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1996年夏休み−東北・放浪の山旅
月山・鳥海山・八幡平・岩手山 1996年7月27日(土)〜8月1日(木)
 
 夏休みはいつも数日以上の長期山行ですが、今年は趣向を変えて、東北地方の名山をたずねて、青春18切符で放浪の旅と洒落こみ(?)ました。

月山
 まずは、月山へ。八高線始発で高崎へ、上越線に乗り換えて新潟へ。 月山へのバスに間に合わないので、新潟から鶴岡までは特急乗車となりました。
第1日目:7月27日
 湯殿山神社(1550)→施薬小屋(1635)→牛首(1805)→鍛冶小屋(1835)
第2日目:7月28日
 鍛冶小屋(0535)→月山山頂(0540)→九合目(0630)→八合目(0715)
 バスを下りたのがもう夕方と呼べそうな午後4時前。山頂までは約3時間の行程だから日の入り前にはギリギリ到着のハズ。??
 湯殿山神社から裏の沢に入り、月光坂を登り詰め一息休憩。これから辿る山頂への道がよく見えています。 が、牛首の手前からガスが出始めたので、小屋が見えたときはホッとしました。
 翌朝も一面霧の中、八合目のバス停へ。 途中、行者の列に行き会ったり、雪田を踏んだりとあったけど、これが晴れていれば、と思わずには・・・・。
湯殿山神社の流れ 施薬小屋から見る山頂の様子 金姥付近? 牛首付近の雪田
行者の列(九合目) 一ノ岳を振り返る
 途中、ドライブウェーが自家用車で詰んでいて、バスが遅れ、羽黒山で乗り換えバスに乗りそこねたおかげで、 鶴岡→酒田間は特急に乗車して、鉾立行きのバスになんとか滑り込みセーフ。
鳥海山
第2日目:7月28日
 鉾立(1300)→御浜小屋(1435)→頂上小屋(1640)
第3日目:7月29日
 頂上小屋(0525)→七高山(0545)→七ツ釜(0650-0738)→祓川(0820)
 酒田は晴れていたのに、鉾立はやっぱりガスの中。今夏は天候に恵まれなさそう。
 鉾立からの登りは、晴れていれば歩きやすい道ですが、途中賽の河原付近には雪田が残っていました。 御浜小屋を過ぎ、稜線から千蛇谷の雪渓に下ります。ガスの中、どこまで続くかわからない雪渓を歩くのは非常に不安でした。 ようやく岩場を登る道を見つけ、御本社に出ました。宿泊にもらった領収書が「拝観料」だったのが笑えました。 ともかく荷物を置いて、山頂へ。晴れたのは10分程だったけど、日本海へ沈む夕日を堪能できました。
鳥海山山頂より日本海 火口壁(1) 火口壁(2) 火口壁(3)
日本海への落日(1) 日本海への落日(2) 日本海への落日(3) 日本海への落日(4)
日本海への落日(5)
 3日目。翌朝も霧の中。御本社前から急傾斜の雪渓を横切り(すべり?)、外輪山の七高山へ。 舎利坂を降り、大雪代の大雪田をさまよいながらやっとのことで登山道を見つけて、七ツ釜の避難小屋へ。大休止・・・・。 この下の雪田では夏スキーの人たちに出会いました。 急坂を降りて祓川神社の脇を抜け、竜ヶ原湿原から振り返ると、山頂が雲で隠れた鳥海山の裾野が雄大に拡がっていました。
大雪代にて 竜ヶ原湿原の向うに・・・・
 祓川から矢島までバスに乗り、矢島で昼食の後、由利高原鉄道、羽越本線経由で秋田へ。 ここから盛岡までは秋田新幹線の工事のため、列車は出てなくて、代行バスに乗りました。 盛岡ではビジネスホテルに泊まり、ICIで食料の買い足し。盛岡は学会以来、久しぶりでした。
八幡平から岩手山
第4日目:7月30日
 茶臼口(0920)→茶臼岳(0950-1000)→黒谷池(1020)→八幡平山頂(1120)→避難小屋(1130-40)→見返峠(1200) →畚岳(1240)→諸桧岳(1320)→険阻森(1425)→大深小屋(1450)
第5日目:7月31日
 大深小屋(0540)→大深山(0545)→小畚岳(0650)→三石岳(0750)→三石山荘(0810-30)→大松倉山(0900)→犬倉山(1000) →水場(1020-50)→姥倉山分岐(1120)→笹小屋跡(1150)→八ツ目湿原(1230-50)→不動平(1350)→八合目(1400)
第6日目:8月1日
 八合目(0530)→岩手山頂上(0605)→八合目(0630-40)→五合目(0720)→二合目(0800)→馬返し(0830-50)→柳沢(0930)→分れ(1030)
 4日目。天候は相変わらず。今日も稜線は雲の中。1日くらい晴れてくれないかな・・・・。 盛岡からバスに乗って茶臼岳登山口へ。ガスが小雨になり、見晴しゼロ。八幡平山頂へ行っても何も見えません。 見返峠から縦走路へ入っても、唯黙々と歩くだけ。今日は大深小屋に泊まることに・・・・。 誰もいないのをいいことに、衣類を乾かしていました。水場も近く、手入れが行き届いていて、気持ちの好い小屋でした。
黒谷地湿原にて・・・・
 5日目。小雨の上に風が出てきて、天候は最悪。30分も歩くと靴までずぶ濡れ。 なんでこんな天候の中、歩いているんだろうと自問自答してしまいます。 標高が下がったので三石山荘からは少し天候が回復して歩きやすくなり、姥倉山で網張からの道を併せると急に人が増えてきました。 天候が良くないので鬼ヶ城(外輪山)のコースを避け、八ツ目湿原のコースへ。ひとしきり心を和ませた後、急坂を登り、不動平へ。 ここの避難小屋に泊まる予定でいましたが、風は強いし、全身ずぶ濡れなので、人のいる八合目小屋へ行くことにしました。
 最終日。八合目から不動平に戻り、山頂の外輪山へ。 飛ばされそうなくらいの強風の中、どうにか最高峰の薬師岳(2040.5m)まで行ってきました。 八合目からの登山道も濡れて滑りやすかったですが、五合目辺りから雨が止み、馬返しでは雨具を脱いで、大休止。 ここからは国道4号のバス停までは2時間の行程、薄日が射す中をのんびりと歩いていったのでした。
 
 盛岡からは各駅停車で仙台へ。 各駅停車では今日中に東京へは帰り着けないので、仙台→八王子の夜行バス(96年8月一杯で廃止)に乗車して戻ってきました。 天候に恵まれなかった6日間でした。それにしても、6日間は長かった・・・・・。

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制作:加藤 輝男 2000年4月7日
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