街道を歩きながら
エステラは、かく語る(3月19日)
    ■よーするに、あたしが“中途半端”だから気持ち悪い、ってことなのね。たしかに“中途半端”だってことは否定しないわ。……でも、ロキ、ひとつ勘違いしてると思うの。あたしは“エルフ”になったつもりはない。“エルフ”の真似をしたつもりもない。あたしは、あくまでも“ハーフエルフ”なの。どっちかになろうとしたことなんて、さらさらないわよ。 ■それに……『そうそう、ロキ。あたしには精霊を見分けることはできないわ。……つまり、あれは、“精霊使いがオーラを見分けることができるみたいに”あんたの態度がわかりやすいってことなのよ!』 あたしはロキに向かってウィンクしながら言った。 ■とはいえ……随分前に、父さんが言ったことを思い出す。父さんは人間として生きて行くって、母さんと出会った時に決めたみたいだったけど……あたしは、『ハーフエルフとして』生きて行きたいと思っている。でも、まだ、今はそれがどういうことなのかはわからない。いつかわかる時が来るのかしら。 ■ふと、思ったんだけど……ロキにも、いつか『種族に対するこだわりがいかにナンセンスなことか』気付く時がくるのかしら? ロキの感じてる違和感……もしかしたら、ロキ自身わかっていてもどうにもならないのかもしれないけど。 ■もし、この先、ロキが異種族に恋することがあったら……『とりあえず、今は、そんなこと全然想像できないわね』 そんなことがあったら、きっと、あたし大笑いしちゃう。 ■ん、よし、決めた。やっぱり、次の詩は『“偏屈”エルフの恋』だわ。リファールに帰ったら、さっそく中央市場に歌いに行こうっと♪

春の道
マロリア=ディッツ(マリー)は、かく語る(3月19日)
    ■温泉村でゆっくり体を休めることもできたし、やっとリファールの街に戻れるんだね。何だかずいぶん久しぶりに帰るって気がするなぁ。■昨夜は何だか、ちょっとした騒ぎがあったらしいけど、何となく予感が働いて気にしないことにした。そういえば、前をいくブランおじさん、何だか風邪ひいてるみたいだけどどうしたんだろ。温泉入らなかったのかな、ちゃんと暖まれば良かったのに。■街道沿いの草木は、少しずつ春の装いを見せている。これから暖かくなっていくんだよね。あたしのこれからも、先が明るいといいな♪

街への道すがら…
ヴォルネイ・ブランは、かく語る(3月19日)
    ぶぅえぇぇっくしょい!!…う〜、風邪ひいちまったかな?…昨日の乱闘のせいで宿おん出されちまったからな…3月とはいえまだ夜は寒いってのによ…鼻水を啜りながらブツブツと呟く…◆俺達は温泉村の宿を出立して街に帰って行く所だった…◆昨夜は宿の中でも一悶着あったらしい…まさかホセの野郎がそこまでするたぁ思ってなかった。やっぱ縛り上げておいた方が良かったか…◆しかし、当の本人はいたって陽気に歩いていた…途中でカトルカースから大事そうに魔晶石を手渡されてもいたな。お守りって所か?…◆ふと気が付くとカトルカース嬢ちゃんが俺の前に立っていた…◆ん?どうした嬢ちゃん?なんか用か?…◆カトルカース嬢ちゃんは黙って俺の手を包みとりそっと何かを手渡した…これは…俺の手にはもう一つの魔晶石が握られていた…良いのか?…そう問いただす俺にカトルカース嬢ちゃんは静かに笑って頷いた…他の皆は?…そう思い皆を見まわすが…そうか…じゃあ有難く貰っておく。済まないな…◆もうすぐ街に着く。そうしたら今回の旅も終わりか色々あったな…◆そして俺は皆に向かって言った…◆なんかあったら俺にも声をかけてくれ。何処に居たって直に飛んできてやるからよ。

おかあさんといっしょ
ホセ・カトルカースJrは、かく語る(3月19日)
    ■ゆうべはママンといっしょにおふろはいりたかったんだけどブランおじさんがダメっていったのではいりませんでした。そのあとブランおじさんのおせなかをながしました。ロキさんはなにかブツブツひとりでつぶやいていました。エステラさんにこくはくするためなやんでいたのかもしれません。■おふろからでたらおしょくじをしました。しらないおじさんがおさけくれたのでのみました。ブランおじさんもおさけをのめばきおくがなおるかもしれないとどんどんすすめました。せかいがグルグルまわってフラフラ。ママンのおふとんのなかにはいりました。ママンのにおいいいにおい♪■あさきがついたらろうかでねてました。ママンねぞうがわるいです。かいどうをみんなでたのしくかえりました。ましょうせきをママンがくれました。おわり。

旅の終わり、新しい予感
アラザン・モニク・カトルカースは、かく語る(3月19日)
    ■昨夜はとっても楽しかったわ。お風呂の後、三人で月を見ながらお酒を飲んで、いろいろお喋りして。エステラの歌も素敵だったな。今朝の寝覚はスッキリ! 体調も万全だし、後はリファールを目指すだけ。■そういえば、昨日はチカンが出たのよね。私達の入浴を覗こうとしてた奴が居たって話しなの。どうりで男湯が騒がしかったはずだわ。■「ブランおじさまが追い出された」って訊いたから、「まさか、覗きの仲間?」って思たけど・・・。でも、ホントはチカンを懲らしめてたんだって。さすがはおじさま、ディアスとは違うわね。■リファールでは、サキが待ってる。これからはパーティの仲間として、エステラと一緒に行動することになってる。「他にも声をかけておくよ」旅立つ前に、そう約束したサキ・・・・・? ん? 何だろう、ヤな予感がする(汗)。・・・きっと気のせいね(ふるふる)。ああ、新しい仲間に早く逢いたいわ。■だけど、その前に・・・グラシアちゃんのこと、ちゃんと見届けなくちゃ、ね。

何だか、やけに・・
レヴィ=ランシールは、かく語る(3月11日太陽は高みに昇りかけて)
    ポローシャさんには悪いことしたかな。少し飲み過ぎたらしく、始めが男のつもりで応対してしまった。しかし、未だ若い女性だと言うのに、こんな冒険者なんて甲斐性のない生き方を選ぶとは。●それにしても、あーあぁ、この仕事ちっとも骨がない……戦士のジェダの歌はすっかり耳につき、ハーフエルフのハースウェルは彼にご執心だ(別に怪しい意味ではないけど)。テロルもマリウスも無愛想だし。……ああ、勿論自分のことは棚に上げているけど。●さぁ、リファールの門が見えてきた。仕事を終えて、早速次の仕事を探さなきゃね。……でも、何だかやけに早く会合が終わったわね……。

護衛(3)
マリウス=エターナルクライムは、かく語る(3月10日)
    ...明日にはリファールか。これだけの人数、何かあるのかと思ったが。...最後まで気は抜けんがな。今回は何人かの新たな冒険者たちと出会ったわけだが......さて、どうだろうな。

復路
ディアス=ウィングウェイは、かく語る(3月10日)
    今日も馬車がごとごとゆれている。朝は数人のメンバーで早めに村を出て少し先行して安全を確認した。よってかなりの早起きだったので……眠いぜ。でも寝るわけにゃぁいかんよな。仕事だし。しかし眠いぜ。そうだ、ハ―スウェルっていったけか?昨日のサーガのほかにも歌はあるぜ、暇つぶしにいろいろ教えようか?おっ?ジェダ、なんかうまそうなもんもってんな俺にもくれよ。