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シャンパーニュ
date
9/8-9/10


 

フランスワイナリーめぐり2回目の旅はシャンパーニュからスタートしました。ドライバーがいい、ナヴィがいい!地図さえあればどこまでも!の気合いで快調な滑り出し。パリ到着は午後4時半。なんだかんだで午後6時出発、シャルル・ドゴール空港からシャンパーニュまでは北東方向へ約150キロの距離。高速A4を行きますが、今夜のホテルはエペルネのさらに南、Vertusの街にしたので、途中でN3へ乗り換えます。マルヌ県に入るとどこまでも広がる田園風景。牛や馬。地平線にきれいな夕焼けが現れ、街に入ると道はマルヌ川沿いに走ります。どの家の窓にも手入れをされた花々が飾られ、美しい。日没は8時近くですが、なかなか走りでのある距離。なにはともあれ、チェックインのために Hotelへ急ぎます。9時すぎ到着。スーツケースを部屋に入れてまずはシャンパーニュ到着のお祝いをシャンパンで!と、エペルネの街のビストロへ繰り出しました。
 

 

地元産のシャンパーニュを飲む!これも今回の旅の目的のひとつ。店の名前はLes Berceaux Restaurant。ワインリストを開くと聴いたこともないシャンパンがずらりと並んでいます。まずは Vertus産のBrutで乾杯!シャルドネだけで作られるブランドブランです。細かな泡が立ち上り、なかなか!厨房は併設されているレストランと同じというこのワインバーは食事も充実しています。サーモンやラビオリ、うさぎの煮込み料理や牛肉料理など盛りだくさんでしかも安い。ここはやはり最初から最後までシャンパンで通そうとすべて違う銘柄で4種。最後はロゼでこれもまた繊細で味わいのあるおいしいシャンパンでした。じもしゃんフルコース、シャンパーニュ地方ならではですね。デザートはマール・ド・シャンパーニュを振りかけたソルベ。定番らしいですよ。マールがたっぷりかかっていて焼酎丸飲みという感じで、強烈です。

  

           

翌日は10時にモエ・シャンドンのアポ。名門老舗のメゾンですから、設備や対応はもちろんカーヴもゴージャス。入口のドン・ペリニヨンの像の前で写真を撮るのが、おきまりですので、撮っておきましょうね。

 

案内もハンサム揃い。美しい英語でていねいに説明してくれます。
なにしろ1740年代からシャンパンを作っているので、ルイ15世だ、ポンパドール夫人だ、ナポレオンだ、にはじまり、政治家、映画俳優、大統領ずらずらのお話。あの有名な迎賓館サロンには華々しくその写真が飾られています。地下のカーブは28キロに及ぶといいますし、第2次世界大戦の時にどのようにシャンパンを隠したか云々。見せてもらったセラーには1億本のストック、年間3000万本を売るモエでは3年分のストックだそう。一番古いビンテージは1873年のものが置いてあるそうですよ。
さてさて我らのドンペリコレクターM 氏は、76年66年の蔵出しをゲット。またコレクションも充実したようです。
モエの前は通称シャンパン大通り。 Pol RogerやLansonなど大手シャンパンハウスが並んでいます。シャンパン好きにはたまりませんね。


午後はランスに出かけます。ランスの中心は大聖堂カテドラル。歴代のフランス国王26人の戴冠式が行われた教会です。見事なゴシック建築ですが、シャガールの描いたステンドグラスが目をひきます。大聖堂を出たところの左側にはジャンヌダルクの像もあります。

    

ランス・エペルネの滞在が週末にかかり、KRUG やSALONなどのメゾンは訪問が不可能なので、畑探訪に参りましょう。収穫直前の畑には黄緑色に輝くシャルドネとつやつやのピノノワールが実をつけています。エペルネ周辺に点在する村々。白い丘と呼ばれるコートドブランはシャルドネパラダイス。なだらかな起伏の丘と畑。畑の間、間に忽然と現れるかわいい集落はみんなシャンパンを作っているメゾンです。窓辺に赤やピンクのゼラニウムが咲き乱れ華やかです。Choulliy、Moussy、ル・メニル、キュイス、絶妙なナヴィのおかげで、プルミエ・クリュ、グラン・クリュの畑をたくさん廻りシャンパン街道を満喫。9時ごろまでは明るいのでついつい走りまくる私たち。満月がぽっかり空に浮かび牛と馬とぶどう畑。何とも言えない、すばらしい体験でした。

 

  

                                       


二日目のディナーはカーブが有名な宿泊したホテル Reine Blancheで。ワインリストを見てびっくり。50年代60年代はもちろん、30年代40年代のワインもどっさりです。こんな小さな村のこんな小さなホテルにこのセラー。ガツーンです。「じいちゃんが買った時のまま、ずっと動かしてない、値段もそのままだよ」とおおらかなオーナー。地元産のシャンパーニュはもちろんせっかくなので、古いワインもいただこうとの意見もまとまり、この日はCHマルゴー1958年をいただきました。なんとマグナムでFF2900。


 

Hostellerie de la Reine Blanche

  

やさしいオーナーとお茶目なサービスのアレクサンドル、こじんまりとして気さくで心のこもったもてなしに一同あったか〜い気持ちに浸った夜でした。
明日はシャンパーニュにお別れして、黄金の丘、ブルゴーニュのコートドールへ向かいます。
 

  


 
それではボーヌに行きましょう!