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1992年盛夏−北ア後立山縦走:針ノ木から親不知 1992年8月1日(土)〜7日(金) |
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夏休みの縦走は、昨年に続いて北ア、それも後立山縦走と決めました。 テント山行で6泊7日との長丁場なので、食事の準備も大変です。 最後はジフィーズばっかりになりそうなので、栄養補給にと、山仲間に評判を聞いている白馬岳山荘に立ち寄る予定を組みました。 こんな長丁場、うまく行くんですかね?_?; それでも、北アはエスケープルートが多いから少しは安心ですが・・・・。 | |||
第1日目 扇沢(0635)→大沢小屋(0740-0800)→沢分岐(0930)→針ノ木峠(1115) |
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夜行電車で寝不足の眠い目をこすりながら、針ノ木の大雪渓へと足を踏み入れます。 雪渓を上り始めた途端、ガスが上がってきて一面真っ白に。 何も見えないまま、モクモクと雪渓を登り詰めると針ノ木峠に到着しました。 寝不足と疲れとで、テントを張るとすぐに昼寝となりましたZZzz..。 | |||
第2日目 針ノ木峠(0435)→針ノ木岳(0522-35)→スバリ岳(0615)→赤沢岳(0732)→鳴沢岳(0805-20) →新越乗越(0845-0940)→岩小屋沢岳(1020-25)→種池山荘(1125-1205)→爺ヶ岳(1240-50)→冷池山荘(1355) |
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翌朝、雨は降らない様ですがハッキリしない天気です。峠を出発し、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、と通り過ぎて行きます。 晴れれば、剣岳の好展望が得られるのですが、今日は展望無し。 新越、種池と下ると、剣の頭が少しだけのぞいていましたが、爺ヶ岳はやはりガスの中。冷池へと急ぎました。 | |||
第3日目 冷池山荘(0420)→布引岳(0455-0500)→鹿島槍南峰(0555-0600)→分岐(0620)→北峰 →分岐(0640-45)→キレット小屋(0800-35)→北尾根ノ頭(1010)→五竜岳(1220-30)→五竜山荘(1330) |
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今日は鹿島槍、八峰キレットを越える日。雨は御免ですが、どうにかおしめり程度なので、冷池を出発しました。 ガスの中の鹿島槍は記念撮影のみ、八峰キレットもほとんどはガスの中(お陰で、怖い思いをせずにすんだという話しもありますが・・)。 北尾根ノ頭から五竜岳までの岩尾根でバテテしまい、天候が良くないこともあって、唐松岳までの予定をあきらめ、 五竜山荘前にテントを張りました。 | |||
第4日目 五竜山荘(0430)→唐松山荘(0630-50)→唐松岳(0710-30)→T峰/U峰(0830-0900)→コル(0935) →天狗ノ大下り(1045-1100)→天狗山荘(1200-50)→白馬鑓(1350-1400)→2400m(1450-1500)→白馬山荘(1540) |
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朝、五竜山荘を出発し、大黒岳を越える頃はほとんど暴風雨状態でした。 「やっぱり八方尾根を下ろう」と考えながら歩いていたら、牛首の岩場辺りで突然ガスがハレテゆきます。 振り返ると五竜岳が、遠くに剣岳がその姿を見せています。その間約10分ばかり、こんなこともあるんですね ^_^。 | |||
唐松岳に着く頃はほぼ快晴、ここ三日分も含めて、展望を楽しみました。唐松岳からは北へ不帰ノ嶮へと歩を進めます。 V峰からU峰へは斜面の歩きだけですが、U峰からの下りは、鎖や梯子の連続です。 どこに道があるのかと思うくらい、細い道が続いています。T峰から振り返ったU峰の岩壁はなんとも言えない迫力でした。 | |||
不帰ノ嶮の後は、天狗ノ大下りが登りになりますから、あせらずゆっくりと登ります。 天狗ノ頭を越えると、やっと穏やかな道になり、天狗山荘まで続きます。 | |||
天狗山荘で昼食と残雪で作ったカキ氷をいただいて、元気を回復しました。 白馬まではまだ遠いけれど、明日の行程の都合もあるので、予定通り白馬山荘へと出発です。 ザクザクの道を鑓ヶ岳へと登り、杓子岳の巻道を行くと、コルに到着。 ここから白馬山荘まではそれほど遠いわけじゃないのですが、朝早く五竜から歩いている身には結構こたえました。 | |||
白馬山荘にて栄養補給^_^;; を済ませ、夕方外に出て陽の入りを眺めていました。 下は一面の雲海、西方は素晴らしい夕焼け。明日もよい天気でありますように・・・・。 | |||
第5日目 白馬山荘(0400)→白馬岳(0415-0510)→三国境(0530) →鉢ガ岳の雪田(0620-0700)→雪倉岳避難小屋(0715)→雪倉岳(0750-0820)→ツバメ平(0925) →朝日岳のコル(1005-35)→朝日岳(1140-50)→朝日小屋(1215) |
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未明に小屋を抜け出し、白馬岳の山頂に三脚をセットして、明るくなるのを待ちました。 雲海の向うからの陽の出に大感激でした、帰らなくてよかった!!。 北も南も後立山の稜線が、西には剣岳がデンと座っています。足下は雲海、う〜〜ん、最高の朝でした。 | |||
今日は朝日小屋まで、約6時間と行程もいくらか短いので、余裕の歩きです。 鉢ガ岳斜面の雪田の雪解け水で作った冷しうどんは美味かった!。雪倉岳では裏白馬(?)の景色を楽しんでいました。 ツバメ平、小桜ガ原を過ぎ、直接朝日岳へと登り返します。 ガスが出てきて展望が得られず、また肌寒くなってきたので、急いで朝日平へと降りてしまいました。 地形図を入手していなかったので、小屋で栂海新道の情報収集に努めた結果、いくつか水場があることが判り、一安心しました。 | |||
第6日目 朝日小屋(0340)→朝日岳(0425-0510)→分岐(0530)→長栂山(0600)→あやめ平(0630)→黒岩平(0720-0800) →黒岩山(0830-35)→さわがに山(0935-45)→北叉の水→犬ヶ岳(1110-1200)→黄連の水→白鳥山(1530) |
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月明りが明るいので、陽の出前に山頂に、と早々に出発しました。 白馬岳の方角は生憎の薄曇りでしたが、それでも雲海から差し昇る御来光に見とれていました。 | |||
朝日岳から尾根筋に道を採り、栂海新道へ入って、まずは長栂山を目指します。 入口付近は下草が茂っていて、裾が露にすっかり濡れてしまいました。 雪田の残るアヤメ平を過ぎ、湧き水の流れている黒岩平で朝食になりました。 「テント禁止」の立て札がありましたが 、こんなところでテントを張れれば最高ですね。 いきなりの夕立(?)にはビックリしましたが、目の前の黒岩山から樹林帯の下りになって、さわがに山を過ぎ、犬ガ岳に到着です。 ここには、今日宿泊予定だった栂海山荘があるのですが、トタン屋根のため、暑くて寝られそうにありません。 途中親不知から歩いてきた人に「白鳥山に立派な小屋がある」と聞いたので、白鳥山まで歩くことにしました。 小屋に水場が無いそうなので、途中、黄連ノ水で水を補給します。白鳥小屋は前年秋に改築なったばかりの丸太作りの立派な小屋でした。 誰も来ないのを良いことに、パンツ一つで一晩過ごしました。夕方、二階の窓から見た、日本海に沈む夕陽が印象的でした。 | |||
第7日目 白鳥山(0515)→水場(0610-15)→坂田峠(0640-45)→尻高山(0720-40)→親不知(0910) |
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朝は、薄く雲があって陽の出は無理でした。今日は親不知まで降りるだけなのですが、白鳥山でも標高1300m前後。 樹林帯で風が無いこともあり、歩く毎に気温が上がるのが判ります。Tシャツが絞れるほどでした。 ようやくたどりついた親不知では、階段を海岸線まで降りて、記念撮影、パッシャ。 | |||
親不知からは、糸魚川に出て、大糸線、中央東線の各駅停車を乗り継いで帰って来ました。 電車の中で、この一週間の山行を振り返りながら・・・・。 | |||
この時期の能登半島は最高気温38℃の猛暑だったらしいです。親不知でばてていたのも当たり前!!。 標高0m、なんて普通の夏山なら絶対歩かないものですからネ。 歩く人の少ない栂海新道ですが、アヤメ平、黒岩平周辺の残雪やお花畑は一見の価値ありです。 そこから日本海へは、意地!、だけかもしれません。^_^;;;; |
制作:加藤 輝男 2000年12月02日
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