ワインや自然、季節の風流な言葉や五感にひびく身の回りのできごとを綴っていきます...

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2006/01/21(Sat)  雪中梅
せっかく花開いた蝋梅が、雪の中で凍えておりました。
しかし雪が落ちれば、また柔らかくも甘い香りが
庭中にたちこめることでしょう。
思わず鼻がくんくんなります。

2006/01/01(Sun)  2006年の始まりです。
新年、明けましておめでとうございます。
迎えるこの年も美味しい食事、愉しいワイン、幸せな時間
ってなこと、宜しくお願いしまーす。

で、今年はこんなお花を活けてみました。

2005/12/17(Sat)  ↓ちなみに仕上がりがこれ。
美味しいのです。

2005/12/17(Sat)  エビのおダシと烏骨鶏卵の雑炊。
持ち寄り頂いたソーセイジをボイル。その残り湯に桜エビを入れてコトコトと。
ワイン会の間煮続けて、火から下ろして鰹節をふぁぁっと投げ入れて。
土鍋に御飯をよそり上から濾したおダシ。グツグツしてきたら、
お塩一つまみ。梅干し一つ。人数分割った烏骨鶏の溶き卵を上からばぁ〜。

奥の御飯が桜色なの、分かりますかしら。

2005/12/17(Sat)  高柳忘年会
焼きネギと年忘れ会を催しました。ワインリストは下記。

Sea Smoke PN Southing 2003
La Ricolma 2002 San Giusto a Rentennano
Salon 1988
Meursault-Perrieres 2001 Domaine Vincent Dancer
Gevrey-Chambertin Laveau St.Jacques 1994 Domaine Denis Mortet
自家製梅酒5年モノ

Sea Smokeは1週間前に抜栓、1杯飲んでコルクを差し込みセラーへ。
これは正解だったような。ガッチガチでも爆発的な香りでもなく、
多少硬さが残りつつ、香りがほぐれていく感じで美味しかったですよ。
次いでRicolmaも比較的弱いと言われるビンテージのわりに充分調子いい。
ここでメンバー勢揃い。しきり直しのSalonは、もー。焼き芋に合いました。
みなさん大絶賛。泡をあまり嗜むことのない僕も、おー。
次いで差し入れDancer(みしゃぱぱさん焼き芋ともどもご馳走様です!)。
飲むの早かった。でも美味しかった。けど早かった。
で、'94のMortetは今いい香りですよ〜。ほぐれてる。

Sea Smokeは、きっと作り上げたような、つまった甘美さ。
通勤電車、隣にはキャリアウーマン。彼女から香るちょっと解れた香り。

Mortetは、そうですね、街中を歩いていると不意に香って
辺りきょろきょろしちゃうような、優しいお花っぽい感じ。

今回はどれも香りが良くってうっとりワイン会。
終電ギリギリまでおつき合い頂きありがとうございました。

2005/12/17(Sat)  1週間干しました
だいぶ妖しい色になっております。
でもハリハリとした触感で美味しい。
甘みの凝縮度は未だそれほどではありませんが、
意外とミルクコーヒーに合うということを、
不意に発見致しました。

2005/12/12(Mon)  これから甘味が増すのです。
ぜ〜んぶ剥くのはあまりに……、と考えただけで凹んでしまうので。
とりあえず、お裾分け用に20個×2小口に分け。
それでも目の前には溢れんばかりの柿。で。
すでにごまの入った甘いヤツ。こいつらは1〜2週間短めに干して
周りにしっとりした張りが出たところで食します(中はチョイとろ)。
ごまが入ってないヤツはキッチリ干して渋抜きしなくちゃ。
愉しめるのは年明けかしら。

これから気を付けなくちゃならないのは、すでに美味しすぎる柿から
にじみ出ている密のようなあれ。
雨とか曇りとか。出会いが悪いとすぐカビちゃうのです。

2005/12/12(Mon)  豊作だったんですね。
今年の柿は。11月の中頃から、
たわわに実った朱の実を見上げるたびに、
抜けるような青空を見上げるたびに、
早いこと干し柿作らなくちゃ、なんて思いつつ。
よーやっと先週末、10日に実現させられました。

選定がてら(ほんとはイカンのかもしらんが)サクサク枝ごと収穫。
とある1本の木から、1/3くらい頂戴したとこで数えてみたら、
よゆーで100を超えてたんでこれにて収穫おしまい。
ね、豊作でしょう。あっちの木は雀や目白のえさ場になってますよ。

2005/11/26(Sat)  KRUG
母親の誕生日を祝うにあたり購入(金欠気味でハーフボトル(笑))。
あれこれバタバタしていて一週間以上を過ぎた26日昼に抜栓しました。
久々KRUG。すっかり値上がりしちゃった印象ですが、
やっぱり嬉しいモノですね。ワクワクしちゃいます。

お昼ご飯はカキフライやごぼうの天ぷらなど。なかなかの相性でした。
味わいの濃厚さに対し、少し泡が弱かったように思います。
これは個体差かしら。ハーフってのもどこか影響してそう。
ま、お母さんが喜んでくれたから万事好しです。

2005/10/01(Sat)  ルロワの一番安いグランクリュ
だろうと思われるChablis Les Blanchots '01。ネゴシアンものです。すすーっと飲めちゃって、記憶の中に埋もれちゃいそーな一本。熟成させてあげたら違うのかしら。むしょうに何か”よい”ワインを開けたくなり、高島屋さんのセラーの前でうんぬうんぬと悩んだ結果買ったワインで。帰って即抜栓。何だったんだろう。

2005/09/29(Thu)  肉を喰らいたい。
都合でジンギスカン屋さんを回ってるんですが、どこもまー人気。
っても、ラムの固まりを焼いて塩やらわさびやらでいただくので、
どーも僕のちっこい頃の記憶と一致しません。
唯一、もやしなりタマネギなりの野菜を焼き入れるってとこだけ、ジンギスカンの名残があるような。
この名残ゆえに、いわゆる焼き肉屋さんに行く時に比べ、同じ”別注文”であっても、
自然に野菜を摂取できるように思えます。で、さらなるヘルシー感を煽ってくれる。

もっともジンギスカンに限らず、皆さんそんなにお肉を食べたいのかしら、
と思えるほど、ここのところ雑誌でのお肉特集が目立つような。和牛から豚に羊、これからは野禽……。

あー、なんだかおなかパンパンになるまでステーキ食べたくなってきた。でも冬眠するわけじゃないから気を付けなくっちゃなー。

もーもーぶーぶーめーめー。

2005/09/24(Sat)  日曜じゃないけど高柳会 Vol.4
七輪でサンマを焼き焼き&白ワインを飲んじゃう会、しました。

サンマは、みしゃぱぱさんのお宅近くのイケてる魚屋さんから。刺身でも食べられちゃうってのを一人一尾ずつ。

炭火で焼くと皮がサクサク、音がいい
中はしっとりでうまみ充分、肝もよゆーでパクついて
皿には頭に背骨としっぽのみ
きれーサッパリなくなっちゃいました

それだけでは何ですから、とシシトウとおネギも炭火焼き。おネギは5cm程度の長さに切ったモノを外側を真っ黒にして、一枚向いて塩、もしくは醤油。炭の香りもついてなおよし。ネギは冬場にかけて皮と皮の間にとろみ?がたまり、いっそう甘みが増します。一本丸ごと、土付きのまま火にかけると醍醐味さらに。冬本番の愉しみです。

さらにさらにと、なんだか宅にあった栗も焼いてみました。これは火が弱くなった頃に、途中ひっくり返して40分くらい焼いたかしら。焼けぼっくいったら火が点かぬとも、パンパンパンパン皮破裂。渋皮までいけちゃう。ほっくりいいお味でした。

ワインリストは下記。

GRANDE CUVEE Brut 1990 AYALA
GRENACHE BLANC SANTA YNEZ VALLEY 2003 CURRAN
Morey=Saint=Denis 1er Cru CLOS DE LA BUSSIERE 2000 Domaine G. Roumier
Batard-Montrachet Grand Cru 1995 Etienne Sauzet
SAINT-AUBIN 1er Cru LES FRIONNES 1999 HUBERT LAMY

最後の1本は"ソゼは開くの遅そうだし、ゆっくり飲みたい"という参加者の声に押され急遽。ほんとおいしいと、お料理もワインも写真撮るの忘れちゃいますね。大満喫の夜、テキストのみで失礼致します。

2005/06/22(Wed)  滴る雫がよく似合う。
梅雨ですモノ。
竹籠に紫陽花と桔梗を入れてみました。
いやん、涼やか自画自賛(笑)。

じめじめと過ごしにくい時にご覧下さい。

2005/06/12(Sun)  LES FORTS DE LATOUR 1988
久々に兄貴が実家に帰郷。近所にある焼き肉屋さん(ここがまた美味しいのです)で食した後に「何かワインを」という彼の希望に従い、何気なく手に取り抜栓した一本。すでに出来上がってた彼は、一杯すら飲みきらずに寝てしまったけど、ワインってそれでいいんだなって思う。仰々しく飲むだけがすべてじゃないさ。
このワイン、気づけばワインを本格的に買い始めて間もない98年6月のとある日に購入した一本でした。結構不思議な巡り合わせに思えるのだけど、数年前そのボトルを購入した月と同じ月にワインを開けてる事って少なくないんです。大量、というわけではないにしろ数あるボトルの中から、そうした一本をセレクト出来るのって、実は味わうよりも何かを得た、って気がする瞬間だったりします。これも一つのヨロコビ。味わいはって? 気持ちよく酔えました。以上。

2005/05/29(Sun)  日曜高柳会 Vol.3
今回はちょっと多めの5人。ブル好き中心の会でしたので、
なんだかんだと贅沢目に会が進んでいきましたとさ。
以下リストです。

Egly-Ouriea Brut Cuvee Speciale
Lokoya Ch Wild East 95
Meo Camuzet Vosne-Romanee Les Chaumes 99
Pisoni Estate PN 00
Christophe Roumier Ruchottes-Chambertin 94
Armand Rousseau Chambertin 94
Comte Georges de Vogue Chambolle-Musigny Les Amoureuses 88

どれもウマウマでしたよ。詳細は追々。
ご一緒した皆さん、ありがとでした〜。

2005/05/04(Wed)  エビネ カラバリ
カラバリっていうか……。
これは黄エビネってちょっとレアな一株だそうで。
ほかにも可愛らしいピンクのものも見つけました。

2005/05/03(Tue)  Chateau Trotanoy 1985
不意に開けちゃいました。今日の僕にとってのいーワイン。
あまりに若く、濃いワインはなー、などと思いつつ手にした20年目の1本。
これはワインを買い始めた'98年当時に購入したもの。懐かしい……。

さて、その味わいはと言いますと、ぐるぐるぐるぐるグルタミン。
樽の焦げた香りもほんわかふわふわ。
甘味に溢れる1口目、そして思いのほか冷たい味わいに続きまして。
虫歯とは別の部分で詰めた銀歯に反応する、そんな感じです(笑)。
ミネラル?
尖ってないし青臭さもないメルロー。でも凝縮感・エキス分たっぷり。
これって、青海苔の佃煮なんかにも意外と合いそう。

2005/05/01(Sun)  海老根 ラン科エビネ属
ちっちゃな頃から、裏山に咲く花の話を大人がしていたので、
名前だけは知ってましたが目にするのは、いつも葉だけ。
年によっては、花をつけない事もままあり、
もしくは、"愛好家"が勝手に摘んでいっちゃったり
と見る機会に恵まれず。そんなエビネの花、
実際に意識してそれと見るのは今日が初めてで。

ちっこくて可愛らしい蘭。不思議な形、してます。海老のしっぽ。

2005/04/20(Wed)  見逃せませんて。
22時頃、仕事を終えて、銀座線新橋駅に降り行きまして。
駅の看板が落ちているのを目撃。って、おぃ!?
この住所、あってるのかしら……、なんて疑問もありつつ。
なぜに駅のホームに住所板が。

って電車を待ってる皆さんは、列を崩さずノーリアクション。
みんな疲れてなかったら、列崩してでも笑ってたのかしら。

笑える活力。

2005/04/07(Thu)  ちびっ子フィジアン
カメラを向ければ無邪気で爛漫の笑顔を返してくれる。
デジカメで撮られると、すぐに画像が確認出来るのは知ってるようす。
だからシャッターを切ると、みんな一斉にカメラに寄ってきて、
嬉しそうに自分たちの姿を確認してはも一回も一回と樹に登り。

僕も砂浜にカメラ、扇子を適当に置き、一緒に樹にぶら下がってると、
彼らの1人が、カメラや扇子の砂を払いリュックの上に
そっと置いてくれました。
優しい心遣い、とっても和みました。
いい子達。そのまま大人になりましょう。

2005/03/30(Wed)  FIJIに行きました。
3月28〜4月4日まで仕事の関係で南国fIJIに行きました。
こっちとはうって変わり30℃以上の夏日。陽気な人柄に誘われ、
仕事で行った事も忘れ、連日朝から酒浸り。フィジービールってのが
ちょっと甘め、軽めでキンキンに冷やすとゴクゴク行けちゃうんです。

写真は浜辺に打ち上げられていた流れ着いた竹に南国の花を。
見えませんが貝殻を水桶に、花止めは珊瑚でとすべてを現地調達。
旅先で、ちょっくら感性、シゲキされちゃいましたとさ。

2005/03/26(Sat)  サザエと椿
周りに先駆け1輪だけ咲いていた椿を、
庭に転がってたサザエの殻に行けてみました。
ちっこいざるがあったんで、それも一緒に。

2005/03/22(Tue)  も一個、いっちゃう?
そんな味わいのデザート。それが『パテスリー・サダハル・アオキ』のゴマ風味エクレア、チョコケーキです。きっとショーケースにきら星の様にならぶ他のどれを食べてもそう思えるんだろうな。シアワセです。
コクとキレのある甘味。正直この味わいなら、「パリの本店を紹介して戴けないのなら、丸の内店の露出もして戴かなくて結構です」なスタンスでもいーや(笑)。元赤坂系パリジャンのフリーアナウンサーを奥さんに迎え、シアワセの方向も変わったのかしら。その前を知らないけど(笑)。何であれ、ありだな。彼の味をストイック、と言う人が居るかもしれません。探求に探求を重ね、どれほどの苦労を、と。でも僕は、きっと苦労を苦労と思わない人なんだろうなって。いーな、だって素直に美味しかったもの。また行こっと。

2004/12/06(Mon)  東京タワー
いや、秋の空がキレイだったモノで。
あ、いや冬の空が、ということで。

2004/12/05(Sun)  ジタク・デ・パスタ
撮影の後、明治屋さんに寄ってワインや、あれこれ食材を見ているうちに、今日は久々カルボナーラを作ろうと思い立ち。卵ある、胡椒ある、ベーコン買わなくちゃ。生クリームじゃなくて濃いめの牛乳にしとこう……、などと考えながらチーズ売り場に。ここでパルミジャーノを求めるべきなのに、ショーケースに並ぶロックフォール・パピヨンとコンテがあまりにおいしそうで、ジャムやハチミツもあったら、さらに満足だろうなと気を取られ。肝心のパルミジャーノはすっかり買い忘れちゃいました(笑)。
でもまぁ食べたいものは作るべし。
で、ロックフォールとコンテの端を刻んで入れました。結構いけますな。でも食べ過ぎた。あ〜、ロックフォールのこの塩気ったら、実家で半分眠ってるR.R.のBonnezeaux(詳細は↓04/11/28)に合わせたら今頃おいしいんだろうなぁ。栗やアカシアのハチミツみたいな香りが立ち始めてたりして……。塩っ気を包み込む甘味に、全体をまとめる柔らかい酸。うぉ、仕事に追われてる場合じゃないな、これは。

2004/12/01(Wed)  水仙
ーどんな花が好きですか
「香り高い花ならなんでも」
ーこの時期と言えば
「水仙です。先日も香りに包まれて一日のんびりしてました」

そんなお花を小菊とともに。

2004/11/29(Mon)  ボンボンボンヌマール
BONNES-MARES '92 Robert GROFFIERを開けました。
うぉ……、噴いた後のあるブルワインは、ここんとこそこそこ開ける機会があったので慣れっこでしたが、「さすがにこのコルクの香りは熱劣化?」と勝手に緊張感。グラスに注ぐと、心配をよそに健全な香りと程良い甘さが漂い始め、口に含めば果実味からくる甘さを感じる。なんだろ力強さも不意に顔を覗かせたりはするけど、心の中では「ホントはもっと強いんでしょ、あなた」と思ったり。でもよくよく考えたら、あなた4年近くセラーを離れて押し入れでのんきにしてたり、部屋の隅でごろんとしながら夏を過ごしたってのに、やっぱやるね。

2004/11/28(Sun)  日曜柳会2
今回は小田舎満喫を主目的に3人が集まり、ワインも食事も色々と。

Mon Plaisir Ch '94 Peter Michael
Vosne-Romanee '97 Emmanuel Rouget
Chateau Margaux '75
Bonnezeaux Cuvee Anne '97 Rene Renow

熟成したPeter Michaelを飲んだ記憶がなかったモノで、せっかく白好きブル好きがいらっしゃるのだからと開けてみました。かなり色調が濃く黄緑がかった黄金色。熟成してもトロピカルフルーツの様な香りは残る様子。一方で、口に含めば香りの印象よりは甘さは控えめ。でも果実味はまだまだ充分、それらを酸がまとめてくれるという感じでした◎。

Rougetは購入直後(と言っても1年半くらい前)に開けた時に比べるとまとまりが出て、熟成による丸みが感じられました。さすがだなー、村名ワインできちんとウマイもの。グランクリュクラスならもう少し寝かせても楽しめそうだな。ってか、'97のブルゴーニュってなんだかんだいって当たり年だったんだろうな、なんて思う一本でした。

結構いい年なのに、お家騒動まっただ中で評価の低いMargauxの'75年。果てさて、その中身はと申しますと……。んま〜、大満足とはいきませんでしたが、それなりに熟成していて、小さめのグラスで少し量を多めに注いで飲み進めてあげたり、という配慮があれば、一層楽しめたことでしょう。

最後は甘口をブラインドで(笑)。Bonnezeauxの秀逸な生産者R.R.。シュナン・ブランの熟成していないもの、特に完熟ブドウでないモノはビニールっぽいというか、科学的な香りが強く、うむ〜、となる事があります。がこれは何というか、ん〜、何だったかな、結構特徴的な香りがあっておいしくて。熟成香も徐々に出始めていて良い感じ。甘味と酸味のバランスも○で、ねっとりゆったり、で満足でした。半分近く残したままなので、実家に戻ったらまた楽しもうと思います。
ちなみにR.R.のトップキュベ、Zenithは若いうちから完熟ブドウのパワー全開で、凝縮した甘味と酸味その他に、結構ビックリするお薦め甘口ワイン。逆にさらに下のクラス、メルルッス(だったかな)は若いうちには好みの分かれる香りが立ってる様に思います。


ワイン会のラインナップは当然、主催者の趣向が出るモノ。例えば僕の場合、国や地域は問わず。泡モノが出ることは少ないけれど、甘口まで出る可能性は高い、みたいな。生牡蠣やキッシュを始め、お持ち込みいただいた食事もどれもおいしくて(ありがとうございました)、大満喫の一日でした◎。

2004/11/12(Fri)  Percarlo飲みました。
Percarlo 1996 MG。96年のトスカーナは、一般的に「中の中」か「中の下」といわれ、その後トスカーナは良いビンテージに恵まれたため比較的長い間、市場に売れ残っちゃってた年ですね。一方、個人の感想としては、グッドビンテージではがっつりエキス分のみ感じるワインでも、程良い酸味とナチュラルな甘味が感じられる事が多い。SA'ETTAやLA GIOIAなどは今でもベスト○○に入る記憶に残るワインです。
で、Percarlo。いーですね、MGボトルだったって言うのがきっとまたイイ。先に挙げた2本はかれこれ4年くらい前に飲んだ時の感想だったんですが、これはその当時の良さを現在、ストレスなく体感出来るんですもの。程良く押さえられたエキス分を酸味と果実の甘味が包むようで。場にいた人間みんなが、これが「オフビンテージ!?」と。いやいやオフじゃないんですって、だってみんな楽しんでるでしょ実際。香りも抜栓直後から広がり、熟成に向かうニュアンスもほのかに。「オフはMGボトルを買って、ゆっくり熟成させる」。オフの定義はさておき、この言葉を実感する美味しい一本でした。現在だぶつき気味の2002年の濃い口ワインも向こう2、3年くらいは、充分にノリノリで楽しめるオンビンテージのはず。こりゃ近々の買い物リストを刷新しなきゃだな……。

2004/11/7(Sun)  日曜柳会

贅沢しました。
コトの始まりは、実家があるローカル線沿い3駅隣にブル好きみしゃぱぱさんが住んでたことと、僕のセラーに1人気軽に飲めるワインが減ってきた事。で、実家で日曜会を開催となったワケです。ワインは下記。
MEURSAURT 97 Comtes LAFON 
Bonnes-Mares 86 G.Roumier

ラフォンは黄金色液体から熟成香がほんわか立ちのぼり、のっけからイイ感じです。ご持参頂いた生牡蠣に似合う酸があり、しかもミルキー。両者の相性◎で、経験値アップです。熟成したクロタンやボーフォールなどにも良い具合。購入後4年、個人でストックしてたものとしては健全に熟成してくれていた様子で一安心。

ルーミエは抜栓直後は温度が低く閉じた印象。その後、温度が上がっててくると、未だに残る果実の甘味が口の中に広がります。それでも、きちんと残った酸味の方が力が勝っている様にも思われ。お料理と合わせると生きるワインなんだろうなぁ。熟成香むんむんにはまだまだ時間を必要としそうな若いワインでした。こりゃ70年代を探すしかない!?

2004/10/28(Thu)  A.GAJAを飲みました。
とある立ち飲みワインバー。お疲れアンジェロさんが帰宅。するとどうでしょう、それまでの喧噪が嘘のように、ものの10 分程度でお客さんもお帰りです。アンジェロさんスゴイ人気ですな、と関心しつつ落ち着きを取り戻したお店で彼のワインを飲みました。

89バルバレスコ 89年はタンニンが多く固い、と聞いた事がありますがだいぶまろやかで、果実の甘味を素直に感じました。このおいしさは今よりしばらく続きそうですし、さらに寝かせても良さそう。充分に楽しめるキャラで、今1万8000円程度で見つけたら即買いですな(実際は+5000円前後くらいかな)。

90スペルス 世紀のヴィンテージと言われ豊作だった年。これまたすでに開いており、タンニンはとけ込み酸と甘味のバランスよし。翌日も飲みましたが、いーですね。きちんと要素があるので持ちがイイです。スペルスは4、5年ほど前に93を開けたんですが、その時の印象はギスギスで、バローロのタンニン、恐るべしなどと思ったモノです。グラスに注いでは放っておいて、飲んで、を繰り返したものですが、今なら違った楽しみ方が出来たのかもなぁ。

91ダルマジ これは、んー、上記2杯の力強さに比べたら、もうくたびれちゃったよ……、的な印象でした。ちょっと早めに酸化が進んでるのかしら。91というヴィンテージは、以前バローロを何本か飲んだ印象では、言われているほど弱い年だと思った事は無かったんですが、これは少し細いよう。それともCSとの相性が良くない年だったのかなぁ。手持ちの93ダルマジ、これがヴィンテージではなく作りに由来するモノなら、開けちゃうべきかも。でも逆にさらに15年くらい放っておいて、枯れ切らせちゃうってのも面白そうです。「あー、ダルマジ」ってみんなで合掌するんです。そんな楽しみ方だって、悪くないでしょう。

98ソリ・サン・ロレンツォ 樽香むんむん、というワケじゃないですね。うまい具合に果実のボリュームと均衡が取れてました。思えば上の他のワインも、樽樽しいのってなかったなぁ。甘味充分の果実味がタンニンをまだ包んだ状態です。じっくり寝かせましょう、な一本でした。

いや〜、満喫。

2004/10/28(Thu)  A.GAJAが来ました。
 ここ最近頻繁に立ち寄る、兄宅そばの立ち飲みイタリアワインバー。この日はアンジェロ・ガイヤ本人がいらっしゃるという事でいつになく大盛況。その日のグラスワインが書かれた黒板にも彼の素晴らしいワインが並びます。ロッシ・バスにガイア&レイ、プロミス、シトモレスコ、この辺りは若いヤツ。スペシャルは89バルバレスコ、90スペルス、91ダルマジ、98ソリ・サン・ロレンツォ。スゴイねー。
 グラス売り価格もスゴイけど、それ以上にすごかった、ってかひどかったのがお客さん。握手とサイン、写真責め。アンジェロさん自身は、ちやほやされて今更困るような人じゃないし、笑顔もウィンクも慣れたモノ。慣れてないのはお客さんの方で……。彼のワインどころか、店のグラスワインすらなにも飲まずに、握手とサインだけもらって店を出る人や、自らは飲まないのに、グラス売りして空いたボトルにサインをもらおうとしてる人(そんな人ばかりだから当然ボトルは空にならず。なのにボトルが空にならない事に腹を立てているおバカさんまで出る始末……)。
 せっかく生産者を前にワインを飲める機会。しかもアンジェロさん自慢のワインは幅広いレンジでグラス売りされているわけで。なのにそのワインも飲まずに、一体ナンのためにアンジェロさんのサインが欲しいのか、一緒に写真に収まりたいのか意味わかりません。何もスペシャルなモノを飲む必要はないけど、マナーとしてせめて一杯飲まなくちゃ。彼に対しても、なによりお店に対しても。そんで彼に感想を伝えたりすれば、笑顔も作り物じゃなくなるのに。んー、結構日本のワインブームってまだまだ続いてるのかなって思いました。意識として定着してない、という意味で。
ちなみにアンジェロさん、この滞在で口にしたのはアックア・シブヤーレ一杯だったそうで。渋谷の水は甘辛かったか……。

2004/08/08(Sun)  からすうり
8〜9月に日が沈むと咲く花。暗がりに浮かぶ白い花は、花びらの先が糸状にのびていて幻想的です。不思議。
モノの本(ほんとはGoogle検索のとあるサイト)によると、薬用として使われることもあり、種は咳止め、鎮痛に利用、果肉は肌荒れやしもやけに効くそうです。

2004/08/04(Wed)  ぽん太
上野の名店『ぽん多』からのれん分けしたとんかつ屋さん。低温で揚げられたと思われる、パン粉の色そのまんまの衣に包まれたお肉は厚くてたっぷり肉汁を含んでます。ジューシーなお肉でおいしー。キレイな油で揚げていると思われ、イヤな油の匂いはありません。ちなみに、よりクリアなお味を求めるならば早い時間(昼)行く事をオススメします。夜はそれでもちょいと匂いがついちゃうかな(でもクリア)。
今回の写真はここの牛タンシチュー。タンをそのまんま輪切りにしてる!?と思われるシルエット。ん〜、舌の皮も一緒に煮込んでて、しかもお箸でも食べられる。濃厚。次は衣がない!?とも言われてるメンチを頂こうかと思います。
そうそう、瓜、胡瓜、白菜、お茄子を盛り合わせた漬け物も秀逸。またパラパラとこぼれるように刻まれたキャベツも不思議な食感。代官山は鑓ヶ崎交差点そばです。以上

2004/05/02(Sun)  鯉のぼり。
端午の節句に、骨董通りの和菓子屋さんから。今回はセットで売ってなかったので、自分で組み合わせてみました。ちまきをポールに吹き流し、杏のぼりに抹茶のぼり。三日月かぶとと筍を。そーいえば、ちまきは初めてかいましたが、筍や鯉のぼりは、買い始めて4年目になるのかな。他にも花菖蒲や手毬なんかもありました。やっぱり和菓子はいーですねぇ。

2004/04/30(Fri)  うこっけい
ピヨピヨ、ピョッピョと鳴いてます。
ここ1週間のうちに15羽近く産まれたみたいです。
親元を離れず、親がすることを何でもマネして。
えさのキャベツによじ登ってつまんでみたりして。
んー、可愛らしい。

2004/04/18(Sun)  筍を花器に。
ひさびさに実家に帰ると、竹やぶではにょきにょきと筍が伸びており。そこで、ふと。食べるには大きすぎ、かといって竹のタネとして残しておくにはちと太さの足りないものを、花器に仕立ててみようかと。早速掘って、頭の部分をカット。中をえぐっておとしを入れて。下の処理をどうしようかと考えていると、具合のいい茶菓子入れがあったのでそこに水を張って筍を置いてみました。
 お花は木蓮とやまぶき。竹の皮ってとっても渋い色味ですよね。これに、軽やかさと鮮やかさをもったお花を合わせたらよさそーだなぁ、と。どーでしょ。

2004/03/31(Wed)  桜の海ですな
春、爛漫ですな。仕事で国立科学博物館に行った帰りに、駆け足でしたが、桜並木を通り過ぎてきました。すげー。何がスゴイって、桜の木の剪定具合がもう、力強いうねりですよね。花が咲くと、幹の存在感がまします。感激。

2004/03/15(Mon)  素朴な疑問
今日、本屋さんで立ち読みをしていてふと。
日本のワイン雑誌って、誰に向けて何を伝えたいのかしら、と。
特に。背表紙のある立派な作りで、そう気軽には購入出来ない価格。おまけに季刊。

誰かにけんかを売りたいわけじゃ、もちろんないんです。
ただ、そー思ったんですね。

すそのを広げたいのか、壁を作りたいのか。流行を作りたいのか。

2004/03/10(Wed)  朽ちた竹の花入れ
↑僕の中で今、ブームです。そんなワケで先週末は竹山に朽ち竹探しへ。この花器に使ったモノはまだ切られてからそれほど経ってないようで、くり抜いて形にするときに結構手間取りました。でも下の方が良い感じに朽ちてますので壁掛けに。朽ち具合や、器の持つ力の向きに合わせて素直に梅と椿を活けました。壁掛け用の金具を取り付けた、ちょっと本気(?)の花器に活けるだけで、なんだか上手になった気分です(笑)。

2004/03/02(Tue)  一日早いおひな様。
桃の節句第二弾は骨董通りにある和菓子屋さんから。こういった時節モノにはカワイイものが多くってついつい手が出てしまいます。しかーも、僕、ココの餡が大好きで。しっとりしてて甘味のバランスがよく。抹茶をたてて頂きますと、これが絶妙なんですね。何を食べてもハズしません。んー、一つ一つの説明はなしって事で。

2004/03/01(Mon)  梅と椿と朽ちた竹。
桃の節句にあわせまして、梅を活けてみました……あれ?どうして桃なのに、梅なんだろ。まーそれはいいや、きっと思いこみの勘違いでしょう(笑)。竹やぶで朽ちていた竹を器に、庭に咲いておりました梅、しだれ梅を活けてみました。口元は華やぎの椿を添えて。昨日は暖かかったので、活けてる間もつぼみが膨らみ、花が咲き広がっておりました。今日はうってかわってみぞれ、雪ですが、それはそれで、見応えありそうですね。

2004/02/24(Tue)  仔ウサギのロースト
イタリアからはるばるやってきたウサギだそうです。それをレモン風味のソースでいただきました。こんな姿になってしまって。もう、食べ尽くしてあげるしか他、この長旅に報いることは出来ないなと。そのすべてをぱくぱくぱく。
 もも肉やロース肉はもちろんの事。脚の付け根?部分は軟骨の様な歯ごたえで、面白く美味しい。さらには頭部も付けてくださって。脳に目玉、その周りの筋肉質の部分やゼラチン質の部分。ほほにネックにあご、舌とその全部を堪能しました。ウサギの三半規管?まで確認できちゃうほどに食べ尽くし。味付けがシンプルで、素材のうまみを充分に満喫。
 さらに今週には乳飲みの仔羊が入荷するそうで愉しみですわ♪ ジビエに別れを告げ、これから春先にかけては、家畜の美味しい季節です。そうそう、仔山羊も入荷予定ありとかで、これまた愉しみなのです。

2004/01/11(Sun)  正月花さいさい-3
竹姫、と銘打った花器に。包まれるようなフォルムに椿、鑞梅、千両を。 そうそう正月めでたし、で言いますと千両よりも万両の方が規模がでっかくてめでたい気もしますが。千両は葉の上に赤い実がなるんですが、万両は葉の下に頭を垂れるように実がなるんです。正月そうそう、頭下げるだなんて。偉そうに上を向きましょうよって事で。

2004/01/11(Sun)  正月花さいさい-2
椿、千両、鑞梅。踊る白玉椿のつぼみをめでてくださいな。

2004/01/11(Sun)  正月花さいさい-1
茶花のココロ。椿と鑞梅です。花器は青だけを一節使って。

2004/01/06(Tue)  新年ワイン会。

昨晩は実家で遅ればせながらの新年ワイン会を、サービスをしてた頃のワイン好きと3人で。昼の14時スタートし、27時に終わる長丁場。

1.Corton-Charlemagne Cuvee Francois-de-Salins 1988
Hospices de Beaune(Joseph Drouhin元詰め)
2.Chambertin 1994 A.Rousseau
3.Barolo Cannubi 1994 Paolo Scavino
4.Chateau Pichon Longueville Comtesse de Lalande 1998
5.Tignanello 1980 Marchesi Antinori

1.は年末にL.L.のCorton-Charlemagne 1964を飲み、熟成したシャルドネをも一度味わいたいなと、セラーにある一番古いモノを開けてみました。16年目の熟成に入ろうかというこのワインは、結構こゆい黄金色。香りは控え気味から。果実味が落ち、酸は行き場を失ってそこに居る、といったスタートでしたが、徐々に丸みを帯び、あわせるように低いトーンからの香りが広がり、最後はおぉ、って感じで○。
2.は、ほとんど樽の香りがなく、グラスに注いだとたんに、とってもストロベリー。この香りの広がりは素晴らしい。しかし、このヴィンテージもほんと新樽100%だったのかしらと思っちゃう。同時にグラスに注いだ3.は好対照で香りがあがってこない・・・。この'94というヴィンテージは、Chambertinの方がよほど人なつっこいのか、Baroloは1/3ほどデキャンタージュし、1時間ちょっとでようやく開き始め、ゆったりとした味わいに。
4.のワインを開けた時には眠さ満点。しかもこのワイン、焦げてる!、飲むと背筋がぞぞー、ってな一本で、これも半分くらいデキャンタに移してしばし腹ごしらえ。

烏骨鶏の卵で卵ご飯。醤油の変わりに、原了郭の青紫蘇香煎をちょっと振って頂きました。本来お湯に溶かして飲む京のものらしいんですが、調味料としても秀逸。お腹一杯になったところで3人揃って睡眠タイムとなりました。

・・・目を覚ますと1時間ほどが経ち、グラスの中の4.はというと、なかなか頑固に焦げてて、しばらくすると焼きピーマン。さらに飲み進めること3時間、最後の最後でお、ってなバランスの良さをかいま見せてくれました。タンニンはすでに丸いのに、あの、ぞぞっと感はいったいどこからくるのやら。
5.はSangioveseは熟成するのか? といういかにもイタリアンのサービス経験者が集まってするような(?)お馬鹿なテーマを検証すべく。結果的に検証を忘れ、素直に愉しめた1本でした。開けたとたんに広がる熟成香、これは少量入ってるCSの香りじゃないか、との声も聞こえつつ。果実味とタンニンがとけ込んでほのかに甘い味わいの良さには、一堂うなるばかり。先日飲んだ'95は開けるタイミングを間違えたんだろうなぁと思いつつ。
久々あれこれ飲んで、愉しい年の始まりとなりました。

2004/01/06(Tue)  正月花。
 お正月気分もいまいち抜けやらぬ今日この頃。相変わらずお天気良くてぽかぽか陽気。年末に活けた正月花のつぼみがほころび、夜中の冷え切った空気に鑞梅と百合のとっても甘くてよい香りが広がります。
 正月愛でたし、と、直径25cm弱の孟宗竹を110cm程に切りおっきな花器を作りました。そこに庭にある紅白椿と鑞梅をメインに、松、百合、菊、千両などを大きく活けてみました。正直、椿、鑞梅ともに、切り落とした方がよいであろう枝がちらほらと。それでもなんだかもったいなくって残したまんま。結果ちょっと散漫な感じになっちゃいました。でもまぁ、これはこれ、かな。椿のつぼみは膨らんではいるものの、未だ花咲かず。早く咲かないかなー。

2003/12/24(Wed)  かまるてぃな
Camartina 95 を開けました。
これって、なかなか飲み頃が読めないワインだというのを何人かに聞いてて。
実際3、4年前に95,96を開けたときは、ともにタンニンがちがちで、なんだかなー、
な味わいだったのを覚えてます。
そんで、8年を経たワインはどんな味になったんだろうかと思い開けてみたんです。
注いでいるとオレンジがかった液体がグラスに流れ込み熟成を思わせます。お。
が、グラスの向こうは見えない程の透明度なし。香りは、一瞬鉄っぽい、
それ以外は比較的トーンの高いお花や甘味の香りが昇ってきます。
口に含めば甘いエキス分、それとタンニン(ぎすぎす、と言ったモノではないですが)。
裏唇は歯茎とこんにちは。ずらすこともままならず。抽出しすぎでは・・・。
このタニックな後味は何と一緒だと美味しく愉しめるのかしら、と模索してみたところ、
味わいだけでいえば、意外と醤油を焦がした感じでも合うようなって。
ただ、口の中にエキス分からだかに由来するであろう粉っぽい感じが残るのです。
1日置いておくと、だいぶタンニンは落ち着き、甘味と熟成香が。
んー、完熟ブドウを皮までしっかり搾るとこういう味になるのかしら。
2日目は、多少低めの温度で頂いても、けっこう良かったですよ。

2003/12/21(Sun)  季節とワイン。
寒さが増してくるこの時期って、ついつい赤ワインに手が伸びちゃうことが多くて。
でも昨晩は無性に、たっぷりほのかに甘い白が飲みたくなりまして。
そんで悩み選んだのがこれ→ KARL LAWRENCE Ch "ALDIN" NAPA VALLEY 00
この生産者、名前の響きとエチケットのマークが好きで、
CSともども味よし、おまけに価格も高すぎずで、嬉しいかぎりです。
10度前後から飲み始めましたが、それでも酸味が果実味に抑えられていて目立たず、
でもの見飽きない緊張感というかバランスは保っており、
結果自分が飲みたいなと思っていた味わいで満足でした。
同じワインでも感じる味わいも香りも、季節によってホント変わりますよね。
ワインの温度だけじゃなくて、気温や室温っていうのも、
自分の体調や、合わせる料理と同じくらい、当たり前に重要なんだなーって。

2003/12/13(Sat)  お花屋さん
Flowers PN Van der Kamp Vyd 98。
年末になると何となくFlowersを開けたくなる傾向が強いようです。
きっとはじめて出会ったのがこの頃だったからでしょう。
しかぁし
何というか、この畑普通に美味しい、といった感じ。
それだけで充分といえば、充分なんですが・・・。
香りや味わいのバランスはほんのり甘い風味のあるドライな作りで、申し分無いし、
飲めば舌が紫になるほどにエキス分たっぷりで飲み応えもあり良いんです。が、
おぉお〜、ってのが無かったです。ちょっぴりざんねん。

2003/12/03(Wed)  Tre rose
トスカーナはヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチアーノの生産者の1人であるTre Rose。最近お気に入りの、外苑前にある「山鴫(イタリア語表記)」というお店で頂きました。ココは、調味料は塩とギアッキのEx.V.O.のみという、素材の良さをストレートに感じられるお店。でも、店名が”山鴫”なのに、実はファジャーノ、雉が美味しい店だったりして(笑)。さらに先週末には新潟に真鴨、青首の延縄猟に行っていたそうで。毛の付いたままのモノと、毛のむしられたモノとを見せてもらいました。なんでも、窒息させるテクニック次第で、その後の肉の状態が大きく変わるそうで、めちゃめちゃテクニコのある猟師さんがいるそうです。あれもいずれ食べなくちゃ。
さて、
そこで飲んだTre RoseのV.N.d.M 97は今飲んで美味しい果実味と酸味。これは料理が進むこと請け合い。その上、このあいだ飲んだ'95も、良い具合の熟成感で。この値段で飲めるなら、な満足感。ちなみにこの'95、僕がワインを飲み始めた頃によく口にしていたワインで、'98年頃にも美味しかったヴィンテージなんですよ。それが、今違う表情を見せてくれてるのは、嬉しい事ですね。


2003/11/22(Sat)  干し柿
いやぁ、このお部屋をひろみみさんに作って頂いて、よーやく時季のモノをご紹介する運びになりました。
なんちゃって(笑)。

晩秋の恒例、干し柿作りです。今日、明日(予報)とお天気が良いので作るには最適!などと思いこみ。今年は天候不順のせいか柿の出来が全体的に良くなかったんですね。そんな中でもまだ木になってるモノを選びだして早速作りました。すでに甘さを見せてるモノも干すことによって、また別の味わいがでるので、渋柿だけでなく干しちゃうわけです。これが段々ちっちゃくなってくにつれて、あま〜くなって。その頃には年明けを迎えていたり。すでに食べられるような甘柿は、2週間程度の浅干しで食べても、たくわんのようなハリハリした感じで味わえて良いのです。おぉ、年末。

2003/11/19(Wed)  るそー
先週末にA. RousseauのCharmes-Chambertin 95を開けました。
これは昨年7月末、新宿の某売り場閉店セールのさいに\6000程度で購入したもの。
時期が時期でしたので、当然クール便で送ってもらったのに、Rousseauのモノは購入した6本が、
これまた当然のようにすべて噴いた状態で手元に届いた、という哀しいボトル達の一本です。
「まぁ、美味しければそれでよし、逆に今が飲み頃?」ってな気持ちで開けてみました。
が、思いのほか噴くきっかけとなった要素の影響をうけてるのか、舌触りはちょっとやせ気味な印象。
「むっ」とか思ってると香りはじょじょ〜にあがってきました。
「よしよし、味わいにある多少のざらつきもまとまってくるでしょう」と飲み進めまして。
結局は「うんまぁ美味しい」とか思いつつ。でもなんだろ、大満足ってなほどじゃ無かったんですね。
アマロミが少なかったです。
後味に口の中でほのかに香る感じる甘さとまろみが足りなかったような。
ってこれ、実はビンテージの特性なのかしら。
むー。

2003/10/06(Mon)  彼岸花
彼岸の時期になると咲く花。唐突に地面から生えてきたような印象で、周りの草花と折り合いをつけるでもない。彼岸花だけが寄り添うように咲いている。なんとなく奇妙。でも、森の奥からの木漏れ日にキレイに映えた赤紫でしたので。パチリ。

2003/09/16(Tue)  どにもるて。
昨晩頂いたのはGevrey Chambertin Combe du Dessus 99。一年くらい前にここの99(Au Velleだったかな?)を飲んだときには、酸が立っていて、果実味は低いところ。そんな調子だったから同じものなら98に軍配を上げたモノでした。その頃の98と言えば、わかりやすいエキス分に香り、バランスが何ともよかったからです。が、改めて開けてみるとこの99、様子が違いました。甘い果実の香りが広がり、バニラにモカなどの樽から由来すると思われる香りが。他にもトーンの低い香りから段々に香り始めて良い感じ。味わいは、エキス分が厚みを持ち始めており、アタックは嫌みのない甘いところから。それを隠れた酸が支えてくれて、バランスよし。そーいえば一般的に99は長く持つとの事でしたが、ならば今が第一次美味しい時期なのかしら。しばらく楽しめそうで、開けたての味に惑わされずに、彼の99はもっと買っておけば良かったかなと。

2003/09/11(Thu)  甘口といえど。
一つはOJAIのViognier、もいっこはMARTINELLI Muscat Alexandoliaのともに遅づみ。
前者は自家製金柑のシロップ。樽っぽい雰囲気からくるミルキーな感じがあり。
濃度は高く無いので、比較的サラサラとのどを通るような。甘さもねっとりではないので
今の季節に飲む甘口としては良いかもしれないです、な一本。もちっと華やかでもいいかなって。

MARTINELLIはいろんな香りがありました。はじめくぐもってるときは漬け物系の感じ。
同じマスカット系のズィビッボという品種を使って作るパッシート・ディ・パンテレッリアの
「ブックラム」というワインと似た香りです。シェリーのような香り?もあったり。
ついで、ウバ茶のミルクティー(とある会社のロイヤルミルクティー風)、
きっとマスカットを干したらこんな感じ、見たいな濃い香りその他結構変化がありました。
もちっとワインが残ってるので、変化を見たいところですが、正直これは
意外と好き嫌いが分かれるワインなのかなぁって思います。
味わいは甘みを追いかけるように苦みと酸味が追ってきて、最初はあまりバランスよくなし。
それが段々まとまってくると結構面白いモノに。一本寝かせておいてみようかと。
ただ、両者とも価格が同じなんですが、その価格の割には満足度はあまり高くないかも。

甘口好きの僕としては、カリフォルニアの甘口はさほどお手頃感のない価格のモノが
少なくないなかで、うわぁと感動出来るモノが多くなかったりして。でも美味しいなぁ〜〜って
記憶に残ってるものはカリフォルニアの甘口だったりして。難しいところです。

2003/08/05(Tue)  やっぱ夏は白です。
週末Feltonroad Riesling Block 1 '02を頂きました。通常のDry Rieslingは頂いたことがないのですが価格は\1000程高く、同じ生産者のChardonnayと同じくらいの価格でした。スクリューキャップのワインは初体験で、さすがにどうかと思ったんですが、開けて飲んでみればとても美味しく問題なし。煩わしい儀式(?)をしないぶん気軽に飲めて、こんな時期にはいっそう似つかわしい気がします。甘みがしっかりとしていて、一方でシャープな酸味が輪郭を作りとても心地よし。アルコール度数10.0%と低いのに薄っぺらな感じはないです。ただ、香りが弱いというか立ちにくく感じました。まぁRieslingの香りが苦手だという人がいるなら、初級編には丁度良いと思います。その前に飲んだウンブレヒトのクロサンユルバン 01とはすっかり違った表情で、どちらも好み。Feltonroadの方は追加で2本買ってしまいました。同時にPNの区画名入りも買ったのですが、こちらもやはりスクリューキャップ。そんなに置かずに飲みなさい、って事かしら。

2003/07/06(Sun)  枇杷
先週はたわわに実っていた枇杷も、過熟と鳥の食料としてだいぶその実を減らしてしまいました。あーあ、先週デジカメ忘れなければなぁなどと思いつつ、せっかくですしアップします。とは言え、鳥に食べられてるものや、熟れすぎてしおれているモノと、あんまり見栄えは良くないです(笑)。一つの大きさは、小売りされているもののおよそ半分くらい。年末には木を選定して、実がなり始めたら間引きもして、来年はもっと大きい&甘いのを作ろうかしらと考え中です。

2003/06/30(Mon)  まっすぐニョキ
いや、筍ってのはやっぱり凄いです。毎年見かける光景ですが、真竹のような細い物でも、アスファルトを突き破って、ニョキっと出てくるんですから。残念ながら、デジカメを持ってなかったため、携帯に付いたカメラで撮影。あまりよく撮れてませんが、せっかくだからアップしてみました。

たわわになった枇杷や、すももの果実などの写真を今度実家に帰った時には撮ってアップしようかと思ってます。合わせて、緑の絨毯を敷き詰めたかのような田圃も。これは刈り入れまで何度かに分けて報告出来れば、なんて思ったり、思わなかったり。では。

2003/06/29(Sun)  ブルピノ。
えー、今晩はブルピノを。あ、考えてみればGevrey Chambertinのみですね。
1. Bernard Dugat-Py G-C Coeur de Roy 01
2. A.Rousseau G-C Les Cazetiers 97
3. Dujac G-C Aux Combottes 99
4. Dujac Charmes Chambertin 95
5. Dujac Charmes Chambertin 96

1.はエキス分が前にたったちょっと甘い作りの00に比べ、酸味が目立った作りになっているようです。
01というヴィンテージの影響を多分に受けた、今の時点では、ちょっと線の細い物。
もう少し置いておくことで、他の要素があがってくるのかしら、等と期待を込めて味わいました。
3.は果実味が全面に出ている美味しく楽しめる、飲みやすいものです。
4.5.では、僕は断然96年の方が好きでした。95は今開ききった印象。
ピークを味わってる感じで、好きな人は好きなんだろうな、と。
しかし、ちょっと酸味と果実味のバランスが崩れ始めている感じもあります。
個人的には、今後の熟成によるプラスの変化は期待できそうにないような。
一方の96は良いですよ〜。美味しい。エキス分に支えられたバランスの良さ。
酸味がほどよく全体を締めてます。これは5年後、10年後にはどんな変化を見せてくれるのかしら、
と今味わう喜びの他に、愉しみを見いだせる物です。◎なワインでした。

つまみには、蒸かした里芋に塩を付けて。これが結構いけます。土臭い感じが、
今回のワインに合っていたのかな、とも思いました。

2003/06/23(Mon)  ドライなシャルドネ
昨晩、flowersのchardonnay sonoma coast 99を開けました。未だに果実味は残るものの、徐々にドライな雰囲気になってます。これからしばらくは閉じちゃいそうな感じです。香りのニュアンスもハイトーンな印象はあんまりなく、落ち着いた感じ。
ドライと言えば、一昨日飲んだミクルスキのムルソー村名99はすっかりドライな感じでした。これはリリース後2ヶ月くらいの時に飲んだ一本目が美味しかったのと、比較的安く手に入れる事が出来たのでそこそこ数を買いまして。それで半年に一度、定期的に開けているんですけれど、正直一番はじめが一番美味しかったです。というのも、一本の中で果実味が変化し、香りのトーンも色々と変わる感じがとてもよかったのです。でもその後は果実味が落ち、残ったものはシャープさというか、なんというか。しばらく放っておいてみようかなと。

2003/06/21(Sat)  紫陽花
えーこの度、ひろみみさんのご厚意により、竹やぶ放浪記なるものを作って頂きました。千葉の片田舎にある四季折々の風景、草花、竹藪、そのた諸々&飲んだワインの事なんかをつれづれなるままに書いていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

さてさっそく第一弾。この週末は晴れやかに気持ちのよい空が広がっておりますが、この時期はなんと言っても紫陽花。藍色が綺麗に咲き誇っておりましたので、作ったばかりの竹の花器に生けてみました。合わせに、真竹の筍を伸びやかに。


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