突板編、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。突板編ラストです。
このページを作っていて思い出しました。ネッシーの作業が滞ったのは、多分にホームページ開設に気を取られていたからに違いありません。このページの内容はリアルタイムで掲載しました。それで思い出しました。
木口用に突板を15ミリ幅に切ります。剥離紙側に正確に線を引いてカット!
ただ、組み立ての甘さがここで露呈してしまいました。15ミリ幅でだいたいよかったのですが、板14の板15から両側15ミリずつ出ている面(でわかりますか?)で誤差を生じました。基部組立の方でも少し書きました。15ミリ幅の突板テープでは少し幅が足りない部分を生じてしまいました。これはあってはならないミスかもしれません。が、組立は全力投入したので、これ以上は私には無理です。板のカットの正確さにも、後になって疑惑が…?
15ミリ幅の突板テープの出来上がり。これで突板貼り込み作業は結末へ!「見える」木口はこれで全部貼ってしまいましょう。
共鳴管、突板貼り上がりの図。
同じく基部。ただし、結局後になって、横面壁側の面も突板を貼り込みました。なぜかその時の画像がないです。
だいぶ、気分が出てきました。
基部、貼り上がり近景。
トップパイプ貼り上がり近景。トップパイプは15ミリ木口が多いです。後面と上面は貼ってません。
やっと、突板貼り込み工程を終了できました。難しくはないですが、侮ることもできません。
今、反省点を挙げるならば、突板は隙間を作るよりもはみ出している方がマシではないかということ。はみ出していれば、何かに引っかけて剥がれやすいとも言えますが、隙間があいているよりは、磨き&塗り工程で誤魔化しが効くと思います。それまで引っかけないように注意すれば…。隙間があいていると、今回私が使ったようなチークオイルでは、着色効果がないので誤魔化せません。研ぎ込んでも誤魔化せませんでした。
それから、基部横面壁側になる面は他が貼り終わった後で貼ろうと決断したので、突板も後で買い足しました。そうしたら、同じ商品でも、木目の色や調子が全然違いました。見えなくなってしまう面なので今回は、まあ許されますが…。突板は、同じ日にまとめて不足のないように買ってしまうのがいいかと思います。もちろん、店頭でも柄や状態をよく観察してイイのを選んで下さい。
アイロンで貼る方法について、手元にメモがあるので記載しておきます。
1、アイロン130度C。高いよりは低い方がいい。
2、本体側に木工用ボンドを0.5ミリくらい塗る。少ないより多い方がいい。
3、突板を静かに乗せて位置を合わせる。
4、アイロンを端から置く(一カ所30秒ずつ) 。この時、ボンドがシューシューいったら温度が高すぎ。
5、ボンドのはみ出しはウエスで拭く。
6、全部貼り上がったらはみ出しをカッターで切る。
7、端の部分が接着不良だったら、爪楊枝でボンドを補給し、アイロンで再加熱。
参照: stereo 1996年7月号P.105