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POISSY-FALAISE
date
9/28

今回フランスで訪ねたかった目的の2カ所はノルマンディーへ向かう道の途中。
まずは、パリから車で約30分の POISSYの街へ。目指すのは、ル・コルビジエの建てたサヴォア邸。9月28日9:30、出発。日曜の朝で、車も少なく、コンコルド広場からシャンゼリゼを走り抜けて郊外へ快調に走る BMW。運転、うまいですよー!POISSYの街に入って探すこと数分。とにかく看板というか入口というか案内が、小さい。が、見つけました。コルビジェがサヴォア家のために建てた週末の家、ヴィラ・サヴォア。

周囲を果樹園の緑に囲まれたコルビジェの理想の空間。
建てられたのは1929年。1931年からサヴォア家の人々が入居し、1940年まで住んだという。
全景を見渡せる広い敷地に、すきっと、この上なくシンプルにのびやかに、まるで、舞い降りた宇宙船のよう。円柱の上に置かれたような真っ白な建物。直線なのにやわらかい温かさ。屋上庭園と階段。モザイクタイルとキッチン。部屋から部屋へ通じる空間を鮮やかに塗り分けている色づかい。風景を切り取る横長の窓。どこからも自然光が入ってとても明るい。
今見ても充分未来的というshuさんの言葉に尽きる。

戦争中はドイツ軍に占領され、その後は連合軍に使われてひどく傷んでしまったというサヴォア邸は、のちにポワシーの町によって買い取られ、さらに1962年、国に譲渡されて、当時の文化相だったアンドレ・マルローによってブルドーザーの破壊から救われ、修復・保存されて、現在に至ったとのこと。コルビジェファンならずとも、見とれる美しさ。
建築家を目指す学生やデザイナーなどは、ここへ来たら感激ですね。
来る価値、ありますよ。
●サヴォア邸
設計:ル・コルビジェ
パリの北西郊外ポワッシーに建つサヴォア邸は理想的住居を目指したル・コルビジェの1920年代を通した試行錯誤の賜物。彼のいう近代建築の5原則、すなわち、ピロティ(支柱空間)、屋上庭園、水平連続窓、自由な間仕切り壁配置、外壁の自由なデザインを最も巧みに生かしてみせた作品。
Villa Savoye: 82,rue de Villiers 78300
TEL 01-39-65-01-06
Lycee Le Corbusier
Ouvert Tout les jours sauf les lundis
De 10h00 a 18h00
Du 2 novembre au 28 fevrier
De 10h00 a13h00 et de 14h00 a 17h00
次の目的地までは約150キロの距離。
目指すのはファレーズ市の村に日本人アーチストによって修復された「林檎の礼拝堂」。
高速を160キロで快調に飛ばす。午後1時、ファレーズ市に到着。
しかし、がらんとした古い町です。日曜日のせいか、広場にも人はまばら。カテドラル、カフェ、レストラン、カーヴ。散歩する人と犬。あとは静まりかえった町。

ランチはこのかわいいレストラン、クレペリー。ノルマンディー地方の名物料理、クレープ専門店だ。
ご存じの通り、ノルマンディーといえば、シードル、カルヴァドス、カマンベールチーズとクレープ。クレープといっても、あつあつのグリュエールチーズにハム、マッシュルームが入ったビッグサイズ。メインディッシュはこれで、デザートはカルヴァドスでフランベした林檎のクレープ、カシスノルマンディーのアペリティフがセットになっていて12.9ユーロ。

これが、 Kir Normandie。カシスをシードルでわったもの。カップにはいっていますが、冷たい飲み物です。