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出演予定の演奏会
出演予定の演奏会についての情報の他、意気込みと練習の進み具合を御紹介します。
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[予定一覧]  

2007年

日程・開演時刻・会場
演奏会名
やること
コメント
11/25(日)マチネ
ミューザ川崎シンフォニーホール
白金フィル16th
Vn
(第2コンマス)
このオケでは昔から話が出ていた『第九』にいよいよ挑戦です。サブはショスタコの祝典序曲。今回も前中コンマス、メインセコトツという分担です。


[練習日記]※2003・2004年

 練習の中で感じたことなどを書いています。まとまった文章にできたことは他のページに書きます

が、そうでない瑣末な事柄はここに書いています。

 これを読んでから演奏会にいらして頂くと、より一層お楽しみ頂ける・・・かな?

2004年
10月23日(土)白金フィル13th 

 今日は午後・夜の2コマ練習。昼コマは『英雄』4楽章。2分音符でセコバイにテーマが出てくる箇所は、今までに何度も注意されている箇所だ。分かっているのに今回もまた注意された。ということはまだ出来ていない証拠。何度も注意されているからリードするのに必死なのだが、そういう時はパート総体としてどんな音になってるかを聞く耳がおろそかになっていることがどうしてもある。ここもそうなのだろう。注意されているのは、2分音符4つからなるテーマ前半部分を、もっとフレーズとしてのまとまりで聞かせるようにということ。この音型はポジション移動や移弦というテクニカルな障害がある為に、音と音の間が途切れてバラバラに聞こえてしまいがちなのだ。難しいが絶対にクリアしなければならない課題である。最初にテーマが出てきた時はピチカートであるが、arcoになり音がつながる最初の部分というのが問題の箇所である。それだけ重要な役割があることを皆理解してくれているとは思うが、音を出す瞬間にその重要な役割を思い出せるかどうかがポイントだ。

 夜コマは団員の指揮で全曲通しの練習。地震がきて大変だったけど、練習の成果はずいぶんあったと思う。

10月17日(日)白金フィル13th

 今日は午後・夜の2コマ練習。本番が近くなるとこういう練習が増えてくるので、体力的にはきつくなってくる。別に筋肉痛になったりはしないけれど、ここのところ急に寒くなったりしているので体調維持の面では気を使う。

 『英雄』はようやくミクロの視点での練習からマクロな視点での練習へと移ってきた。フレーズで音楽を感じられるようになり、いよいよ流れが出来てこようかという期待感が増す。しかし本当の苦難はこれからなのだろう。あと2週間、回数にして2回のtuttiと1回の弦分奏。ここで一気に仕上げないと、躍動感のない妙に停滞した音楽になってしまう。これからが正念場だ。

 『古風』は管と中低弦がポイントだ。中低弦は強力なトラが加わって随分良くなってきたように感じる。もともと簡単そうで実は聞かせるのが難しい曲だが、ポイントになる箇所もしくはセクションがしっくりくるようになれば、全体も自然に良くなってくるのではないかと期待している。

 今日はアンコールも練習した。弦楽器は後打ち続きの曲なのだが、メンバーはこの種の曲特有のノウハウが分かっていない人が多くて、そのために合わない箇所がある。このテの曲をよくやっているオケにいた自分にとってはなんて事はないのだが・・・。アンコールなのでパート練習で教えるような時間もないので困っている。

10月16日(土)白金フィル13th

 今日は『英雄』のトップ合わせ。弦トップと若干名のサイド奏者、そして木管トップ(一部、2番奏者も)が参加して、縦の線を合わせることを重点的にやった。こういう練習をやってみると、今さらながらわかることというのも実はある。だから本当はもっと早い時期にやっておくべきことなのだろうが、残念ながら全員が全員、課題を消化出来ているわけではないから、どうしてもこの時期になってしまうのかもしれない。要するに今のレヴェルまで独力では引き上げられないということだ。そうだとしたら悲しいことで、本来は今くらいのレベルから先へ行かなくてはならないのに、これでは消化不良で終わってしまう。他にも時間的・物理的な理由はあるのだろうけれど、来年以降はもう少し考えないといけない。私自身、この場所にも何度も「トップ同士の意思疎通が足りない・・・」と書いているのに、結局自分からは具体的に動かなかったことへの反省もある。

 肝心の中身だが、管楽器は人数も少ないので普段からセクション内でああでもない、こうでもないと意見を交わしているようだが、弦はパート内のことに精一杯であることが多い。だから今日の練習も、管との絡みを練習する時間もあったが、弦同士でのアンサンブルの確認、という時間も同じくらいあったように思う。まあベートーヴェンだし仕方ない気もするが、これまた上に書いた通りで今やるレヴェルの話ではないような気がするんだけど・・・と感じた箇所もけっこうあった。まあ、今さらでもやらずに本番を迎えるよりは良かったわけで、今日の成果をなんとか本番に繋げたいものだ。

 ただ救いだったのは練習の雰囲気が良かったこと。千葉フィルで同じような練習を2回ほどやったことがあるが、ハッキリ言って雰囲気は最悪だった。それに比べてここのメンバーは大人だ!でも、もしかしたら危機感がちょっと足りないのかも・・・!?

 それから、やっぱりオーケストラも結局は室内楽が大きくなったもの、という感覚をどこかに持っていないとダメだということが再認識できたことも今日の収穫だ。このオケは演奏会の練習が始まる前の時期に毎年アンサンブル大会を催しているが、少なくともトップ同士でカルテットでもクインテットでもいいから何らかの曲をやっておくべきだという気がしてきた。お互いの癖を知っておくだけでも十分意味があると思う。もちろんそれ以上のことができればそれに越したことはないし、管同士、弦同士だけでなく弦管混合編成の曲が出来ればなお良い。来年はちょっと仕掛けてみようかな。

 ところで今日の練習会場は同じ時間帯に3つのオケが練習していた。土日の都内施設となるとこんなものなんだろうが、2つはともかく3つというのは初めてだ。2団体ともトラで出たことのあるオケだったから、もしかしたら知っている人もいたかも。っていうかそのうちの片方はリンク先にもあるひげぺんぎんさんが参加しているショスタコオケだったから、ひげぺんぎんさんとニアミスしたかも!こちらはほとんど休憩がなかったため探すチャンスもなかったので残念。会ってたら絶対終わってから飲みに行ってただろうなあ。

10月10日(日)白金フィル13th

 今日は久しぶりのラヴェル2曲の合奏(アンコール初合わせ付き)。「古風」は案の定、あちこちで問題多発という感じである。この時期にまだそんなことで・・・!?というわけで、正直言って怖い。あせりもある。Vnはそれ程大きな問題はなさそうだが、かといって安心していられるレヴェルでもない。弦全般に言える事だがなにせ音程が悪い。ラヴェルは和声が複雑で、低音部の和音も多い。音程だけでなくバランスも重要だが、とてもそこまでやっていられるような仕上がりではないところがもどかしい。そしていわゆる「フランスものらしさ」「ラヴェルらしさ」という雰囲気作りはまだまだ・・・。とにかくもう時間がないのだから、ここは一人一人が危機感を持ち、自主的に自分にできることをきっちりとやって仕上げてきたものを練習で出してもらう他にない。

 帰り道で一緒になったFl首席のK氏と、限られた時間でいかに効果的な練習をするかという話になった。我々社会人アマチュア奏者にとって楽器を持たない日というのはどうしてもつきもので、そういうブランクとの関係は、よくいう慢性病との向き合い方と一緒で「乗り越える」というより「うまくつき合う」方法を考える方が結果的に良い結果につながる。私の場合、長いブランクの後には「左手と右手の動きがバラバラ」もしくは「身体のバランスが崩れている」という感触があるが、管楽器の場合はアンブシュアが戻らない、という感覚となるそうだ。楽器の違いからくる感覚の違いの面白さに改めて気付かされた。そして、では実際問題として、ブランクを取り戻す時間・技術向上の為の時間・曲を勉強する時間と大きく分けて三つの時間を限られた練習時間の中でどうやって割り振るのか、そこで削られた部分をどうやってフォローするかという部分でもお話させて頂いたが、やはり自分の考えはそうそう間違って無さそうだ、ということが分かり、その辺りも収穫だった。やはり、楽器の種類に関係なく、これは、というものを持っている人にはどんどん話をぶつけてみる、というのが上達への近道なのかな。

10月2日(土)白金フィル13th

 今日は英雄2・4楽章の弦分奏。我がセコバイに関して言えば、急遽追加になったにしては高い出席率だった。しかし、練習会場は東京芸術劇場の中リハ3。以前ピアチェーレ室内合奏団の練習で使ったことがあるが、あの時は12人+ピアノでもかなり狭い感じがしたものだ。しかし今回はコンバスまでの全弦だから出席率が悪いとはいえ30人弱!狭いなんてもんじゃなかった。お互いに気を使いながらなので、身体を使って弾こうにも限界があったが、その分冷静になれたとも言える。

 英雄はこの時期になっても先が見えてこない部分がある。たしかに細部の奏法上の詰めがまだまだ甘い部分はあるのだが、トップ同士のアンサンブルが不足していることも一因ではないだろうか。弦同士ですらそうだから、管との間ともなるとさらに不安だ。あとはある程度tuttiの中で詰めていきたいような気がするのだが・・・。

 tuttiが少ないといえばラヴェルだ。トラで出てくれているピアチェーレのちゃー女史いわく、まだ1度もラヴェルを弾いていないと言う。団員ですら「古風」2回、「ボレロ」1回なのだから、考えてみれば当たり前の話だ。こちらも実はやばいんじゃないかという不安が大きくなっている。

9月26日(日)白金フィル13th

 ようやく練習漬けweek終了(笑)。その総仕上げ(?)は久しぶりのtutti。オケとしても1ヶ月ぶりだが私個人にとっては2ヶ月ぶりだ。やはりtuttiは楽しい。あるべき音が鳴っている状態が自然というものだし、様々な音色が存在する方が、私には性にあっているかもしれない。じゃあなんで室内楽やっているのかというツッコミが出そうだが、それはまた違う話、ということで。

 ただ、楽しいとは言ってもまだ管とのアンサンブルまで正直言って頭が回らない。もちろん気にしながら演奏してはいるが、合わない箇所をどうやってすり合わせようかとかいうところまでは考えられないし、実際問題パートもしくはセクション内部のことで手一杯という感じだ。そういう意味では管セクションに迷惑をかけてしまっているなあ、という気がする。

 今日はプロオケでVnを弾いている先輩が1stで参加して下さった。演奏中のアドヴァイスももちろん参考になったが、「練習するのはいいがどういう練習をするのかも大事」という練習後の言葉に目を覚まさせられた感じだ。納得8割、言い訳2割という感じだろうか。言い訳の部分は、奏者側ではコントロールできない部分があるということ。それはそれとして納得の部分で言うと、唯一練習予定がなかった来週に急遽弦分奏が追加になったが、練習が増えたからこそ時間を有効に使わなくてはなるまい。

 あとは、たまった疲れが本番直前に出ないことを祈るのみ。私だけでなくメンバー全員の体調面がそろそろ気になってきた。ここのところ急に寒くなったし・・・。

9月23日(祝)白金フィル13th

 『英雄』セコバイパート練習。週の真ん中の祝日に朝もはよから練習、というのになんと全員出席!スバラシイの一言に尽きる。やる気の表れとみた。この時期のパート練習で全員出席というのは、雰囲気の向上にもなるのでいいことだ。そうなるとあとはアタマの舵取り次第となるわけで、責任の大きさを痛感する。

 それに加えて全員の弾け具合も観察できるので、席順を考えたり、今後の練習で自分がパート内に向けて何をすればよいのかを考えたりするのにも好都合だった。メンバーにも有意義な時間だったろう(と信じたい^^;)が、私にとっても有意義な3時間だった。

9月20日(祝)白金フィル13th

 今日はまたまた『英雄』の弦練。指揮者の汐澤先生は、弾き方が前と後ろで統一されていないことを非常に気にされていた。まあ、弓の場所が違えば出てくる音も変わるわけだから当たり前とはいえ、それを数小節ごとに止めて合わせていくわけだから当然時間がかかる。本来ならあらかじめ自主的に打ち合わせをしておくべきことではあるが、それもまた時間が足りない。そこが社会人オケの弱点だが、とはいえ言い訳はできないので23日にパート練習をやることになっている。しかし短時間で何をやろうかと早くも悩んでいる。

 それにしても今週は土日にも練習があるので、1週間に4日も練習があることになる。いやあ、疲れそうだなあ。

 パート練習をやるといっても時間は限られているから、結局はメンバー個人の意識によるところが大きくなる。今日の感じだと、前を見て合わせる意識がちょっと足りない人(あるいは意識が足りないのではなくて余裕がないのかな?)、体が硬い人が多そうだ。いくら指示しても指示しきれない部分は残るので、そこはその2点を重点的に意識して努力してもらうしかない。

8月13日(金)〜15日(日)千葉ジュニア・ストリングス13th

 いよいよ、月末の本番に向けて大詰めの練習を迎えた。演奏会直前の合宿は、そうでない合宿と違って基礎的なことを教えたり、親睦を深めたりする時間があまりない。それでも、今さらこんな時期にという気がしつつも基礎的な練習をさせるのは、やはり彼らが大いなる発展途上の時期であるからだ。今、目の前に迫っている本番をどう乗り切るかが言うまでもなく最重要課題であるが、子供のオケである以上、今後につながる何かを一つでも学び取ってもらわないといけない、という教育的意味合いもある。その子の能力とキャパシティーによっては、この演奏会に間に合わなくてもいいから、というくらいの気持ちで接したが、しかしそこはやはり子供、そううまいこと切り替えられるはずもないだろうし、演奏会が終わった時には私の言ったことなど頭の中に残っていないかもしれない。それでも、どんな小さなことでもいいから後で思い出して欲しいと思っている。

 話は変わって今回のコンマスだが、予定していた子が出られないことが春先に決まり、代わりを任された子は春先からの半年で、全く経験がないコンマスを務めている。セコトツの経験もないからトップというもの自体初めてなのに、ホルストでのソロも抱えている。一応、その子の教育係のような位置にいるので、春・夏2回の合宿とGW中の練習、計7日の練習で少しづつ教えている。本人は懸命にやっているのだろうが、何せ時間が短かった。残された2週間で彼女がどんな風に仕上げてくるのか、楽しみに見てみたいのが本来のところだが、実際の気持ちとしては、私の持っている技術を残りわずかの期間で身に付けてもらうにはどうしたら良いのだろうかという不安の方が大きい。考えてみると今まできちんと後輩をコンマスとして育てたことはないので、ひょっとしたらそのせいなのかもしれないが・・・。

 そんなこんなで本番までまだまだいろいろありそうな今回の演奏会は、8/29(日)14:00開演です。皆様のお越しをお待ちしております〜♪

6月13日(日)白金フィル13th

 今日は久しぶりに緊張した。やはりコンマス席に座るというのは特別な思いがあるし、他のどの席に座るのとも違う特別のプレッシャーを感じる。あるがままの自分を出せればいいように準備してきたはずなのに緊張で舞い上がってしまって、背伸びしてというか色気を出してというか、とにかく何か違うことをしなくてはという妙な気負いが出てしまう。冷静な頭に戻るのにしばらく時間がかかった。少々のことでは動じない精神力を早く取り戻さないと、汐澤先生の厳しいリハにはついていけない。ましてトップならなおさらだ。反省することしきり。セコトツになったらリラックスできたが、とたんに先生のチェックがばんばん入る。まあベートーヴェンだし仕方ないのだが、それにしてもえらい違いだった。

5月16日(日)ピアチェーレ5th

 今日はラハナーの最終リハ。譜めくラ−にも来て頂いて、まさにゲネプロ=総練習(?)。個人練はともかく、合わせは回数を重ねただけあって、良くも悪くもひとつの形にほぼおさまっている感じだが、どうしてもメヌエットだけは私とピアノが合わない。ザッツ、縦、フレージング・・・ほとんど全てといってもいいくらいである。「ちょっと仲悪い?」とヴィオラのちゃーさんに冷やかされたが、別にそういうわけでもないから困ったものである。しかし、今日のリハで問題の箇所ではなくその近辺について話し合っている時に、問題の箇所に対処するヒントが分かった。今さらながら解決の糸口が見えてきたわけで、遅いと言えば遅いが、それでも本番前なのだからいいのだということも言える。今は当然後者の考えに立ち、個人的な微調整をして当日のステリハに臨もうと思っている。

 問題はベートーヴェンだよなあ・・・。只今真剣に悩み中。

5月16日(日)ピアチェーレ5th

 今日は午前中にベートーヴェン、午後はアンコールと私がオリ番の曲だった。昨日はホールと打ち合わせの後運営陣3人で打ち合わせを兼ねて遅くまで飲んでいたので二日酔い気味。そんなに量は飲まなかったけど、おつまみが少なかったからかな?それにしても弱くなったものだ。なんてそんなことはいいとして、練習練習。楽器が調整から戻り、弦も弓の毛も新しくなって、相棒は絶好調の一歩手前くらい。本番の頃には最高潮に達している計算なのだが、なにせ腕の方がいまいち上げ潮でないものだから困ってしまう。こりゃ平日にもさらわなくちゃダメなんだろうか・・・?なにしろ音程が定まらない。メンバ−から指摘されているところよりも、そうでないところのほうが自分としてははるかに気になっている。ってことは全部ダメってことか!?ううむ、キビシー。
 アンコールのアレンジは、“社長”と私とで分担(おっと、これで2曲ということがばれてしまいましたね)。2曲とも鳴りはまあまあかな。弦は埋もれてしまいそうだけど、この編成じゃアレンジでフォローできなかった分は諦めるしかない。めげずにがんばろうね、ちゃーさん。

5月9日(日)ピアチェーレ5th

 今日はピアニストTさんのお宅で、ラハナーのリハ。お昼ご飯を頂いたあと、さあそろそろやりますか、てな感じでスローペースで始まったものの、内容充実、最後には初めての全通しもやって終わってみれば心地よい疲労感が残る練習だった。
 ラハナーは分かりやすい曲だが、単純な中にも隠れた小さな仕掛けがあって、それがやっかいといえばやっかいなのだ。楽譜の間違いもあり、真面目に追究していくと袋小路にはまってしまいそうだが、そこはうまく折り合いをつけていっている。今日の練習で、三人共それぞれの課題が絞られてきたし、アンサンブル上の課題もまた、限られてきた感じ。あとはそれをいかに克服して、気持ちを近付けられるか、だろうと思う。

2003年
10月26日(日)白金フィル12th

 家庭の方が落ち着いてきたので、復帰させてもらうことにした。トップは降りたまま復帰するつもりだったのだが、戻ってみたらそれはそれでオケにもいろんな事情があって、結局メインだけトップをやらせて頂くことになった。良かったのか悪かったのか、私にもわからないが、今は目前に迫った本番に向けて頑張るのみ!それにしても、楽器が弾ける喜びをこんな形で感じようとは夢にも思わなかった。貴重な体験だった。
 練習の方は、チャイコのソロ初合わせとグレート。大谷さんはやはり、テクニックよりも音楽で聴かせるタイプなのではないか?と改めて思った。なにしろふんわりと柔らかい音楽だ。昨年に続いてのお手合わせなので、どことなく懐かしい感じがする。気さくなお人柄だからなおさらなのだろう。グレートは、旋律となるとpでもゴウゴウと鳴らさせられて複雑な気分。違う曲だと思うしかないか!?まあpで訴えかけない演奏よりもfで手っ取り早く訴えかけた方がましだとは思うけどね。
 セコバイは、ちょっとお疲れ気味?って感じ。長丁場だったしね。
 【今日の指揮者語録】屋根と庇(ひさし)の関係・・・Vコンにて。fとpの表現の付け方をこう表現していた。それにしても今回、先生の例え話は「柱を立てる」とか「目立てをする」とか、建築関連の表現が多い。御自宅を匠にリフォームしてもらったんだろうかと、バカなことを考えてしまった。しかし、その度に本番1週間後にある「建築施工管理技士」の試験勉強が一向に進まないことを思い出させられる。うー。

9月23日(祝)白金フィル12th

 「日記」と題しているこの欄だが、この日のことに関しては10月13日に書いている。家庭の事情で急遽トップを降りることにした為である。この日はトップとして最後のお勤めの日で、以前から予定していたパート練習を行なった。
 例によって出席率は高く、皆の姿勢も真剣そのもの。自分なりに課題または目標を設定して練習に臨んできて下さっているのが分かる。それだけに職を離れるのは惜しかったが、仕方ないことだ。練習後に発表したら皆目が真ん丸だった。そりゃそうだろうなあ、騙してたみたいでごめんなさい。私もいろいろやり残したことがあって残念だったけど、家族も大事だから・・・。でも必ず戻ります!

8月31日(日)白金フィル12th

 この日も我がセコバイの出席率は上々。8月最後の日曜日ということもあり心配していたが、結果は他の弦パートに比べ群を抜く出席者数だった。ありがたいことだ。なんとも頼もしい。こうなってくるとこの先は私がトップとしてきちんと仕事ができるか否かが成功の鍵を握る大きな要素となるわけで、身が引き締まる思いだ。ああ、オケでこんな風に感じることができるのは何年ぶりだろうか!
 この日はtutti前に弦トップだけが召集されて指揮者によるリハーサルがあった。ボーイングを中心に細部の注意事項がわんさかと出てきたが、正直言うと、トップ同士の意志の疎通、音楽を近付ける努力がまだまだ不十分だ。テクニックそのものにばらつきがあるから仕方ない部分はあるが、指揮者に操縦されるのではなく、それこそ室内楽のように息が合い、音楽が揃っていなくてはならないのに、まだそのレベルには達していない。セコトツとして、セコバイを引っ張ることだけではなく、他のトップとのコミュニケーションも遅まきながら考えていかなくてはならなそうだ。

8月17日(日)白金フィル12th

 この日は前プロ(ルスランとリュドミラ序曲)と中プロ(チャイコフスキーVn協奏曲)のtutti。なんとセコバイの出席率は14人中11人というほとんど本番前のような状態。まあ、本来ならばこれが普通なのだが、長いことパートの出席者数が3人とか4人とかいう状態が普通のオケでコンマスをやっていたので、もう嬉しくて嬉しくてたまらない。その上この2曲の初合わせだったのでボルテージが上がってしまった。この先自分はどうなってしまうのかと今から少しだけ不安(ウソ)。
 ただ、人数が揃えばそれでいいというわけではなく、その場でいかにメンバーの奏法、語法、意識を統一するかが大事。もっとも統一するのは無理なので、限りなく近付ける、というのが正しいのかもしれない。そんなわけで本当はいろいろとやりたいことはあるのだが、それには時間が足りない!この辺は自分の中でちょっと消化不良気味。メールを活用して意識の共有化を図るくらいしか出来ていないのが現状だ。なんとかしなきゃなあ。まあ、とにかく私自身が「このオケのトップ」という役割・立場に慣れないことには始まらない。それが先決かもしれないな。
 【今日の指揮者語録】大(だい)テヌート・・・Vコン1楽章にて。モルト・テヌートとでも訳せばいいのだろうか。とにかくしつこいくらいにテヌート、ということらしい。久々に笑えた。

7月19日(土)白金フィル12th

 この日は初tuttiで、グレートの1〜3楽章。曲から来る疲れよりも、久しぶりにオケでトップを弾く緊張感の方が上だった。
 セコトツは久しぶりだったので、トップ席からの視点は懐かしい。こうも違うものかと、改めて感じさせられる。ヴィオラトップの経験があるから頭では分かっていたが、実際に座ってみるとそれだけで気持ちがコンマスの時とは違ってくるから不思議だ。しかしそれ以上に強く、また新鮮に感じたのは、管楽器や打楽器の音が聞こえてくる方向がストバイともヴィオラとも違うこと。オケでのセコトツは初めてなので、弾いていて新鮮だった。おかげで、初めて大学オケでコンマス席に座った時と同じような気持ちで練習に臨むことが出来た。はりきり過ぎて、早くも弓の毛を2回も切ってしまった。
 我がセコバイパートの出席率は上々。良い滑り出しだ。今後も続いて欲しい。

6月29日(日)白金フィル12th

 いろいろと事情があって、今回はセコトツ(2nd violinのトップ=首席奏者のこと)をやることになった。セコトツをやるのは弦楽団で中1〜高1までやって以来で、オケでは初めてだ。これで高弦全トップ制覇だ!とか普段なら喜ぶところだが、今回はそんな風には思えない状況なのだ。なにしろ、決まった経緯が経緯だから・・・。
 アマオケでトップをやる場合、どうしても出席率の問題が絡む。私は家庭の事情や仕事の状況を考えると、少なくとも自分がベストと考えるやり方ではトップの仕事はこなせないと考えていたのだが、なにしろ「天の声」が下ったそうなので致し方ない。しかも練習が1回あってからである。そんなわけで私もドタバタしているが、もっと大変、というか可哀想なのは最初に決まっていたトップ氏である。もちろん、彼自身が原因で起こったことだと言えなくも無いのだが、既に練習が始まってからというのは、管楽器の表吹き奏者であれば少なからずあることだが弦のトップでは殆どないことだ。当然彼の経験にも予想にもなかったことで、相当のショックだったことは想像に難くない。
 まあ、色々言っても始まらないので、なんとか前向きにやっていこうと思う。この日はコンマスによる『グレート』の弦分奏。当初の予定ではストバイだったので、初見でセコトツ。弾く分には苦労しなかったが、トップとしての仕事は出来なかった。それにしても、この曲は長い。ひたすら引き続けるという印象だ。同じ長い曲でもマーラーのように変化に富んではいないから、なおさら長く感じる。疲れも余計に感じそう。ううむ。


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