ドキュメント・・・白内障手術
2011年1月12日(水) 午前8時過ぎ、大学病院の受付に、教授宛紹介状、印鑑を持参。 9時以降診察開始で順番を待ち、血圧、採血、心電図、視力、眼底・眼圧検査など。心電図検査で、5歳くらいの子が怖がって泣いていたが、始まったらおとなしくなった。HIVフリーなども含め若い先生(F先生)の詳細な診察をもとに、教授(S先生)の診察を経て左右両眼の白内障で手術することに。手術を入院か通院かで選択、通院に決める。手術の予約を3月1日(右目)、3日(左目)と決める。別の若い先生(D先生)より、白内障の説明から手術直前の投薬、当日のこと、あり得る後遺症等々説明を受け、同意書に押印。抗生剤の点眼薬を両眼用処方さる。注意書きなど書類を何種類ももらう。終了は3時頃。 2月26日(土)より右目用に術前の点眼、投薬開始、1日4回、3月1日朝まで。 2月28日(月)より左目用に術前の点眼、投薬開始、3月3日朝まで。 3月1日(火) 連れ合いが付き添って(身内の付き添いが必須とされている)午前10時58分の「つくバス」で出発、つくばセンターよりタクシーで大学病院へ。 受付後、眼科窓口へ。体温、血圧、脈、視力、眼底・眼圧などの検査、上着など脱いでガウンに着替え、目薬を2,3種類点眼。 昼食抜きで13時30分頃から点滴、順次2種類(生理的食塩水のようなものと抗生剤らしい)、針が血管に接触して液の落ち方が遅く、バンドを固定し直し、後半はスピードをアップして終了。血管の回りが鬱血している。点滴針の挿入は、昔は看護師の仕事だったが、今は医師の仕事。後者が上手とは限らない。 2時近く、2階の外来診察室から4階の手術フロアーに車椅子で移動、廊下が少々寒い。3つほどドアをくぐって手術室へ。青い衣装の医師が10人ほども動いている。えび茶の看護師が3,4人ほど眼に入る。医師たちは、何やら冗談を言っては大笑いなどしている。手術用の椅子に移動し、背もたれの上の台に頭をあて、適当な高さに頭が来るように寝かされる。エコノミークラスの椅子のリクライニング、というところか。目の前に小さな団扇のようなライトが見える。血圧測定のバンドが左手に巻かれる。話し声も少なくなり、ライトが点灯され手術が始まる。 洗顔の後、顔を覆い、さらに右眼だけが出る覆いを掛け、粘着シートで上下まぶたを開けたまま貼り付け、眼球部分だけシートを切り開く。ぎらぎら光るライトが四つ、ぼやけて見えるだけ。洗顔から始まって、点眼2種くらい(多分、ひとつは局所麻酔)の薬品で洗浄し、つぎつぎに眼が圧迫され始める。どこかで水晶体に針が刺され、何やら処置をしてぐちゃぐちゃにされた水晶体が吸い出されたはずである。その後、一瞬、ポーズがあったから、その後から折りたたまれたレンズが入れられたに違いない。先生は手術中、脇にいる後輩に「ここをこうすると良い」といった風の解説をひっきりなしにしている。いろいろされているうちに間もなく「終わりました」と先生。右目に覆いを掛けテープで貼り付け終了。痛さは全く感じず、ライト類の激しい眩しさと顔を押さえつけられる圧迫感のみ。終わるまでに全体で10分弱の感じ。 覆いが剥がされ、椅子が戻され、来たときの車椅子に座り直す。運んできてくれた看護師と冗談交じりに話を交わしながら診察室に戻る。抗生剤の点滴。終了後、針を外しガーゼで押さえる。 その間、付添人が、ファイルをもらって会計に行って手続きし、薬局で薬をもらってくる。看護師から、飲み薬をもらい説明を受ける。痛み止めと感染予防薬、アレルギー抑制剤。点眼薬は、翌日、診察終了後に出されるとのこと。 この日は、ロシア人のお婆さん(息子さんが通訳兼付き添い)を含め4組が手術をした。付添人は昼食をとったが自分は、結局、昼抜き。 タクシーに乗り4時頃、帰宅。軽食を取る。 手術をした右目に、何かごろごろ感が結構ある。明るいところを左目で見ると右目が圧迫されたように痛む。夜になって、ごろごろ感が強くなり鈍痛感に変わったので痛み止めの薬を飲む。今回は、痛み止めはこれ1錠のみ。夜半には痛みも感じなくなる。風呂、シャワーは禁止されているので、顔などタオルで拭いて終わり、少し早めに就寝。 3月2日(水) 8時20分、予約していたタクシーで出発。9時前に受け付け通過、診察室へ。今日は、手術日ではないので、診察の外来患者が多い。ロシア人親子がいて、簡単なあいさつも。 呼ばれて体温、血圧、脈拍を測る。しばらくして、眼帯を外され視力検査。またしばらく待って後、1番ブースへ。S教授は、カルテに目をやって後、明るいライトを眼にあて、上、右上、右、右下、下などと一回り覗き、「うまく行ってます」など簡単な所見を言う。それで終わり。 外で付添人としばらく待った後、薬とファイルをもらい会計に。窓口を通って自動支払機で費用を払う。今日は、嫁さんが迎えに来てくれることになっているので電話する。家に帰って嫁も含め昼食。女同士、話に花が咲く。術前の眼(左)では白いところもやや灰色がかって見えるが、術後の眼(右)では、白く見える。世界が明るくなった感じがするが、世の中は依然として明るくない。 3月3日(木) 今日は左眼の手術。基本的には、1日の右眼と同じ。 今日は、付添人は娘で、運転手も兼ねる。車は娘のもの。手術室の冗談が少なく、先生の解説がない。所要時間は全部で5分ほどに感じた。前回は、花粉症予防のマスクを術前に外された後、帰ってこなかったので、今日は、最初からはめていかなかった。ロシア人親子はいない、昨日の話では、彼女は片方のみ手術とのこと。 3月4日(金) 今日は、S教授不在で、F先生。外来が多く、とても時間が掛かっていつまでも呼ばれないので、看護師さんに「今日は、何先生か」と聞いたら間もなく検査に呼ばれた。 2日と同じに、ぐるりと光をあて、上手く行っているとの所見。左右の視力、0.9と1.0とか(記憶なので、逆かも知れない)。何か、変わったこと無いかというので、明るいところをみると反対側がずきずきする、と伝えると、検査をしましょうという。西洋人のお嬢さん先生が、眼底、眼圧検査、断面スキャン検査などする。断面検査が混んでいてかなり待たされる。が、結局、特に問題なし。14日10時に次の診察を予約。看護師さんより点眼薬をもらい、「必ず差してください」などと注意事項を聞き、会計用ファイルをもらう。 帰り際、ふと見るとあのロシア人親子が待合室に座っている。聞くと、ちょっと問題があり来たとのこと。息子さんが、「お大事に」と声を掛けてくれる。 昼過ぎに帰宅。外の景色を見ても左の方がよく見えるようになった印象。右は近くがよりよく見える。眼鏡を合うものに変えればもっと良くなるのではないだろうか。 |