闇のすとれんじゃー
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| scene:4 |
工事中で立入禁止の教室の中。 ジャウッ、 「!」 床と天井から爆発的に伸びた紐のような物体が、斗一少年を押し包み、 ババババババ、青白いスパークを放つ。 バスッバスッバスッバスッバスッ・・・、 同時に部屋の四角から、消音器を付けた自動拳銃が、にぶい速射音を響かせる。 異臭が漂う。 教室の中央には、黒こげの巨大な毛糸玉のようになって、斗一少年が倒れている。 静寂。 やがて、闇の中に四つの人影が現れる。 全身を暗色のスーツに包んだ男たち。手には、たった今、斗一少年に一弾倉を撃ち尽くした拳銃が、いまだ微動だもせずに握られている。奇妙な形状の、バイザーともヘル メットともつかない物を被っているので、その表情を伺うことは出来ない。 「・・・精神感応を防ぐシールドスーツ、効いたようだな・・・、 有線のESPジャマーにパルスレーザーとショック・ウェーブ、さすがに生きてはいられまい。 だが、念のためだ・・・」 ひとりの合図で、四人がいっせいに弾倉の交換を開始する。機械のように無駄のない動き。 さらにこの上銃撃を加えようというのか、ガシャ、遊底を引き、再び斗一少年に狙いをつける。 ビュウ、 斗一少年を包み込む紐のような物体が、突然、ヘビのように動いて、四人の男たちの足にからみつく。 「う、」 虚をつかれた男たちを、その紐のような物体を伝って、強烈なエネルギー波が襲った。 バリバリバリ、 エネルギー衝撃波。男たちの身につけたシールドスーツは、ESP攻撃に対する防御機能も備えていたが、この強大なエネルギーの嵐のまえでは、役に立たなかった。 四人の男たちが床に倒れると、反対に、身動きもせずに横たわっていた斗一少年が、 焦げてからまった紐の中から、ゆっくりと身を起こす。あの巨体がウソのようにシャープな細身に変わっている。 ゆら、長い髪がなびく。 柔道部の猛者斗一少年の変身をといたバビル2世は、目を、磔にされた少女に向けた。 ばきっ、少女を壁に固定していた拘束具が砕け散る。 支えを失ったはずの少女の体が、落下もせず、空中を移動してバビル2世の腕におさまった。 |
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| scene:5へ続く |