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2008/08/31 (日)

[IE8]互換機能

Tech・Ed 2008 開催と共にベータ2が公開されたIE8。

IE8はCSS2.1に準拠し、HTML5にも一部対応しているという。
しかし新機能や規格対応により既存のWebコンテンツに影響が出てもらってはこまるので、互換機能として旧IEのレンダリングモードを備えている。

レンダリングモードQuirks
モード
IE7 Standards
モード
IE8 Standards
モード
互換性IE=5IE7IE8

しかしレンダリングモードが分かれていてもIE8の既定値がIE8モードなので、既存のWebページを表示したときに切り替えしなければならないのであれば意味がない。
そこで、IE8では下記の3つの方法でレンダリングモードを切り替えることができる。

①DOCTYPE によるモード指定

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/strict.dtd">

DOCTYPE 宣言URL 表記の有無レンダリングモード
DOCTYPE なしいずれの場合もQuirksモード
HTML (Version 指定なし)Quirksモード
HTML2.0Quirksモード
HTML3.0Quirksモード
HTML4.0IE8 Standardsモード
HTML4.0 FramesetURL ありIE8 Standardsモード
URL なしQuirksモード
HTML4.0 TransitionalURL ありIE8 Standardsモード
URL なしQuirksモード
HTML4.0 Strictいずれの場合もIE8 Standardsモード
XHTMLIE8 Standardsモード
XMLIE8 Standardsモード
UnrecongnizedDOCTYPEIE8 Standardsモード


②METAタグによるモード指定

<META http-equiv="X-UA-Compatible" content="IE=8">

レンダリングモードモード値
QuirksIE=5
IE7 StandardsIE=7
IE8 StandardsIE=8
最新モードIE=Edge


③HTTPレスポンスヘッダによるモード指定

Webサーバで管理する場合には一括して設定することができます。