闇のすとれんじゃー


scene:5
理光学園校庭

「だいじょうぶか、ロデム」
「はい、バビル様。・・・申しわけありません・・・」
ブレザー姿の(美)少女=ロデムが、顔を伏せるようにして、面目なげに答える。
「気にするな、おまえを一瞬で機能停止にさせる相手だ、そろそろ察知される頃だとは思っていたさ」
校庭の一画、他の多くの詰め襟やブレザーの生徒に混じって、バビル2世とロデム、
完全に情景にとけ込んでいる。
「・・・それで、これからの行動は?こちらの正体は知られてしまいましたが?」
「ロデム、」
向き直ったバビル2世、目がいたずらっぽく輝いている。
「僕にもだいたいのことはわかったよ」
「えっ、では、潜在的超能力者が誰なのかも?」
「ああ、おまえがいろいろ調べてくれたおかげさ」
ぱっ、とロデムの顔が明るくなる。 (この女殺し!、じゃない、しもべ殺し!)
バビル2世、再び校庭に目を向ける。
意味もなくふざけ散らしている男子生徒たち、お喋りに興じる女生徒のグループ、トラックを走る体操服姿の一団。あちこちで喚声があがり、笑い声が響
く。中には悪い者もいる、悩み苦しんでいる者もいるだろう、
しかしそれは、見る者が気恥ずかしくなるほどに、希望と未来とを感じさせる情景だった。
目を閉じ、開いたとき、その瞳は沈んで見えた。
「・・・問題は、この結末をどうつけるかなんだ・・・」

!!!!!

「バビル様!」
「ああ!」

今、再び「力」が発動された、あの潜在能力者のものに間違いない。
それは、暗い闇の中で輝いたまばゆい光のように、この学園にいるすべての精神感応者に対してその存在を明かすものであった。

scene:6へ続く