【吉田美奈子CONCERT 1996】12/19 渋谷公会堂


 ※ PIT INN ライブ(12/05)のレポートとあわせてご覧下さい。

  PIT INNは特別なイベント、他の会場はいわゆる「今年のツア−」
  ということで、見るポイントが明らかに変わると思います。

  PIN INNは小屋的にも来る客的にも「盛り上がる」のが確実なので
  古い曲も含めたノリの良い曲が中心。珍しくファンクラブで優先
  販売を行なったことからも、ファンサ−ビスな内容と言いますか。

  他の会場は新作「KEY」を中心に据えたいわゆるプロモ−ションの
  一環としてのツア−。不特定多数(とはいえ限られるが)の客に
  対して、じっくり「聴かせる」曲が多かったような気がします。

  クラブの、その場の空気で展開するジャムセッション的雰囲気も
  好きですが、カッチリとしたフォ−マットで展開されるいわゆる
  ショ−ケ−ス的なホ−ルコンサ−トも捨て難かったりします。
  要は演り方ではなくて、演る側(ア−ティスト)に左右されるの
  ですね(^^;正直、甲乙付け難いです。

  ということで、セットリスト。

メンバー:
  吉田美奈子(vo)    沼澤尚(ds)
  土方隆行(g)       難波弘之(key)
  岡沢章(b,vo)      渕野繁雄(sax)
  浜口茂外也(perc)  富樫春生(piano)

演奏曲目:
  1. KEY(KEY)
  2. Still Moon(Extreme Beauty)
 = MC =

  1.の出だし、ボ−カルとバックの音のバランスが合ってなかった
  ようで、ちょっと声が聞きとりにくかったです。

 丁度3列目の右端にいたのですが、すぐそこにいるのに壁を隔てた
 ように声だけ遠かったです。演奏が格好良かっただけにちょっと
 残念(すぐ改善されるのですが)。

  3. 星の粉雪
  4. Corner(KEY)
 = MC =

  新作からの曲を含めて、全体的にテンポが(更に)落ちています。
  その分独自の「ため」というか、素晴らしい演奏ともあいまって、
  何とも言えない空間をつくり出していました。

  5. Alcoholler(Light'n Up)
  6. 〜 HIPHOPNEOHIPPIE-DUMB-DAMN-TOWN(KEY)

  う−ん、PIT INNの空気は、ホ−ルには通用しないのでしょうか。
  演奏は申し分ないのだけど、聴かせる曲からこ−いうC調(^^;な曲
  への切替えって、反応の見えないホ−ルでは辛いですよね。
  それでも6.の後半じわじわ盛り上がっていく様は、圧巻でしたが。

  7. Tricky Heaven(KEY)
  8. Miracle Ship(KEY)
  9. 月明かりの中庭(KEY)
 10. Liberty(Extreme Beauty)
 11. Heart to Heart(KEY)

  個人的な山場(part1)です(^^)

  7.は「KEY」の中でも一番好きな曲というのもありますが、やはり
  こ−いうロックな曲ってホ−ル映えしますね。土方さんのg.炸裂。

  8.はバックに地球のスライドが投影されていました。
  良い曲だけどアルバムではちょっと中途半端に聴こえたのですが、
  正直惚れ直してしまいました(^^;美奈子さんのVo.も実に圧倒的で、
  思わずハッとしてしまう瞬間も。

  9.に限らず、前日(12/18)の客のノリの悪さ(歌わない)に終始
  怒っておられ、MCでも何度かそんな(強迫めいた(^^;)発言が
  ありました。だから見本を示してもらおう、という訳でもないで
  しょうけど、今回はミキサ−の近くまで下りていってスタッフに
  歌わせるという「特別企画」も(^^;。

  そのあと客も一緒に...となるのですが、やはりノリが悪い。何故?
  何回かホ−ルで見てますが、去年だって結構合唱になってたのに。
  私はそんなの関係なく歌いまくってましたけど(^^;

 = MC =
 12. Beauty(Extreme Beauty)
 13. 午後の恋人(gazer)
 14. 〜 Gifted(Dark Crystal)

  美奈子さん曰く「GO-GOタイム」の(個人的には)名曲3連チャン。

  基本的に全公演ともセットリストは同じなんですけど、敢えて
  今回は事前に調べてなかったので、12.演るのには意表をつかれ
  ました。
  
  素晴らしい曲は、イントロ聴いただけでも涙線が緩むというか、
  何とも言えない雰囲気にさせてくれます。13.もそうだし個人的な
  山場(part2)である14.私が吉田美奈子を聴くきっかけの曲だけに、
  毎回こういう位置で歌われることに感謝したい気分になります(^^)。

 15. GRACES(KEY)

  浜口さんのパ−カッションに導かれて始まるこの曲。素晴らしい。
  PIT INNでも浜口さん名演でしたが、ここでも素晴らしいプレイを
  見せてくれました。

  ホ−ルなのに各楽器の音の分離が良いってのも、特筆すべきことで
  しょうね。渋公って場所が、専門家的にどのような評価の場所かは
  分からないのですが、これもやはり演る側次第というか。

 -----------------------------------
 Encore
  E1. Knock Knock(Monsters in Town)
  E2. 12月の Illumination(KEY)

  最終日ということで唯一変更点があるとすれば、E1.です。
  個人的山場(part3)。これは流石に声出して驚いてしまった。

  「PIT INNの雰囲気を見て欲しかった」ということなのに、
  何故かVo.の岡沢さんには直前まで内緒(^^;にされてたよう
  です。岡沢さん、ギックリ腰で当日は「さらし」を巻いていた
  そうですが、それを何のハンデともせずに見事に歌い切って
  ました(^^)

  最後は満天の星をバックにE2.を熱唱。
  何気ない日常への愛を、こんなに感動的に歌いあげる人を私は
  他に知りません。


  ということで、感動を受け止める距離が短い分だけ、見ための
  凄さや圧倒され具合はPIT INNに軍配が上がりますが、ホ−ルも
  全然負けてないというか、あのじわじわと盛り上がっていく
  雰囲気も実に良いものですよ。

  次回のツア−がどのようなものになるかは不明(ホ−ルではやら
  ない、という話もある)ですが、どんな形態であれ、絶対に足を
  運ぼうと思っています(^^)まあ、言うまでもありませんけどね(^^;