ときどきどうしようもないときがあるんですよねえ

 コンピュータを買うと、まず何にハマるかと言えば環境のカスタマイズですな。
 カスタマイズと聞くと、なんか難しそうなフィーリングですが、ここで言うカスタマイズというのは、壁紙を変更したり、デスクトップ上のアイコンを変更したり、スタートメニューを整理したりという簡単なことです。
 デスクトップを見ると、持ち主の趣味趣向が速攻で判別できてしまったりしますな。壁紙がF1カーの写真なら、一発でその人がF1好きだとわかりますし、アニメのキャラが表示されていればその人はアニメファンですし、獣姦画像とかスカトロ画像とかが表示されていたなら、あ〜あの人はそういう趣味なんだ近づかないようにしよう、とかそういう感じ。
 今これを読んでいるあなたのデスクトップも、あなたの趣味趣向がバッチリ反映されているのではないでしょうか? え、オレは『ドリキャス』でネットしてるぜ! アタシはNTTの『テレッセ』よ! ボクなんか『ピピン アットマーク』さ! ですって? まあ、そういう人もいるとは思いますが、今回は俗に言うスクリーンセーバー集の話ゆえ、ご了承いただきたい。
 PCユーザー総デスクトップカスタマイズマニア時代の現代(青毛推進委員会調べ)。ときメモラーの場合、お気に入りのキャラでデスクトップを埋め尽くしがちです。
 当然、渉部もそういった趣味に走ったデスクトップにすべく「スクリーンセーバー集」を買ったクチで、買ったのが『うきうきお弁当箱』と『虹色の青春デスクトップアクセサリー』の2種類。特に、前者の方はPCを買うより前に購入してる凄まじさ。ともあれ、この2つがあればデスクトップを簡単に虹色に染めることができるのである。
 で、渉部がこの2つのソフトに収録されているモノの中で1番役に立ったなあと思ったのは、壁紙とかスクリーンセーバーとかデスクトップアクセサリーとかではなく、音声データだったりします。
 思うに、ただ壁紙を表示してあるだけだとけっこうつまらなったりしますな。PCを使ってる時はウィンドウに隠れちゃいますし、「やったぜ虹野さんだぜ超かわいいぜ思わず接吻したくなるゼ〜!」などと思うのは案外設定した瞬間だけだったりしがちです。
 スクリーンセーバーもそうで、ある意味選んでる時が1番面白くて、設定後はそんなに見てないという人も多いのではないでしょうか。っていうかスクリーンセーバーが動き出すってことは普通、ユーザーはなにか別の事をしてるわけで、実際はスクリーンセーバーなんざぁあっても見やしねえのです。
 その点、音声データはイイです。Macは使ったことないのでどうか知りませんが、Windowsは色々な場面で音声を出力することができるので、それを虹野さんの声にするとこれはもう、超愉快痛快怪物くんの伸びた手足がこんがらがっちゃうが如しです。っていうか我ながら言ってる意味が良くわかりませんが、とにかく、壁紙に虹野さん画像を設定するよりも178倍は萌えますよ、と。そう言いたいわけです。
 虹野さんの声を設定すると、なんかミスっただけで虹野さんが怒ったり励ましてくれたり大騒ぎしたりで、PCがまるで虹野さんのように感じられ、最強にハッピーな気持ちになります。
 例えば渉部の場合、メールの受信は虹野さんが教えてくれるので、それだけでなんだか虹野さんが電話線をたどって遠くのメールサーバーまでメールを取りに行ってくれたみたいでPCをなでたくなりますし、PCシャットダウン時には「それじゃ、またね。バイバイ……」などと虹野さんが名残惜しそうに言うので、思わず再起動しがちです。
 PCから虹野さんの声が出るというだけで、今までの孤独なPC作業が見事に虹野さんとの愛の共同作業になります。これはもう『ピカチュウげんきでちゅう』もビックリなフィーリングなのです。
 というわけで、ここまでどうしようもない駄文になってしまったので我ながら情けないしスイマセンという気分なんですけど、とにかく、もしまだ上記のソフトを購入してない方は速攻で購入してPC虹野さん化計画を実行してください。マジで愉快ですから。ただ、このソフト、最近ではもうあんまり売ってません。なので、見つけたら即刻買うことをお薦めします。じゃないと悩んでる間に誰か他の糞野郎が買ってしまってむなしいです。
 ちなみに『うき弁』の方にはわりとPC向きの音声データが、『虹色』の方にはゲームで使われた音声データが収録されています。なので、後者の方はPCに使うに一見不向きですが、発想しだいでは非常にイカシた使い方ができます。また、『うき弁』のほうには留守番電話の応答用メッセージが収録されていて、1人暮しの方などに最適です。中には「私達、今日はデートなの」みたいな、男なら絶対一度は応答メッセージに使いたくなるようなものもありますので、虹野さんとの同棲気分も味わえて一石二鳥です。友達にも「うお、あいついつのまにか女ができてやがる!」などと見栄を張れて愉快ですので一石三鳥かもしれません。っていうか何度も書き直してみたがどうやってもヘボな文章になってしまうのでかったるくなりましたので、突然ですがこれでこの話は終わりです。

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