みなさんは、買うぜ買うんだ全身全霊を傾けてコレ買っちゃうんだもんね〜!と思ってお店に行き欲する商品が棚に陳列されているのを見た瞬間鷲掴んだそれを持ってレジへワープするやいなや溢れんばかりの購買欲を込めたお手持ちの金銭と交換するはずだったのにレジを素通りして商品を元の場所にそっと戻して何事もなかったように帰宅したことはないだろうか? 渉部はある! しょっちゅうある! 例えば『ときめきメモリアル プライベートコレクション』(以下『プラコレ』)がそうだ。
タイトルからして非常にマニアックさがヒシヒシと感じられるこのソフトが発売されたのを知った渉部は、「なにっ! プライベートコレクション! 訳すと私生活収集! 虹野さんの私生活! みみみ、み、見たい!」と思ったので、このソフトが発売してスンゲー経ってから購入した。
そんな渉部がまず取り組んだのが、このソフトのメインであろう「ときめきカルトペアクイズ」だ。後に出る『ときめきの放課後』の原型と言えるものだが、こっちは単にクイズを出してくれるだけで一緒に答えたりしてくれない、今思うと非常に残念な内容だった。しかしそれでも当時のボクらに夢と希望を与えたカルトペアクイズだと言えよう。
出題される問題は、毎日命懸けでときめいている世のメモラーさんには全然カルトじゃねえよふざけんなよJAROに言うぞそれがイヤだったらコナミの株を全部俺によこしな的簡単さだ。とは言ってもこのクイズの本質は問題に一喜一憂することではなく、クイズ後にご褒美として大登場なされる水着姿のときメモキャラを観賞することでもなく、水着のときメモキャラをクリックすることなのだ。
これは単に、CGをひたすらクリックするとメッセージが聞けるというものなのだが、この事を教えた瞬間誰もが「ゲヘヘ、どこをクリックしてやろうかな〜、ん〜、ここがいいか? ん?」などと、思考がスケベ中年オヤジにメタモルフォーゼしやがるのだ! クイズ及び水着姿には冷静だった(っていうか装っていた)のに、クリックすると変化があることがわかると良からぬことを企むという。で、女の子のあんなとこやこんなとこにカーソルを持っていって高橋名人も真っ青な怒涛の連打野郎と化すという。
実際にはクリックする場所はどこでも良く、ここでは書けないようなところをクリックしようが背景の空をクリックしようが同じ効果が得られる上、メッセージも別にみんなが期待するような喘ぎ声では当然ないわけで、冷静になれば猛烈に不毛な行為なのだが、それを言っちゃうと『ときメモ』の存在自体に関わる問題なので触れちゃいけないヨと法律で定められているようだ。
もし、猛烈に不毛だと感じてしまってどうしようもないという場合は、『プラコレ』の中の「ミュージッククリップ」を見て心を落ち着けられるようになっている。なにはともあれ親切なコナミ開発陣である。
「ミュージッククリップ」には、(渉部は)どうでもいい金月真美嬢の歌と、今は無きPCエンジン版のオープニングムービーが収録されている。
前者は、金月嬢の歌が流れる中を詩織が砂浜でなんかやってるムービーが流れる(あくまで渉部は)力の限りどうでもいい内容で、どうでも良すぎてもはや愉快なので、一度は見ることをおすすめする。
後者は前述した通り、PCエンジン版『ときメモ』のオープニングなのだが、これが非常に秀逸且つ超面白い内容になっているので、見たことない人はぜひ死んでも見ていただきたい。さっきまでの不毛感がウソのように消え去ります。すでに見たことある人は不毛感を取り除くことができないので、まあ、「ラッキーチェック」でもなんでもやってくださいな。
それにしても、これで3800円はボッてるよなあと思うのは渉部だけでしょうか? 虹野さんの私生活が全然わかんないしさ〜。これってやっぱJAROに電話ですか?