夢見街道





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帰り道/ノカ村温泉紀行
セイン・ノーマは、かく語る(11月28日)
    冬の近い街道、どことなく淋しげな雰囲気…いつも陽気な面々も今日はなんだか元気がない。■…と思ったら、急に顔を上げたルーエルさんが、歌を歌おうと言い出した。同時に何か言いかけてたアランさんが、ルーエルさんにからかわれて、仕返しとばかりに『ドジなグラスランナーの詩』って言う詩(ほんとにそんな詩があるのかなぁ?)を歌い出す。■結局いつも通りの陽気な演奏会になってしまった。けど、しんみりした雰囲気なんてやっぱりこのメンバーには似合わないからこれで良いと思う。どんなときでも陽気な詩で心を和ませる…そんな姿がみんなには(そしてもしかしたら僕にも)ぴったりなんだだと思えた。

 
寒風に揺られし鈴の音色/ノカ村温泉紀行
ラファール・エクレールは、かく語る(11月28日)
    温泉って、何か魔法みたいな力があるのかな、いろんなわだかまりが氷解していったような気がする。■問題は、行動の度に発生する。僕があまりにも世界に慣れていないせいか…。答えはどこに潜んでいるかわからない。それと、仲間とは、大いなる安らぎにして、ヒントでもあること。そんなことがわかった気がする。■ルーエルさんは、エフォルさんと、バールさんとの別れが気になるみたいだ。『出会いというのは予測できない、いわば運命的なものだ。だから、その出会いには、きっと意味があるのだろうな…』って、哀しげな瞳で先生が言っていたのを思い出す。でも、縁があれば、またきっと会えますよ。こんな稼業だからこそ、一期一会、大切にしなければいけないですね。■♪何物か見えない力に導かれ、ここに集いし我等、その出会いは必然、起こるべくして起こった奇跡、離れることになろうとも、共に過ごした時は永遠、互いの胸に刻まれる、だがそなたも信じているのだろう、また巡り会うその日を、再び運命に導かれる日を、皆が明日の朝日を、当然とみなすが如く。♪■こんな歌がぴったりかななんて思う。僕も鈴を鳴らしてみる。この澄んだ音色は、お互い、どこにいても聞こえるような、そんな気がした。■どうやら、また歌うことになりそうだ。いろいろ考えることも必要だけど、考えすぎは良くないと思うし、まぁこれが僕らのバランスなのかなと思う。何かを吹っ切るように、明るい楽曲が静かだった街道に響き渡った。

 
秋の空、冬の風/ノカ村温泉紀行
クレーベは、かく語る(11月28日)
     空は澄み渡っているが、時折吹く風は、間違いなく冬のものだった。ノカ村を後にしてリファールを目指す。はじめはしんみりしていた僕らだが、アランさんの『ドジなグラスランナーの詩』で一気に盛り上がった。■今にして思えば、僕はまだリファールに来て一ヶ月も経っていない。それでも、今回の旅行(冒険?)をしているうちに、今の人たちとはずっと以前から一緒だったような気になってくる。「人生とは曲がりくねった『線』である」僕のおじいさんがよく言っていた。多くの人がいても、僕の『線』と彼等の『線』が交わっている瞬間、それが今なんだなあ・・・とそんな事を考えてしまう。それと同時に、この先、また交わることがあるのだろうか・・・そんな事も考えてしまう。■秋の空と冬の風・・・それは旅人をほんの少しだけもの悲しくする・・・

 
冷たい風に笑い声をのせて/ノカ村温泉紀行
アランは、かく語る(11月28日)
    青空の下、俺は一番後ろから歩いている。先頭にいるルーエルのヤツは考え事をしてるみたいだ。バールとエフォルの事か?アイツは駄々こねてたからなぁ…。アイツが持ってる枯れ草の揺れ方が、頼りなくてもの悲しい。冷たい風を顔に受けて、俺は青空を見上げた。■ちりーんちりーん。いつの間にか木の枝に持ち替えて鈴を鳴らすルーエル。その音に俺はしんみりしちまっていた事に気づいた。「景気づけだ。」『さ、誰か一曲弾いて!』「笑えるヤツを一曲やっちまおうぜ。」『みんなで歌お!』俺のセリフはルーエルのセリフにかぶっちまった。俺はマンドリンを取り出して、木製のピックでかき鳴らした。…ん?俺みてぇに罠にかかるだと、言いやがったな!俺は笑いながら、即興で『ドジなグラスランナーの詩』を歌い始めた。

 
冬、近づく街道にて/ノカ村温泉紀行
ルーエルは、かく語る(11月28日)
    夢見街道の上。青空の下。わたしは枯れ草を振り回しながら、先頭を歩く。朝晩はさすがに冷え込む。遠出にはキツイ季節だ。エフォルさんとバールさんは無事にリファールに着いたんだろうか。遭難してなきゃいいなあ。■彼らが先に帰ると聞いたとき、わたしは嫌だと駄々をこねた。しばらくむくれてたけど、仕方がないので絶対にリファールで会おう」と約束させて別れた。いっときのお別れに歌を捧げる。こんな冒険者稼業をしていたら、次に会える保証などどこにもない。ひょっとしたら永遠の別れかもしれない。だから笑顔でのお別れは苦手だ。けど君がまた会えると言うのなら笑おうじゃないか。運命は信じられないけど、君の言葉なら信じられる…■道に木の枝が落ちていた。枯れ草を放り投げてかわりにそれを拾う。ふにゅ。わたしは首にかけていた鈴をそいつの先にまきつけて振る。ちりーん。うん、いい音だ。■「さ、誰か一曲弾いて!みんなで歌お!クレーベとセインもね!あ、エスクティーナ、あんたもよ。ほら、あんまりふらふらしないの!アランおじさまみたいに罠にかかっちゃうわよ!」

 
温泉の帰りにて/ノカ村温泉紀行
<大斧使い>バ−ルは、かく語る(11月26日)
    背中の荷物には大根餅が一杯入っていた。俺は結構幸せな気分で道を歩いていた。言い連中と知り合えた事。仲間と呼べるもの達と肩を並べて戦えた事。こういうのは人殺しの傭兵の時には無かった感じだった。■俺は荷物の中から大根餅を取り出して食べ始めた。また行って見ようか。今度はもっと大人数で行ってみようか。そんな事を考えながら俺は餅を食っていた。「お前さんも食うかい?大根餅。いけるよ。」

 
僕にできること/ノカ村温泉紀行
ラファール・エクレールは、かく語る(11月25日)
    結局、人がモンスターを倒すことの是非について、答えはでなかった。しかし、この村にとって、降りかかる火の粉であることはたしかだ。■釈然としない気持ちと、戦闘への不安。僕は今だ戦闘の空気に慣れないでいる。■遠距離からの一斉射撃、それがこの戦いの幕開けとなった。僕は、せめて邪魔にだけはならぬよう、心がけながら、ただひたすら光の矢を飛ばす。■そのとき、ゴブリンがこっちに向かってくるのを見て、満身創痍のルーエルさんが、ゴブリンと僕との間に入った。あぶない!ガシッ!ルーエルさんの頭上で、僕はゴブリンの攻撃を咄嗟に杖で受けとめた。僕だって、魔法だけが能じゃない。先生に一人で生きていけるように、色々なことを教わったんだ。メイジスタッフが唸りをあげる。僕だってやれる、やらなくちゃ。■気がつくと戦闘は終わり、負傷者はでたものの、ゴブリンを退治できた。■戦闘の恐怖はある意味この戦いで吹っ切れた気がする。でも、今回の僕の戦い方は、無茶苦茶だ。本来なら、始めにスリープクラウドで、相手を眠らせるのが定石というものだし、その後も、プロテクションや、エンチャント・ウェポンなどの、支援魔法を使うのが正しい選択のはずだ。戦いの場では、常に冷静な判断が要求される。それが僕の今後の課題だ。

 
乱戦/ノカ村温泉紀行
セイン・ノーマは、かく語る(11月25日)
    ゴブリンの巣くう洞窟の前、僕たちは今まさにそこに突っ込もうとしていた。皆に倣い、僕も長弓を構える…ボッ!バールさんの合図と共に放つと、すぐさま弓を捨てて長剣を抜き放つ。いくぞ!■視界の端にラファール君が映る。前回のことがちらりと頭をよぎり、僕自身を戒める。それと共にラファール君がちょっと心配になった…軽く彼の肩を叩き、「行くよ!」と声をかける。…大丈夫、皆がついてる!■ゴブリンははっきり言って僕たちの敵じゃなかった。バールさんも僕もエフォルさんもこんな奴らに遅れを取りはしない。問題は後ろにいる異常にでかいゴブリンと、その横で魔法をとばす奴、今しがた現れた3匹のホブゴブリンとかいう奴ぐらいだ。視界の隅でバールさんが素手でホブゴブリンと戦っている気がしたけど、そんな馬鹿なことがあるはず無い。僕は目の前のこいつを倒すだけだ。■今日の僕は戦士としての勘が澄み切っていた。奴の攻撃は軽くかわし、鋭く急所を狙う…そこだ!…ほんの数合で敵を倒した僕は、次なる敵を求めて周囲を見渡した。「次はどいつだ!?」■戦いが終わったあと、けがをしていたバールさんとルーエルさんをつれてアランさんが隠れるようにどこかへ向かった…なんだろう?しばらくして戻ってきたら、ルーエルさんとバールさんの顔色が良くなっていた。…どういうことだろう?アランさんに聞いてみようと思ったけど、何故かそのときのアランさんは近寄りがたい感じがした。…何がなんだかよく分からないままだったけど、そっとしておいた方が良い気がした。誰にだって話したくないことはある…

 
頼まれごとは・・・
エフォル・ルシェンは、かく語る(11月25日)
    ■昨日宴会の後で宿屋の主人に頼まれたのは、最近街道に出没しているゴブリンを退治して欲しいとの事だった。みんな、酔って気が大きくなってたのか・・・結構あっさりと受けてたけど・・・報酬の事とかいいのかな?■まぁ取りあえず、街道へと出る。良く出る場所を聞いてあるので、そこからルーエルさんと足跡を調べ洞窟を目指す。■入り口前には見張りが二匹。どうやらバールさん・ルーエルさん・クレーベさん・セインさん達が弓でそいつらを狙うらしい。これなら、僕が撃つまでもないかな?いつでも飛び出せるように準備をしておこう。■それぞれの矢や弾がゴブリンを捕らえ(バールさんは外したけど)たのを確認して、一斉に洞窟の中を目指す。中には結構な数のゴブリンが居た。■ルーエルさんが牽制をしてバールさんが止めを刺し、また僕自身も何匹か止めを刺す。そして僕の側ではセインさんが獅子奮迅の働きを見せていた。■少し手が開いたのを見計らってバールさんに勇気の精霊の力を分けて貰う。バールさんはそのままこの群れの頭と思われるゴブリンへと突進して行ってしまった。アランさんはシャーマンと戦ってるし、セインさんは毛色の違うゴブリンと戦ってるや・・・。さて、次はどいつを狙おうかな・・・■考えていると、毛色の違うゴブリンにルーエルさんが吹き飛ばされた。すかさずフォローに入ろうと動く・・・前にエクスティーナさんの呪文がそいつを貫いた。■ルーエルさんが無事で周りが安全な事を確認すると、僕は大地の精霊に呼びかける。「この地を支える頑健なるノームよ!奴に縛めを与えよ!」僕の呼びかけに答えて、頭のゴブリンは動きを封じられた。これで大勢は決したよ。

 
詩とか物語じゃそうだったんだよ/ノカ村温泉紀行
アランは、かく語る(11月25日)
    ゴブリンにも魔法を使う奴はいるんだっけな。ああ、あれが詩にも聞く『火蜥蜴の舌』って魔法か。初めてみたぜ。バールはでかい奴と格闘しはじめた。ゴブリンの相手も良いが…俺も…「おいしいとこは俺がいただくぜ!」俺はゴブリンシャーマンに向かって走った。右手だけじゃあなく、左手にも鞘から剣を抜き放った。魔法使いって奴は大体接近戦に弱いもんだ。…■ 「詩とか物語じゃそうだったんだよ」 ■俺は苦戦の末にぶっ倒したゴブリンシャーマンを見据えて、一人ごちた。もう俺はぼろぼろだ。周りもおおかた戦闘は終わったか?ああ、ルーエルの奴ぶっ倒れてやがる。ひでぇ面だな。おう、バールもきっつそうだな。…。仕方ねぇよな…。「ええい、おまえら、ちょっくら来やがれ。」なにイヤそうな顔してやがるんだ?「い・い・か・ら!気合いで起きろ。」俺はこの2人とちょっくら森に外れた。「訳は言わねぇ。こんな事は見なかったことにしろよ。」俺はラーダに祈って『治癒』の奇跡を導いた。…ラーダの奇跡ってのは、あんまり好きじゃねえんだ。「…少し悲しくなるからな。」

 
必殺必中/ノカ村温泉紀行
エスクティーナは、かく語る(11月25日)
    この辺ですの。なんとか洞窟を発見しましたの。あれがゴブリンですの!バール/クレ−べ/ルーエルさんの弓攻撃からなんか乱戦になってしまいましたの。何とかゴブリンの攻撃をかわしつつ、少しずつ攻撃していきますの。その時、ルーエルさんがゴブリンの亜種(推定ボブゴブリンと思われる。)に攻撃を受けて、飛ばされる処が目に入ったの。その時、自分の頭の中が真っ白になりましたの。ロング・スピアをすてて、こう叫びましたの。「この手に集まりし、サラマンダ−よ!かの敵を撃ち抜け。ファイア・ボルト!!」

 
油断した!?/ノカ村温泉紀行
ルーエルは、かく語る(11月25日)
    例のゴブリンの洞窟の近くで、足跡を発見した。「…うん、ゴブリンのだ。ちょっと体格の大きいのもいるね」わたしは気を引き締めた。不意打ちの危険もあるからだ。■飛び道具を持っているみなで一斉に見張りを狙撃する。わたしの矢は…当たったけど弾かれた!ちっ!わたしは舌打ちをして弓を捨て、ダガーと盾を構えて飛び出した。「さあ、かかってこい!」■思ったよりゴブリンの数が多くて、乱戦になった。ゴブリンの攻撃なんかちっとも当たらない。わたしは敵の間を縫うように走り抜け、撹乱しながら、みんなに声援を飛ばした。くやしいけど、非力なわたしにはこんなことしかできない。ダガーが敵の皮膚を通り抜けないのだ。■「いたっ!」背中に熱を感じて振り向くと、魔法を使えるらしい妙なゴブリンがいた。たいしたダメージじゃないけど、服が少々こげた。…あいつはちょっと、やっかいかも。「そんなへなちょこ、効かないね!」そんなことを西方語で口走りながら、わたしはその魔法を使うゴブリンに向かってダッシュした。わたしは魔法なんて恐くない。けど、人間やほかの種族の人は魔法に恐怖心を抱いている。その恐怖心こそが魔法に抵抗する足かせになっているというのに。とにかく、わたしは囮になろうとそいつの前に躍り出たんだけど、突然横から吹っ飛ばされた。地面に叩き付けられて、びっくりして、何がなんだかわからなかったけど、不意に痛みが襲ってきて力が入らなくなった。見ると、どうやらホブゴブリンの一匹に不覚を取ったみたいだ。さらに視線をさまよわせると、ラファールやクレーベくんが目に入った。ダメだ、わたしが敵を引き付けておかなきゃ…。わたしは目尻に涙をためながら、必死で立ち上がった。ぜんぜん、だいじょうぶ!こんなの痛くない!

 
あててみせる!/ノカ村温泉紀行
クレーベは、かく語る(11月25日)
    「じゃ、せいのうで、で。」僕たちは一斉に撃ち出した。昨日は情けないことに湯当たりなんかしてしまったが、今日の僕は調子がいい。あててみせるさ、絶対に!勢いよくスタッフ・スリングを振り回す。打ち出されたブロットは見事ゴブリンに命中した。■肉弾戦が始まると僕はほとんど用無しだ。格闘能力ほとんどないし、下手に援護射撃をすると味方に当たっちゃうし・・・とりあえず味方を応援しよう。とりあえず、ゴブリンが僕を狙いませんように・・・

 
ゴブリン退治、叉は二大怪獣大激突/ノカ村温泉紀行
<大斧使い>バ−ルは、かく語る(11月25日)
    ・・・俺達は慎重に道を進んでいった。ゴブリンたちの居る洞窟はこの先である。洞窟の近くにまで来てみると、ふむ、入り口の辺りにゴブリンどもが2匹いた。警備のつもりなのだろうが、居眠りをしていてはその役にも立つまい。俺はクロスボウを構えた。飛び道具の使える面子もそれぞれの獲物を構えていた。「じゃ、せいのうで、で。」俺達は一斉に撃った。■が。なんてこった。外しちまった。外したのは俺だけかい。情けない、そう思う間も無く俺は斧を担いで突っ込んでいった。■戦闘はかなり楽に進んでいった。ゴブリン達がそれほど多くなかったのと、こちらの戦闘力がかなり高かった為であった。後ろに居るでかめのゴブリンは大将らしかったが表には出てきていない。その横の貧相なのが火の玉を飛ばしてくるが大したダメ−ジにはなっていない。五匹ほどのした所で勝負は決まったと思われたが。■大将格が何か喚く。その声に答えて出て来たのは、大柄なゴブリン。ホブゴブリンという奴だ。それと同時に大将も前に出てきた。厄介だが・・・、「うしっ、ホブゴブリンは俺が引き受ける。とっととのしちまおうぜ。」俺が前に出ると同時に向こうも前進してきた。ふん、この斧の錆にしてくれるわ。俺は斧を振り上げ、そして。■あ、すっぽ抜けた。指先に軽い痺れがある。これはまさか、一昨日の茸か!まさかこんな時に効いてくるとは。うわぁ・・・ど−しよ。相手はまったく手加減無しで殴りかかってくる。■・・・こうなれば!俺はホブゴブリンがオ−バ−スウィングをしたその時ぐわっと腕を開いて組み付いた。指の痺れはまだあるが、こういう時は。ゴンッ。こうやって。ゴンッ。頭突きを。ゴンッ。かましてやれば。ぐふっ。殴り返してきやがった。このっ。ごつんっ。俺とホブゴブリンの戦いはしばらく続いた。■誰かが俺に、「やっちゃえ、やっちゃえ」などと言っていた気もするがさっき掛けてもらったヴァルキリ−の力がそう言っていたのだろうか。突き飛ばされてよろめいた俺だったが奴も弱っていた様だった。うっし、とどめでい。よためいている奴に低い体勢から必殺のぶちかましをかます。奴は地面に倒れた。立って来ない。ふへぇ、やっと終わった。周りはどうなっているか。俺は周りを見回した・・・。

ふぅ・・・
シルフェス=ローレライは、かく語る(11月7日)
    ●とりあえず、心の整理は・・まぁ付いたといえるのだろうか・・さすがにあのままリファールに戻る気になれずにノカの温泉で休むという・・少し遠回りをしたけど・・逆に一人になれた分だけ落ち着くことが出来たように思う。●まぁ、脳裏からあの姿が完全に消え去ることはないだろうけど・・多分、大丈夫、今なら出会っても普通に接することが出来るまでになったはず・・まぁ、未だにこんなこと考えてるってことが意識してるってことなのかもしれないけど・・・●ま、心の動揺は収まったのだし・・自分からフュリの秘密を出してしまうことは・・ないだろう。うん。●さぁ、明日からはまたリファールで頑張ろう。神殿に行って・・あと、仕事も探さないとね。

たまには軽装で
“鉄の城壁”ディドは、かく語る(9月9日)
    最近、あまり冒険の機会がない。ザンテ武器防具店の修練場で汗を流すのも良いのだが…。そんなとき、思い出したのが、ノカ村のことである。以前の妖魔退治の帰りにも寄る機会はあったのだが、あの時はのんびり温泉に入るような気にもなれなかった故、今回が初の温泉行となる。それにしても…たまには軽装(鎧なしの長剣一本)で街道を行くのも良いものだ。吹き抜けていく風が心地よい。生粋の戦士を自負しておったそれがしにも、平和を楽しむがごとき心があったのであるか。何だか新しい発見をした様な気がするのう。

無謀と慢心の精霊
サティエリナ・シレイヌ/RAY ZARDは、かく語る(8月20日)
    ◆今度は、ミノタウルス退治に行っちゃった、2人の女の子を無事に連れ戻す、ってお仕事。◆その女の子2人てのが、パーカー商会の娘さん、メイさんと、シルフェスさんの知り合いらしい、ヴォルネイ・ブランさんって、冒険者の娘さんのリュリィさん。どちらも、戦いの心得なんか全然なくって、でも、お店の魔法の品を沢山持って行ったんですって。確かに魔法の品は強力だけど、戦いの心得のない素人がどれだけ上手く使えるかってのは、結構疑問だよね。てか、その前にミノタウルスなんて危険で強暴な怪物相手に剣も握ったことのない女の子が、魔法の品物の力を借りたって、まともに戦えるはずないじゃない!下手すれば、一撃で、チャ・ザ様の身元に召されちゃうわ(汗)魔法の品物の力を過信し過ぎだし、無謀この上ないわ。◆幸い私の武器はグレイヴで、離れた位置から間合いを取って攻撃できるし、防戦に適している武器だから、誰かを逃がすor守る為の盾になるのには、ちょうど良い。もしも、彼女達が、無謀にもミノタウルスと戦ってる場面に遭遇した場合、彼女らを逃がす時間が稼げるだろうし。まあ、そんなことになる前に、連れ戻せたら、一番良いんだけど。◆だったら、もっと急いだ方が良いよね。『ねえ、みんな、もっと急がない?早くいなくなった二人を見つけないと、大変な事になるわ』私はそう、仲間達を促した。

仕事
”閃光”カイル・マイスト/RAY ZARDは、かく語る(8月19日)
    …やれやれ、今回の仕事はじゃじゃ馬救出か…俺たちは先を急いだ。

驚きの翌日・・
シルフェス=ローレライは、かく語る(8月19日)
    ●昨日・・月光亭で掲示板を見た時は幾つかの驚きが入り交じってしまった・・メイちゃんとリュリィさんが冒険へ挑戦しに行ってしまったという張り紙・・●一つ目の驚きはメイちゃんが冒険にしかも初心者2人で出てしまったこと・・冒険の辛さを結構話していた気がするのに・・伝えきれてなかったのだろうか・・自分の話が甘かったんだろうか・・少しだけ責任を感じてしまう・・いや、必ずしも自分のせいじゃないとは思うんだけど・・●もう一つはリュリィさんの名前・・リュリィ・ブラン・・あのブランさんの娘・・ブランさん朝月光亭で騒いでいたらしいし・・あのブランさんの・・似てない・・一度パーカー商会に買いに行った時に会ったけど・・あのブランさんの娘だとは・・ってブランさんの前じゃこんなこと言えないけど・・●とりあえず・・パーティーで昨日の夕方集まった時に張り紙を見て報酬的にもいいことだしやろうか、ということになって今、こうして街道を進んでいる。場合が場合だけにみな若干急ぎ足で言葉も少ない。●焦る気持ちを抑えつつ、継続して進めるぎりぎりまで速度を上げて進んでいく・・2人の少女が魔物の手にかかる前に救えるように・・

くそ、くそ、まだか?まだ追いつかないか?!(マスターによる修正版)
ヴォルネイ・ブランは、かく語る(8月19日昼過ぎ)
    ハイヤ!ハッ!…掛け声とともに鞭を入れ馬を走らせる…結局、月光亭にいた連中は『誰一人』その場で手伝ってくれる者は居なかった…くっそ、薄情な連中だ…やはり顔見知りが居なかったのが原因か?一応、あそこに出入りしている知り合いに言伝を頼んではおいた。連中の内一人位は来てくれると嬉しいんだが…間に合うか?!…◆気になる事がひとつ…リファールに向かう旅人からの情報だが、空にエルアの村の方へ飛んで行く大きな絨毯のような物があった事…そして、その上に小さな人影があったらしいと言う事…そういやパーカーのオヤジさんが「娘は魔法の品物を多数持ち出した」とか言っていたな…まさか、マジックアイテムで一直線に突き進んでいるのか?!こうしちゃいられん!…馬に鞭打って更に先を急ぐ…◆ん?あれは?…道の前の方に人影がみえた。少し速度を落として近づく…全身黒ずくめの…女魔術師…か?腰にワンドみたいなものを下げているが…手には大きな布包みを持って…なんか食いモン抱えてるな…何なんだ?まぁいい。取敢えず聞きたい事を聞こう…おぃ!そこの旅人、済まないが(中略)な感じの娘2人を探しているんだが、なにかそれらしいものを見かけなかったか?なに?丁度その件で村に向かっている最中だと?丁度言い!後ろに乗ってくれ!急いでいるから話を走りながら聞く!そう言って、ハインと名乗る女魔術師を後ろに乗せ、再び馬を出発させる…自己紹介がまだだったな、俺の名はヴォルネイ・ブラン。その娘の片方の父親だ! ノカ村についたのは、もう日が暮れてからだった。村につくと同時に、馬は倒れた。

碧天を往く/『ただ一人の犠牲・・・』へ
“黒影の闘衣”アーヅェルハイン(ハイン)は、かく語る(8月19日)
    ◆地を歩むのみの人からすれば自由と映る鳥類も、なかなかに疲れるものだな。こう羽ばたき通しと言うのは・・・。◆昨日の事だ。武器屋からの帰り、立ち寄った酒場で依頼書を目にした。そして・・・使い魔にパーカー商会宛に仕事を請ける旨を認めた書を運ばせ、私自身は旅の用意に掛った。ミノタウロス。精霊亭の地下迷宮で、注意すべき怪物としてその名を聞いた覚えがある。冒険者でも戦いを避けるものを、素人が勝てる相手ではあるまい。・・・後払い、と言うのが財布の軽い身としては気になったが。◆早馬を借りる事も考えた。だが、私には魔術がある。肉体を望みの形に変える術が。今、私は空を舞っている。一羽の大鷲となって。荷物が結構重い気がする・・・これでもかなり絞ったのだが。まあ、徒歩よりは早く到着できるはずだ。◆この仕事は『ミノタウロスを倒せ』ではなく、『無謀なお子様二名の保護及び回収』と見て動くつもりだ。ならば、ロスタイムは少ない方が良い。次の休止が、最後になると良いのだが・・・。

晴れた道を行く/「ただ一度の犠牲」参加に向けて
ユルゲン・クリストフは、かく語る(8月18日昼間)
    すばらしい・・・。この青空とすがすがしい空気の中を歩く私・・・。うむ・・・絵になる。特にこのウォーハンマーを持っているあたりが。パーカー商会をとおりかかったときに、血相を変えた店主と出くわし、事の次第を聞いた結果が、今の私の状態だ。うら若き乙女の一途な思いは非常に美しいものだが・・・それがミノタウロス(とかいう化け物がいるらしい)退治に向いているというのはちょっと問題がある。かくして私の出番となったわけだ。・・・しかし、ミノタウロスというのはいったいどういう生き物なのだ? 私は一人で向かっているが、私一人で大丈夫なのか? ・・・。・・・。・・・。しばし考えたが・・・、考えるのはやめよう。

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管理:ジャック天野
作成:GRIFIS