あさはかな評論

97
現在以下を公開中
〔志村がここ何年か映画館で観ている映画リスト〕
96年邦画のまとめ
渥美清の重さ
パラサイトは恐怖か?
エヴァの補完のための補完計画の保管ミス
作業中・保留・中止・中断中に見える物
文芸坐の終焉と再生
ディズニーの戦略とミス
今更だけど「パト2」は良い
くるか?アニメの時代
凄さを知る
Airとまごころの狭間で
バルチュスの少女は微笑むか?
そして、シシ神は死んだ
アイドル映画のアイドルたる事
音の競演
ファンサービスであると言う事
伊丹十三の四
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96年邦画のまとめ
まず、去年僕が観た邦画の中で(僕の観た映画リスト参照)一番良かったのは「スワロウテイル」っすねやっぱり。二時間半かけて「イェンタウン」を構築するって事に従事した姿勢がいいし(それが一番大変かつ当たり前なんだけど、それをないがしろにしてるのが多いよね)、それでちゃんと面白いんだもん。こりゃ完璧。繰り返し観たくなるしね。LD買わねば(三月にでます。)次に良かったのは、「ガメラ2」、いやマジで、あれは完璧なSF。観てて興奮しますよ本当に、あれを観なくて「邦画ってダメだよね」言っちゃダメです。最初に書いた「スワロウテイル」や「Shall We ダンス?」とかは、「いいよね」って言う人は沢山いるだろうけど、こうゆうのをちゃんと観て評価しないと邦画はダメになると思う。で、この「ガメラ2」はいいです。ビデオはもう出てるんで、ちゃんとチェックしましょう。
あと個人的に「(ハル)」。森田芳光監督の映画で、この人の映画だと藤子・F・不二雄原作の「未来の想い出」はちょっとダメだったんだけど、この「(ハル)」はいいです。いやー深津絵里がカワイイ、(それでけで観に行った。だって、「1999年の夏休み」の頃からファンなんだもん。)でも、今年観た邦画は、そんなにハズレなかったなぁ、いや本当に、「おかえり」や「幻の光」もあの淡々とした感じがすごく良かったし。
ただ、悔しいのは去年より観た本数が少ないこと。
今年こそ・・・
関連 スワロウテイル・ガメラ2
あさ評岩井俊二な話・スワロウテイルのもげた羽根・邦画の意地
映画館で見た映画リスト96年版
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渥美清の重さ
このテーマを持ってきて、アレなんですけど、僕は「男はつらいよ」シリーズを一本も通してみた事がない。テレビでも大抵は途中から観るか、真ん中だけ観るかみたいな物で、一本丸々観たっていうのは無いんです。多分この映画にはサザエさんにも似た、”何処からみても大丈夫”的な作りがあるんだろうと思うんです。これはきっと、元々がテレビシリーズだったって事から派生している事だと考えられるけどね。
と言っても山田洋次監督が嫌いってわけじゃないです。「学校」には泣かせてもらいました。「虹をつかむ男」も見に行こうと思ってます。只、「男はつらいよ」の場合。ルパン三世=山田康夫というように、車寅次郎=渥美清という図式というか揺るぎ無い定理のようにできてしまい。それが役者としてはある種の不幸だったとも思えます。(商売としては、毎年何かしら食えるというメリットはありますが・・・・)
僕が寅さんに関しての思い出みたいな物はありません。でも、間接的に一つだけ、中学の頃の恩師に、このシリーズのファンの先生がいて、その先生は、毎年正月に家族で浅草へ行き、浅草の映画館で寅さん映画を観、そして浅草で遊んでいくみたいな、寅一色の正月を過ごしていました。山田監督にあったとか、パンフにサイン貰ったとか色々聞かせてくれましたが、その先生も今年からは、そのイベントは無くなりました。寂しい正月だと思います。でも、しかたのないことだよね。
遅らばせながら、渥美さんのご冥福をお祈りいたします。
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パラサイトは恐怖か?
「パラサイトイヴ」観てきました。感想はタイトル通りなんですが、バイオホラーという感じにはなってませんでした(バイオホラーとくるとカプコンの「バイオハザード」を思い出す人もいるとは思う)。小説は未だ読んでないんで、何とも言えないんですが、小説をちゃんと映像化したのかが多少疑問です。多分小説のほうが、映画よりも怖いと思います。「ホラー」と云う以上”怖さ”が重要であって、”グロさ”とは違うんじゃ・・・などと思ってみてました。何かグロっぽい所にしか目がいかなかったんですぅ。これは僕が悪いんでしょうか?。
ただ、三上博史の切れた演技と葉月理緒奈のマネキンのような裸(多分CG)は良かった。あの葉月の人間じゃない感じがいい(だからミトコンドリアだって)。でも、あの手の話ってもうとっくに出ているもんだとおもっていたけど、そうでもないんすねぇ。ミトコンドリアなんて中学で習うし、って思っていたんだけど。今度小説買って読んでみよう。文庫版も出ていることだし・・・・
所で気になった点が一つ、「パラサイトイヴ」って「角川新映画第一弾」って書いてあったけど、第二弾は何?ひょっとして「エヴァ」?いや、まさか・・・
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エヴァの補完のための補完計画の保管ミス
さーて、個人的にこれ書くの二度目なんです(一回書いてたらハングアップして・・・・DOS機なのに・・・)。ま、そんな事は関係ないっすね。
エヴァに関しては、当初97年夏に完全新作を公開と言うことだったって事を覚えている人もいると思います。そして、完全新作の25・26話は、ビデオとLDで、・・・・と言うことだったのだが、春に劇場公開が決定という事になり。前売りに関しては例のTVにも取り上げられるほどになってしまったわけです。そして、製作の方は修羅場になったわけですが、どれくらい修羅場かは、リテイクを含めた21話以降のビデオとLDが、未定になってしまうくらいの状況になってしまっているという事です。
「がんばっているなぁ」と思った矢先。ガイナのHPで、夏に「REBIRTH2」の公開との発表。さぁ怒る人も出てくるでしょう(出てこないはずはない)。僕自身としては、間に合わないのね・・・・という気持ちが一つ。あと、どうせなら、春に「DEATH編」で、夏に「REBIRTH編」でもいいんじゃ、とも思ったけれど、あくまで謎が明らかになるがフリなので、そうもいかない。なかなか難しい所になってしまいました。
閑話休題
この「未完成」状態っていうのは、劇場用アニメには割とよくあると言うことを覚えておきましょう。有名なものとしては、「火垂るの墓」なんだけど、この映画は劇場公開時には、エンディングが間に合っていなくて、オープニングのものを差し替えておいて、ビデオ発売時に完成させているというものです。他の例としては、「機動戦士ガンダムF91」が5分ほど間に合わず、あとのビデオ・LDが完全版で発売されたというのもあります(ちなみに、F91に関しては、これ以外に劇場公開版のビデオもある)。 だから今回の事はエヴァばかりツッコミを入れる話じゃないのだ。これはもう今のアニメ業界の問題点の一つかもしれない。
さて、僕は楽しみに待つことにしました。よくよく考えてみれば、アニメに限らず、どの作品においても、作家側が納得物を作らせてくれる状況がエヴァにはあるというのは、ある意味いいことです(待たされるファンにしてみれば問題だが)。でも、会社的に待たせておいて、作品がないがしろっていう会社ではないので、遅れる分期待します。僕自身SFとして完成してれば暗くても全然OKです(聞いた話ですが、緒方(碇シンジ)恵美さんのラジオでアフレコの感想をいっていたらしいんだけど、かなりブルー入っていたようです。オッシ!{何がオッシなんだ?})。さて、とりあえず3/15日を待ちましょう!。
関連GAINAX
eggplant内GAINAX
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作業中・保留・中断・中止の中に見える物
今「エヴァ」の再放送がやっているのはご存知と思う(多分)。僕はTV放送をビデオに撮り、LDを買っているにも関わらず、この再放送をチェックしている。理由としては、劇場予告編を見たいだけという物なのだが、今回やっと「特報」でなく、「予告編」が放送された。
正直いって興奮した
シンジが叫ぶ、ゼーレはネルフの直接占拠にでる(予想通り)。A801が発令され、ネルフは自らの権限を日本政府に譲渡してしまう。ミサトが叫ぶ「しっかり生きてから死になさい!」。光の翼・黒い月、初号機から生えてくる光の翼、碇ゲンドウが「冬月先生あとを頼みます」。アスカが「殺してやる!殺してやる!殺してやる!殺してやる!殺してやる!」再び現れるロンギヌスの槍。シンジがいう「ミサトさんも死んだんだ。アスカも死んだんだ」・・・・・・そして、サードインパクト。
一分と少し、赤く焼きなおしたTV版とコンテの新25・26話そしてテロップと台詞の応酬でこの予告編は終わる。”観たい”という衝動に駆られる。きっと、ストーリー的には救われない。絶対に救われない。でも僕はそれでOK第一話の時点でこれがハッピーエンドで終わる方法は無いと思った。TV版の26話は個人的には好きだが、ラストのおめでとうは、気持ちの悪いほど違和感を覚える。SFとして完結している様子が確実に現れている。でも、どうやら人類補完計画そのものは(すくなくとも碇ゲンドウの)、TV版同様の物らしい。馴れ合いのようだ。「REBIRTH2」の決定で、ちょっと引いていた気持ちだったが、この予告編をみて復活。これは行かねば、観なくては。きっと今日も、この予告編をビデオで見直すだろう。
関連GAINAX
eggplant内EVANGELION
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文芸坐の終焉と再生
文芸坐が3/6をもって終わってしまった。理由は建物の老朽化に伴うものだった、しっかりした理由だ。建物自体は本当に老朽化していて、映画を観ていても、これ映画、観ながら崩れちゃうかもしれない、なんて思ったりもした。実際そう言った雰囲気は好きだし、戦後の熱狂的な映画の時代の空気にも触れているような気がして、とても好きな映画館だったが、このスタイルの建物での映画館は終了してしまった。
いわゆる名画座の類の映画館の老舗中の老舗が一応の終わりを向かえた事は、映画界に於いてどういった影響があるかは、一概にはいえないが、観客が目的の作品ついでに、もう一本観る事によって新たな映画の発掘のチャンスを一つ失った事になるのは、とてつもなく大きい。僕自身、このページ内で公開している。観た映画のリストの5割近い作品は、この池袋文芸坐1・2で観た映画に他ならない。早めの復活を願う。思い出を語るには、僕は文芸坐経験が少ないので、これ以上は語れない。(語る資格ないかも・・・)
関連:あさ評観た映画リスト・僕の好きな映画館
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ディズニーの戦略とミス
ディズニーと徳間グループ(以下、徳間)が提携したのは知っていると思います(知らない人の為に、提携しました(笑))。この提携により、徳間グループの映画(含「大映映画」)がディズニーの名の元に世界配給されるというものなのです。「凄いじゃないか」と思う人もいると思いますが、凄いです(笑)。ただ、これは、ある意味に於いて、敗北宣言でもあったりするわけです。
どうゆう事か?。簡単に言ってしまえば、これによりディズニーはアジア市場への強力な編成を行えたわけだけれども、逆もまた真なりで、従来のディズニーキャラクターではアジア市場は狙えないという結論にも当たっているわけです。アジア市場に目を向けてみた場合。アニメーションにおいては、ディズニーよりも「ドラえもん」等の日本のアニメが需要があるわけで、ディズニー側としても、ミッキーでアジアを狙うのが難しい以上別のアジア受けするキャラクターが必要だった。でも、自らそれを創り出すのは難しい。(創っても、「ライオンキング」の様な「ジャングル大帝」のコピーみたいのしか創れないだろう。)そこで、今、日本で提携しておいて最もおいしい所は?、そうスタジオジブリ!。ディズニーとしては、徳間グループよりもジブリが欲しかったんだよね。当のジブリとしては、今作ってる「もののけ姫」が宮崎監督最後の作品らしいけどね(いわゆる作り逃げか?)。予告編を観る限りそれでもいいかななんて思ったりもするけれどね。この提携が吉とでるか、凶とでるかは、映画公開まで何ともいえないけど、ジブリアニメよりも、「Shall we ダンス?」や「ガメラ」が大々的に世界公開されるんだから、良い事なのかもしれない。
関連スタジオジブリ・ディズニー
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今更だけど「パト2」は良い
もう四年も前の映画なんですねぇコレ。まぁだから”今更”ってつけたんだけど、ついこの間衝動的に観たくなって観たんですよ。やっぱいいですねぇ。この映画の基本的なストーリーは、「今東京が戦争状態になったとしたら」っていうのなんだけれども、方法はミサイルを一発。これだけで戦争状態(戒厳令下)になってしまうというストーリー。かなり調べあげて丁寧に創ってあってこれは日本映画として傑作です。
つーか、「おたく大学」でいろいろ書いたんで書く事が・・・てな感じなんだけれども、正直、これはキャラクター物ではおさまってません。ま、これもタイミングとかだと思うんだけれども、いわゆる「パトレイバー」である必要ってやつですね。これはでも「パトレイバー」である必要はあるんです。それは、日本のアニメがここまでできるって言うのを見せるには、下手にオリジナルで動くよりも、版権物を駆使した方が、いいし、失敗も少ない。って書くと反論ありそうだけど、そこには”商売”って物があるからね。
でも、それを差し引いても、お釣りがくる作品であることには違いないんです。なんたって、僕が三回劇場に行った映画だしね。いや、客の反応が面白いの、連帯感みたいなものが面白い。この間の時は笑ってないシーンだったのに、今の客は笑ってるみたいな。そういった。”映画の見方”も教えてくれた作品でもあります。
関連おたく大学
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くるか?アニメの時代
今の日本のアニメーション業界をひっぱている人達が動いている。まず来年公開が予定されている物に「人狼」がある。ここでピンと来る人もいるだろうが、押井監督のケルベロス(プロテクトギア)の第三弾。しかもアニメ。個人的には実写で観たかったが、当の原作・脚本の押井監督は、「ガメラ1、2」の樋口特技監督と組んで実写作「D2(仮)(99年公開)」を進行中でこちらはとても気になる。
更に、大友克洋監督が、メビウスと組んだ「STEAM BOY」を製作中で、99年に公開が迫っている。その大友監督も、脚本として故手塚治虫の「メトロポリス」に参加(こちらも99年)。監督は最近では「X」で知られる、りんたろう。元々りん監督は虫プロ出身と云う事もあって、手塚作品とは深いつながりがある。そして、「機動警察パトレイバー」。コミックスの「廃棄物13号」が映画化。脚本をとりみき、監督が高山文彦と錚々たるメンバー。
その上今敏監督の「PERFECT BLUE」や、森本晃司監督の「音響生命体ノイズマン」と気になる人達の作品も目白押し(タイトル内緒らしいが、押井監督(企画)&北久保弘之監督の新作や大友監督監修&川崎博嗣監督といった組み合わせのものも進行中)。
なんか宣伝ばかりだが、今世紀中にこれだけの物が公開予定というのは正直云ってビックリだ。押井監督作なんかは、もう無いかと思っていた(笑)。ひょっとしたら凄い事になるぞマジで。あ、あと。GAINAXの山賀博之監督が凍結解除した「蒼きウル」も今世紀中に公開されるハズ。個人的には「エヴァ」よりも楽しみなので期待せずにはいられない。日本映画を活性させるのはやはりアニメなのだろうか?
関連:GAINAX・PRODUCTION−IG・手塚治虫
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凄さを知る
観た映画は「誘拐」永瀬&渡主演の刑事ものなのだが、世間一般では、都内周辺(主として新宿?)で、カメラ数十人モブ500人を投入したシーンと実際に身代金としての三億円をカバンにつめて走るというので話題になっていた映画。
決して巨費を投じたわけでもないし、製作期間に時間を割いたわけでもない。しかし、映画の凄さを知った。先ず脚本の出来がいいのだ。ジャンル分けしたとして刑事ものでここまで良い脚本の映画は知らない。少し前にあった「マークスの山」なんて目じゃない。
映画の面白さにドキドキ
どうやって撮影したんだろうにドキドキ(笑)
でも、ビックリ新宿コマ劇場前とか、靖国通りとか「どうやったん」って聞きたくなるくらいの事をしている(ま、オウムとか阪神の震災とかで、マスコミに辟易してて、一般人がよってこなかったってのもあるだろうけど)
映画そのものとしては「日本」。それに尽きる。マスコミに関しても日本だし、犯人の犯行動機にしても日本。法的システムについてもやはり日本。今年の邦画の中で屈指のエンターテイメントであるにも関わらず、きっとこの映画は日本人にしか理解できないんだろうなぁ・・・なんて感じたりもします。きっと逮捕のシーンとかアメリカの人がみたら拍手とか起こるんだろうなぁ・・・なんて、EDのテロップを眺めながら考えてしまった。そんな良い映画です。
関連東宝
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Airとまごころの狭間で
今夏にやっている「THE END OF EVANGELION」です。いやーきつかった。内容としては、
2001年×(TV25&26+当初の設定&脚本)÷イデオン
といった感じかな?多分この公式でわかっちゃう人もいるかと思うけどね。僕が観た最初の感想は「最低」です。どうしてコレTVでやんなかったんだろうと。別に時間云々でTV放映を放棄して例の25、26やる必要もなかっただろうと、それが正直な感想。TV放映時のテンションが見て取れないから、観ていて辛い感じがしたかなって、アレ多分TVでのテンションでやったら凄い事になっていたと思う。TV版の批判なんてもんは比じゃない(良くも悪くもね)なんであれを放送しなかったんだろう・・・というか作らなかったんだろう。無理すれば作れたでしょ。多分。放送延期してもよかっただろうし、それをする事によって今の放送システムを訴える事もできるし(これはしなくてもいいけどね)、やってやれないことはなかったんじゃないかな・・・ってもうこれしかでてこんわ今の所。
ただ、映画観てて面白かったのは客の反応。25と26の間に今回のスタッフ等のテロップが流れていくんだけど。そのせいで最終話が突然終わる。25話アイキャッチのおかげで、今回の映画構成がわかったから、終わった後そそくさと出てきたけど、大半の客は場内の電気がはいってもボーっとしていて面白かった。
ま、とやかくいう以前にあの映画は監督の物でしょう。だって、そうくくらないと、あそこにアスカがいる必然性が全く無いからね。
さてさて、皆さんはどう思ったでしょうか?
p.s. それにしても”女”な話だった。初期設定の父と子の葛藤は何処に・・・女性器のイメージ描写が多いんで、ああ、”女”の話なんだなと理解しました。
関連ガイナックス
eggplant ガイナックスページ
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バルチュスの少女は微笑むのか?
この間なんかの雑誌に小嶺麗奈のグラビアがあったんだがそこのプロフィール欄に次回出演作に「ア・ルース・ボーイ」との名前があった。これを見たとき「何?!、あの小説を小嶺麗奈で映画化?!」という事でビックリした。小嶺麗奈は篠山紀信に見いだされ「まるでバルチュスの絵画から抜け出したかのような少女」といわれた。その後石井聰瓦監督に気に入られ「水の中の八月」や「ユメノ銀河」などに主演し、その存在感の凄さをスクリーンに写しこんでいった。そんな彼女が佐伯一麦の小説に出るというのも面白いかもと思ったわけだ。この小説は、早い話”まるでママゴトのような生活の物語”で、子供を抱えた少女と、その子とは全くの関係の無い少年の三人による夫婦生活、つまりママゴトの話なのだが、映画向きといえば、そうかもしれない。
この原作を得て、小嶺麗奈を使い、どんな映画になるかはまだ想像できないが、何につけても監督の手腕次第。原作も、女優もお気に入りな僕にとっては「面白い物を作ってね」「(作品として)外さないでね」と願うばかりだったりするのだ。
関連小嶺麗奈
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そして、シシ神は死んだ
「もののけ姫」観てきました。いやー凄い勢いなアニメでした。「風の谷のナウシカ」のマンガ版を一巻から最終七巻までを一気にやってくれた感じでした。大体は予想していたけどね。映像は凄い。CGの使い方は成功してる方だとおもいます。ディズニーなんかよりは成功してます。「CGだ!」って解るカ所はいっぱいあるけれども、成功してます。森が死んでいく感じのカ所は鳥肌もんでした、マジで。
で、肝心な内容は非常にオーソドックスな宮崎アニメでした。「ルパン三世 カリオストロの城」バリの宮崎テンポが展開されていて気持ちが良かった。でも結局アシタカはサンをエスコートしきれなかった。・・・と僕は感じた、イコール結論はでていない、そんな映画だった。これで引退ですね宮崎監督。最後に本当にオーソドックスのお姫様エスコートストーリーをもってきて、好きな事をやった。そんな感じです。
ふと思ったんだけど、シシ神の歩いてきている時の草の生えるシーン。多分「魔女の宅急便」の冒頭草の中で寝てるキキのシーンを担当してた二木真希子さんなのだろうか?直感的にそう思ったんだけど、多分、絶対そうだろう。凄いなぁ、ぞっとした。
観たばっかで整理できてないんで、また書こう。
関連スタジオジブリ
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アイドル映画のアイドルたる事
広末涼子の「20世紀ノスタルジア」を観た。映像作家の原将人監督の商業デビューともいえる作品だったが、これが昨今希にみる”アイドル映画”になっていた。アイドル映画、文字どおり主演となるアイドルを完全にフューチャリングした映画なのだが、この映画での広末はメチャメチャ可愛い!。デビュー間もない広末も出てきているが、今とあまり印象が変わらないのは、デビュー当時からある種完成されたキャラクターだった事がうかがえる。映画そのものとしては、アイドル映画というスタイルを取りつつも、インディーズの香りに満ち満ちていて監督の”個”も振りまかれている、とても不思議な雰囲気の映画になっている。いやぁ凄いわ。
今関あきよし監督の「すももももも(主演:持田真樹)」もそうだけど、ちゃんとした監督が撮るちゃんとしたアイドル映画はやっぱり凄いんだと感じた。監督の女の子の好みを完全に反映して、その好みの子のあらゆる表情と声を撮り納める。こんな幸せ作業が映画にはあるんだなぁ、しかもそれが飯の種になる。最高だね。(←語弊あり。)
とにかく、「20世紀ノスタルジア」は、今までの広末が出てる物のなかで、最高に可愛い広末に会える。そんな素敵な映画です。
関連20世紀ノスタルジア(1)
20世紀ノスタルジア(2)
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音の競演
「音響生命体ノイズマン」と「王立宇宙軍サウンドリニューアル版」を観た。良かった。両作とも音が中心になっているのだが、前者は16分というのがもったいない出来だった。ちゃんとした劇場版サイズの時間で見せて欲しい。世界観の構築が凄くいいし、画像&音は最高にいい。ただ、16分と言う事で、所々の演出が急ぎなので、そこがとってももったいない。
一方、「王立宇宙軍」は、当時BGMのみがステレオだったオリジナル版を元に、デジタル5chで音を全面にリニューアルされている。加えて、THXシアターで上映しているので、音の質は申し分無くいいのだが、個人的に不満な点が少しあった。それは、「完全版の方をリニューアルしていない」という点と、「個人的に好きなSEが消えてしまった」という点「台詞はオリジナルから出している為がノイズがあった」点の三点。公開当時の関係で、口パク等のタイミングなどが修正されている所はいいのだが、観ていて、その点が気になった。あと、完全版の陸橋のシーンの音の流れを期待していたのにそれが無かったのが少し辛い。あくまで個人的だけど、ま、王立が劇場でみれたのは良い事だ。
関連GAINAX
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ファンサービスであると言う事
前述の「王立宇宙軍」を観たときに、ある作品の新作の予告編をやっていた。「]V PATLABOR」という作品で、「パトレイバー」の新作にあたる。マンガの「廃棄物13号」ネタを元に制作されていて、監督は押井守ではなく、「超時空要塞マクロス」や、「ガンダム0080」「オーガス02」などでしられる高山文彦。脚本は、マンガ家のとり・みきといった組み合わせで、制作されている。
元々ファンサービス的な要素を全面に押し出したかった、原作のゆうきまさみが、制作に1からからんでいるので、「別にみなくてもいいかな」なんて思っていたが予告編を観てビックリ「一本の映画として立っている」のだ。予告からそれを推察するのは危険だが、最低限予告からはそれが見て取れた、しかもえらくカッコイイのである。ヤバ、きっと見に行くよ俺。仮にファンサービス(この場合のファンサービスとはファンにとってはイベント要素が強く作品その物もファンに迎合している物を指す)の映画だったとしても、最高に上質な映画を見せてくれそう、ちょっと期待してしまったのだった。
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伊丹十三の四
タイトルは間違いじゃないです。四=死。12/20に伊丹十三が自殺した。前編に伝わる伊丹イズムというような映画ばかりを作ってきた彼の死は自殺という物だった。かつて自作「大病人」のパンフで語られた死生感には、自殺について一言もなかった。そんな彼は自殺を肯定するのがいやで、言わなかったのかは謎だが、死んでしまった人間の真意などは解るはずはない。遺書には、今週発売されるフラッシュに関する記事にたいしての「身の潔白」を証明するための行為という事だけ書かれているが、それが本当かどうかも解らない。が、彼自身は何に対して身の潔白を証明したかったのだろう。浮気していたという”浮気”の言葉の持つ嫌なイメージからか?、それに対するマスコミや世間からか?、それとも、妻である宮本信子に対してなのだろうか?、でも仮に宮本信子に対してだとしても、死で償うのはどうかと思う。あれだけ尽くす妻を残して軽々しく死ぬだろうか?。
以前、彼が襲われる事件があり、その時に駆け寄った宮本信子にこういった。
「映画の神様が助けてくれた」
そう、アクが強い為に観客に好き嫌いがでるが、日本の映画界にとって、最高のエンターテイメントを送り出せる映画監督、映画の神様すら助けてくれた映画監督は自らの命を絶つという結末を作り出した。
それは、彼が今まで作り上げてきた映画に登場した死生感からは想像もできない結果だった。多分、映画の神様も怒っている。
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