あさはかな評論

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現在以下を公開中
〔志村がここ何年か映画館で観ている映画リスト〕
岩井俊二な話
邦画の意地
僕の好きな映画館
押井守という才能
僕が影響された映画
スワロウテイルのもげた羽根
塚本晋也の面白さ
邦画とCG
たたりともののけと
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岩井俊二な話
今、旬な話(笑)。僕がこの人知ったのは91年か2年位、デビューしてすぐね。『東京少年』にハマってて、ビデオクリップかったら、岩井監督が撮ってた。多分、アニメ以外の監督を意識して覚えた始めての人。この人の映像が好きだった。第一印象は《乾いた感じで湿った画を撮る人》。”ドライ”や”ウイット”でなく、あくまで”乾いた””湿った”作家の個性みたいなのを感じた事の無かった時に(あくまで実写の話、アニメはアクの強い人いっぱいいる)このセンスはガツンと来た。
それ以降、TVでCMやドラマをみてて似た感覚を感じると「岩井俊二だ!!」と確信してそのCMビデオに撮ったりした。(「ルキノ」のCMや、フジ深夜の「音楽美学」のテロップとか)この人の映画を観てみたい、と思ってようやく「Love Letter」の公開、やっぱ凄いこの人。一応、岩井映画は全部押さえるつもりなので、(「undo」や「打ち上げ花火ー」は観た)観たら、ここで感想書きましょう。お楽しみに
関連スワロウテイル
あさはかな評論スワロウテイルのもげた羽根
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邦画の意地
『ガメラ2 レギオン襲来』は良かった。今年の夏の邦画で一番。今年の夏って邦画はコレと『Kids Return』位かな、(まだ観てない行かなくては!!)『ガメラ2』は、胸はって送り出せる邦画の一つ。いや、マジで。元々日本で特撮が世界でトップだった頃っていうのは戦前戦中戦後っていう時期。円谷英二の頃、この間『ハワイ・マレー沖海戦』を観たけど、さすが、本物と間違えて米軍が回収しちゃうわけわかる。今観ても色あせた感じしないもんなぁ、ま、実際問題円谷英二以降、日本特撮は・・・な方向に向かうわけです。『ゴ○ラ』は、ああだし。『ゼイラ○1・2』もいい線いってるんだけど・・・惜しい。そんな中『ガメラ1』を観た。ため息でた。「観たかったのがやっと出てきた。」そんな感じだった。日常の中に起きた怪獣と言う非日常、そこには○ジラというヌイグルミはなく、ガメラという生物がいた。『同2』はこれを軽く超えた。連続性もさることながら(『ガメラ1』で破壊された。東京タワーが『同2』では再建中だったり、他にもあるけど内緒)、『ガメラ2』では、本当の意味での「これからの特撮」みたいな物があった。『ガメラ1』は、そういった意味では、過去を振り返った印象もある。でも『ガメラ2』は違う、「意地」みたいなものも感じる。
特撮ばっか誉めてるけど、脚本や、演出もそこらの映画より群を抜いてる。あの脚本、今までだったらアニメにされてる。だって、仙○が丸々消滅するっていうのは、ここ何年かの邦画ではお目にかかれない。せめてランドマークタワーが壊される位(笑)脚本構成上の矛盾もあるって某紙で熱く語られてるけど、一回観ただけじゃ、勢いでわかんないって、その前にそんなに熱く語られる映画ってあまり無いけど。
結果としてこの映画を観た後は、JRで街を観ているとガメラが立ち上がるのをリアルに想像してしまう。その上どんな建物も危うすぎて、怖くなる。
あと、先日亡くなった、小林昭二さんが、2.3カット出ている。多分フィルムでは遺作だと思う。出てきた時はすっごく嬉しかったが、その分今は凄くショックだ。
最後に、これ観ないで映画好きっていうのはちょっと・・・下手な洋画観るくらいなら、これ二回観る事お薦めしますよ
関連ガメラ2
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僕の好きな映画館
二館ある。一つは立川のシネマシティ。今年はまだ一回も行ってないけど、ここの設備は日本一。ここには五つ部屋があって、普通の映画館の二倍の量を誇るシネマ1。MrCHILDRENの[es]をそこで観たけど、ハンパなく音がいい。ライブのシーンはもう最高だった。映画館で観なかった人後悔したほうがいいよ。本当に気持ち良かった。そして、THXのシネマ2。THXは、細かく言うとめんどくさいから簡単に、ジョージ・ルーカス(知らない人はいないと思うけど、『インディジョーンスシリーズ』や『スターウォーズ4・5・6』の人ちなみに『スターウォーズ1・2・3』は予定では来年から公開)が、考案した、映像音響共に現行での最高水準で上映するシステム。映像はキメ細かくて、音響は360度の立体音響と、凄いの一言。日本でまだ2館しかTHX使用になってないから、これを感じたいだけでも、足を運ぶ価値はある。
もう一館は池袋の文芸座。今年観てる映画の大半はここでみてる。名作座で、千円で二本観れるのもいいけど、映画の組み合わせもいい。去年、クシシュトフキェシロフスキー監督のトリコロール三部作が一気に上映されたのが凄く嬉しかった。だって、渋谷にあるBunkamuraでみると、かなりお金食うここじゃ本当に何分の1ですんじゃう。僕が「映画観てきた。」っていう時は大半がここだったりする。とっても重宝でも、友の会が一時的に終わるのは、少し残念。・・・・・
関連立川シネマシティ1.2
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押井守という才能
まず、押井守という人はアニメーションの監督です。知っている人もいると思います。最近だと「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」が日・米・英の三国同時公開を邦画で初めてやりました。結果的には、ビルボードチャート(ビデオチャート)で一位を獲得し、映画の興業そのものも、輸出された邦画の中で最高の結果をのこしました。(50位以内)
と言ってもここで日本のアニメの優秀性を書いてもしょうがない。ここは押井守という”才能”の話。
この人はいつも(スポンサーにとって)何をやるかわからない。まず、こんな好きかってに映画とってよく仕事が来るなあって、いつも思う。(注:誉めてます)どんな映画かは、「紅い眼鏡」や「ケルベロス(これ好き)」や「トーキングヘッド」等の実写に顕著に現れているので、それを観てみて下さい。でも、いいなあ。
しかし、一転してアクションをやらせると凄く上手い。「起動警察パトレイバー THE MOVIE」は映画の完成度も相まって完璧。観てない人は正直不幸です。「同2」のシュミレーション的な戦闘シーンも、あの緊張感はもう映画館でドキドキもんだった。
そんな監督がいつもモチーフにするのは、「犬」、「魚」、「鳥」この三つはいつも出てくる。しかもこのモチーフ達が、一本の映画の中でもう一つの映画を形成する。「一本の映画を作る事はもう一本の映画を諦める事」という持論を持つ監督は一つの映画に他の映画も持ち込む。この大半はストーリーには全く関与せず世界観の一つとしてでしかない。だからこのモチーフに気をつけて、一本の映画にあるもう一つの物語を見つけてみるのも、この人の映画の楽しみ方の一つ。但し、この「隠れた物語」は監督の楽しみの一つだったりもするので、本人じゃなきゃわかんないんじゃ、って世界だけど。試してみるのもいいかも、例えば、「パトレイバー2」には「橋の物語」が隠れている。最初に破壊されるのは横浜ベイブリッジだったりね。監督曰くこの物語のヒントは「なんで上の高速を落とさないで、下の日本橋を壊したのか?」らしいんだけど・・・・挑戦してみてね。
でも、この人の魅力みたいなのは、一言では言えない。観ていて気が付いたらファンになっていたって感じだしな、自称映画好きならおさえるべき映画監督の一人だったりする。
私信:国分寺なのにさぁ、押井作品全部置いとかないビデオレンタル屋。おいおい。(監督は、タツノコプロ出身で、映画はその小会社プロダクションIGで作っている)ねえ「御先祖様万々歳」全巻そろえろよ!!どこ行っても6巻が無いんだよ。御芝居やってる人は必見のアニメだぞ
関連GHOST IN THE SHELL
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僕が影響を受けた映画
植岡喜晴監督の「精霊のささやき」がそうです。つみきみほが主演で、ミモザ館っていう療養所を舞台にしたファンタジーです。(他に、森本レオ・植木等・谷啓・斉藤洋介・
かの香織とか色々でてます)ファンタジーだけに、わけわからん展開があり(解釈は可能)、今みると、随分バサバサ切った映画だなって感じで、好き嫌いの大きい映画である事にはかわりないんだけど、僕がこの映画をみなかったら、映画に興味を持たなかっただろうし、作ってみたいとも思わなかっただろう。岩井映画が好きな人はひょっとすると肌が合うかもしれない。
この映画をみる事によって、映画を作りたいと思ったわけだが、僕はどんな映画をとりたいのか・・・それが例の去年から描いているマンガなんだけど、僕はそれで「自分の町」を構築したい。お話は勿論あるけどね、その上で自分の町。これを見れば”僕”がわかるっていうオマケ付き。しかも20年に一本のペースでつくろっかなって、今その一本目を製作中なのだ。
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スワロウテイルのもげた羽根
スワロウテイルを観た。終わり。・・・嘘です、嘘。僕より先に妹がみてきてて、「もうランがカッコイー!」なんて、言ってたんで、ふーんてな位だったの、なんせ、うちの妹豊川悦司好きだからそっち系かな、とか色々、空想にふけつつ観た。
「ランが、カッコイイ(笑)」”岩井俊二大棚ざらえ”っていうか、「PicniC」とか、今までの短編の要素も巻き込んで、「スワロウテイル」っていう映画の中に「イェンタウン」を見事に構築していた。役者多すぎとか、話詰め込み過ぎとか言われているけど、あの映画はアゲハのモノローグの通り、「イェンタウンに住むイェンタウン達の物語」素直に面白かった。一本の映画で世界観を構築するっていう僕の好きなタイプだし。
そういえば、イェンタウンに住民登録してたんだよね・・・あそこで生きてくには根性がいるな、みんなパワーありすぎるし。でも、アゲハがいるからいいか(気に入ってます。映画の少女を気に入るのは「青いパパイヤの香り」の主人公の女の子以来)映像的には、グロイのがバンバン来るのに、次に来る映像美で、すべてを打ち消す!!映像の力技!!(いい意味です。こうゆうセンスは岩井ワールドならでは)それに、さすがミュージックビデオ出身歌が入ると泣ける。ま、涙腺弱いのかもしれないけど(ちなみに「東京少年」のクリップ(演出:岩井俊二)でも泣いたし、・・あ、”老人””子供””大合唱”の三つは志村”泣き”のポイントです)
でも、映画みたなあって感じです。2時間半があっというまだった。もう一度観にいこっと。今の所観た日本映画の中では、イイッス。(Nさんへ、僕の総合評価は年末に、取り合えず上半期は「seven」です)
おまけ:浅野忠信(charaの旦那で、「ACRI」や、「PicniC」で主人公をやった人。「青春デンデケデケデケ」の彼は最高です)が隠れキャラで出てたのはわかったけど、「MY LITTLE LOVER」のAKKOが出てたらしいが、何処に?
関連スワロウテイル
あさはかな評論岩井俊二な話
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塚本晋也の面白さ
うーんベタなタイトルを付けてしまった。他に思いつかなかったってのも多少問題だけど、たまにはこんなタイトルもいいだろう。
さて、塚本晋也。この監督を知らない人は多分いっぱいいると思う。映画監督の中ではかなりメジャーな位置にいる人なんだけど(知名度って云う点においてね)・・・
まず、インディーズ映画に於いて彼語らなければいけない人であることは確か。一時期日本でも、インディーズが流行っていたのは知ってる?(僕が高校位の時)この時、最も有名っていうか話題になっていたのが、福井ショウジン監督の「ピノキオ√964」ってやつ(現在新作「ラバーズ・ラヴァー」が公開中)ともう一つが塚本監督の「鉄男」。
で、「鉄男」。この映画が、きっつい映画なの。白黒だから一層きつい。だって夢みたし。その分っていうのもなんだけど、「鉄男2 BODY HAMMER」は、物語としても凄いし、凄い。「傑作やー!!」と叫んだ。でも、親が見ると「何、この変な映画」・・・・・・・・
これ以降、僕の見る映画は変な映画という事になっている。でも、塚本監督の持つアナログ感覚って凄い。「東京フィスト」がボクシングって聞いて、針金ウネウネ消えたなぁって思ってみたら、凄まじい位の塚本印が、どーん来て最高だった。皆さん。塚本映画見ましょう。(但しR指定だから、16歳以上ね)
関連塚本晋也監督(ALLES)
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邦画とCG
合いません、以上(笑)。CGをどう使うかっていうアプローチは殆ど洋画とかわんないので、洋画の方を読んでもらってもいいんだけど、折角来てくれたので、書きましょう。日本のCGの扱いの場合。アニメを見た方が、面白いのは確実なんです。その大半がCGをCGとして使うか、もっとローテクで攻めるか、前者は押井守監督の「機動警察パトレイバー1・2」とか「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」とか観てもらうとわかるけど、CGはCGとして大半あつかっている。しかも、その他の部分をCGで使っていたとしても見事に融合しているので、気にはならないという見事さ、あれは傑作です。
あと、CGの上手い使い方だと「マクロス プラス」と「新世紀エヴァンゲリオン」が挙げられる。両者とも、MACで、加工したものを撮影して表現している。だから実際観るものは、グリグリのCGじゃないけど、あくまで”こうゆう表現が欲しいから加工した”にとどめ、それを上手い具合に利用しているのは流石。3DばっかりがCGじゃないっていうことの好例といえるはず。(「マクロス プラス」に関していうと、2巻目のコンサートのシーン。お客さん(何万人)をレイヤーで300回近く重ねたそうで、ご苦労様)でも、今のところ邦画においてCGってのは背景の一部(森のシーンなのに、ビルが見えちゃうからCGで消そうとか)か、派手さの一部位で、洋画の様にバンバン使えるほどに至ってないみたいなんで、もうちっと静観かな?・・(そういえば、スクウェアが、「FF」を全面CGで映画化するらしいけど、本当か?)
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たたりともののけと
「八つ墓村」観たんです。で、あれが東宝の映画だって事はご存じでしょうか?。で、東宝映画には定番の映画NEWSっていう予告編集が流れるんだけど、そこで宮崎駿監督の(多分)監督最終作「もののけ姫」の予告観て、もう心奪われた。「八つ墓村」で豊川が出てくるまで、ずーっと「もののけ」の事で頭がいっぱい。「彼女を解き放て!!あの娘は人間だぞ!!」の科白がずーっとリピート豊川が出るまで。
それでは八つ墓の話。よく考えてみると金田一映画を通して観るのって初めてだわ、(筆者は「寅さん」も通して観たことはない)でも、”石坂金田一”のイメージがあったんだけど。いやー豊川金田一もイイッス、ちょっと古畑入っているけど、本人かなり金田一を調べてあのキャラクターらしいからOK!でも、金田一って基本的に話の外の人間だね。この映画観ててそう思った。ただ単にドロドロドラマになりそうな話を金田一が加わる事で、エンターテイメントしてる。そんな映画でした。
関連スタジオジブリ・東宝
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