでは?との意見もありましたが、ビンテージは1999とぴたりと当ててくるところなどさすがの強豪メンバーでした。
セパージュはシャルドネとピノ・ビアンコ。クールでおしゃれなエチケットはいつみてもかっこいい。人気のスーパータスカンです。
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続く3本は通ならではの出題。
左から
Selhloss Schonborn Spatburgunder Spatlese 1990(RHEINGAU)
Paul Jaboulet Hermitage La Chapelle 1983(Cote de Rhone)
Dominus 1995 (Napa Valley)
これを無条件ヒントなしのブランドで当てるのは大変です。
シュペートブルグンダーとはドイツでのピノ・ノワールの呼び方ですが、熟したキイチゴのジャムの香りから、最後はケモノを感じる香りへと。仕上がりに甘さがあるので、カリピノとの意見もでましたが、シュペトレーゼねえ。しかも90年とは。やられたあ。
そしてシャペルです。タンニンはすっかりとけ込んでアミノ酸系の旨味がたっぷり。しかし枯れた感じはなく若々しくなめらかですばらしい。83年とはねえ。また騙されたあ〜。ボトルの口に付いたオリ・・すごいです。熟成シラーのおいしさにはまると、抜けられなくなるというのがわかりますね。
さらにはドミナス。メルローだあ、あ、ボルドーよね。ポムロールだ!とみんなきっちり絞ってきます。ドミナスはカリフォルニアですが、ご存じのようにあの、ペトリュスのオーナー、ムエックスが関わっています。ワインの中に、ムエックスDNAをきっちり詰め込んでいるんでしょうかね。
最後は貴重なブルゴーニュが2本。
さすがに2本目はブラインドではなく、ゆっくりと味わいました。
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Romanee-St.Vivant Andre Cathiard 1993
Gevrey-Chambertin 1er Cru Labaux St. Jacques Claude DUGAT 1995
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ちなみにある出席者のメモ。すばらしいので公開。
1993 ロマネ・サン・ヴィヴァン[アンドレ・カティアール]
閉じているのか固さを感じる。
除梗をやっていないのか、若いからなのか青臭さがやや目立つ。
色は明るめ。樽香は惜しみないリッチな樽を感じるが、ローストは軽い。
はじめ余韻の軽さに冷涼な新世界ワインをイメージする。
オープンになったあと、時間と共に赤い小さな木の実のような酸の心地好さが顔をのぞかせる。
1995 ジュヴレー・シャンベルタンラヴォー・サン・ジャック[クロード・デュガ]
リッチなワイン。贅沢な樽とそれに負けない濃厚な果実味。
グラマラスな酸味は舌から脳髄を駆け巡ったあと全身に飛び火する。
グラスに残る重い果実の香りはなめし革を帯びて、まったりと香る。
タンニンは渋みは感じさせないまでも、まだ強く存在を主張する。
余韻に残った果実は十分に酔っぱらった後でも重さを感じた。
降参。
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