黄金の丘、コートドールは世界中でいちばん高価なワインの生産地かもしれません。ロマネ・コンティ、モンラッシェ、コルトン・シャルルマーニュ、シャンベルタン。9月11日快晴。マルヌ県を出てオーブ県、そしてコートドール県。ブルゴーニュの真ん中、ボーヌを目指します。 DIJONを越えてブルゴーニュの村々が現れるとわくわくします。
ワインばかりでなく観光もしたいという方、ボーヌの名所、オテル・デユー、オスピス・ド・ボーヌへご案内します。中世から20世紀まで一貫して「貧しい者のための病院」を目指したという歴史的な建物。七宝の瓦屋根と塔が真っ青な空に映えてとてもきれいです。
ジュブレ・シャンペルタン村に素敵な一つ星レストラン「レ・ミレジム」があります。アルゼンチンからこの地に来たサンゴワ家が家族でやっている畑の中のレストラン。長男のディディエがソムリエ、次男と三男が厨房、長女がメートル・ド・テールを務めます。お迎えはやさしいマダムと犬のエデン。ここのワインリストはワインスペクター誌で93/94/95年と連続3年最優秀セラー賞をとったというすばらしいもの。おめかしして出かけます。ワインもちょっとゴージャスに。ヴィンテージシャンパンのあとはムルソー・ペリエール、コントラフォン1988年。これはこれは・・・うーん、三重丸。
ミュジニー村に、コント・ジョルジュ・ド・ヴォギエを訪ねます。今回は収穫直前でドメーヌが多忙なため、ご挨拶のみ。憧れのエノロジスト、フランソワさんにお会いして次回の訪問を約束しました。天候をじっと睨みつつの収穫日決定の緊迫した時期。 Musignyは今週金曜日にはharvest。Les Amoursは別。ボーヌとニュイでは違うからね、とのこと。考えただけでも胸が高鳴ります。晴れならギリギリまで糖度をあげて水分を飛ばして・・・今年のワインが楽しみです。
ボーヌの街でランチに入るなら、ここ。 Ma Cuisine。広場を囲む石畳の一角、とある家のトンネルをくぐって隠れ家のようなパティオに面した小さなレストランですが・・・センスがいい、味がいい、感じがいい!こういうレストランが数限りなくある、というのがフランスの素敵なところ。 9月12日。南へ向けて走ります。コートドニュイを越えて、マコンへ、ボジョレーへ。ジュリエナ、シエナ、モルゴン、サンタムール・・・ぶどう畑の列と列の間にところどころに、人が見え、かごを背負った人がぶどうを集めています。収穫、やっています!
南へ行くほど太陽が強くなり、人っ子ひとりいない静まりかえった広場にポツンとあった店。ビストロで男たちがあおっているお酒は、Pastis。南仏が近いです。
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