【メトロトロンワークス 10th Anniversary】7/13 九段会館 16:30〜

 行ってまいりました、メトロトロンワークス。

 しかし長丁場。ツアー最終日の東京は全10組参加で約4時間と
 いうとんでもないボリュームでした -;
 #各組約20分で、トリが30分くらい演ってたんでしょうか。

 (出演順)
        加藤千晶
        栗コーダーカルテット
        綿内克幸
        CORNETS
        青木孝明
        浜田理恵
        青山陽一
        徳武弘文
        さいとうみわこ
        The SUZUKI

 大阪では青山さんがギター/コーラス等で他の人のサポートに回った
 ようですが、東京は西村(哲也、元グランドファーザーズ)さんが
 殆ど出ずっぱりでした。青山さんが他に絡んだのは最後のThe SUZUKI
 くらいですか。

 で、その青山さんのセットですが、東京では以下の3曲でした。

 1. 紅茶ブルーズ(one or six:別アレンジ)
 2. VAMPIRE(one or six)
 3. 傑作でない時(新曲)

 青山陽一(g,vo)、田村玄一(pedal steel)、横川タダヒコ(b)、
 川口義之(sax)、石坪信也(dr)、伊藤隆博(kbd,tronborne)

 バックはおなじみBlue Mountains(BM's)でしたが、今回は桜井
 (芳樹:g)さんが居なかった分、田村さんのペダルスティールが
 活躍していました(「VAMPIRE」でのノイズは凄かった!!)。青山
 さん(Sonic Youthの「洗濯機」Tシャツを着てました(笑))も
 普段より手数が多かったような。

 伊藤さんは曲によってはトロンボーンも吹いていましたね。新曲
 「傑作でない時」は昨年11月のライブでも披露された曲(当時は
 曲目が分からなかったので、「新曲?」とか書いてあります)で
 すが、秋にリリースされる新作には収録されるのでしょうか?
 BM'sのグルーヴが凄く生かされた曲なので是非とも収録して欲しい
 ところです。11月のライブといえば、1曲目の「紅茶ブルーズ」も
 その時の「大所帯アレンジ」でしたが、アルバムでの打ち込みとは
 趣を異にする”どブルース”なアレンジもなかなかのものですね。

 でも、この3曲の中での白眉は、やはり「VAMPIRE」でしょうか。
 個人的にも凄く好きな曲なのですが、このグルーヴは石坪さんの
 ドラムと横川さんのベース無しには成立し得ませんからね。

 他に印象に残ったものをレポートしていきますと、まず新人の加藤
 さん。5月のWARAJI LIVEの時はバックがアコースティックだった
 せいもあってか、その音や詩の持つノスタルジックさの度合が私には
 少々クドく感じられたのですが、今回はちょっと印象が違ったという
 か、バックのアレンジと彼女のスタイルの妙さ加減(言葉悪いですね
 (笑))が凄くしっくりきました。CDはどっちのアレンジだろう?

 ELPをリコーダーで吹くという、とっても卑怯な(笑)栗コーダーや
 ここだといつまで経っても若手扱い(苦笑)の綿内さんを挟んで、
 やはりコルネッツ、初めて見たのですが何だか凄く存在感を感じま
 した。実際結構ベテランの部類に入るんですよね。でもそんな経歴を
 知ってようがいまいが、あのボーカルから感じる感覚には不思議な
 ものがありました。

 大トリのThe SUZUKIは、このライブの集大成とも言えるような
 構成で、博文さんの「全盛期のKINKSみたいにいく」との言葉通り、
 ホーンも入った大所帯を従え、凄くファンキーなステージを展開
 していました。慶一さんの声も最近では一番よく出てました(苦笑)
 し、ラストを飾るに相応しいというか、相応し過ぎるくらいに素晴し
 い内容だったと思います。

 #"LORERA"という曲の一節をマイク・タイソンの例の一件に引っ
 #かけた替え歌「マイキー」も飛び出しましたね(笑)
 博文さんがMCの中で「次はウッドストックみたく3日間とかやり
 たい」とか「隣(武道館ですね)でやりたい」と言ってましたけど、
 どうなんでしょうね?(苦笑)。私としては、やっぱり九段で1日で
 出演アーティストと演奏時間だけが徒に長くなるような気がするの
 ですが(苦笑)、まあそれもメトロらしいというか(でも大変だな)。