温泉って、何か魔法みたいな力があるのかな、いろんなわだかまりが氷解していったような気がする。■問題は、行動の度に発生する。僕があまりにも世界に慣れていないせいか…。答えはどこに潜んでいるかわからない。それと、仲間とは、大いなる安らぎにして、ヒントでもあること。そんなことがわかった気がする。■ルーエルさんは、エフォルさんと、バールさんとの別れが気になるみたいだ。『出会いというのは予測できない、いわば運命的なものだ。だから、その出会いには、きっと意味があるのだろうな…』って、哀しげな瞳で先生が言っていたのを思い出す。でも、縁があれば、またきっと会えますよ。こんな稼業だからこそ、一期一会、大切にしなければいけないですね。■♪何物か見えない力に導かれ、ここに集いし我等、その出会いは必然、起こるべくして起こった奇跡、離れることになろうとも、共に過ごした時は永遠、互いの胸に刻まれる、だがそなたも信じているのだろう、また巡り会うその日を、再び運命に導かれる日を、皆が明日の朝日を、当然とみなすが如く。♪■こんな歌がぴったりかななんて思う。僕も鈴を鳴らしてみる。この澄んだ音色は、お互い、どこにいても聞こえるような、そんな気がした。■どうやら、また歌うことになりそうだ。いろいろ考えることも必要だけど、考えすぎは良くないと思うし、まぁこれが僕らのバランスなのかなと思う。何かを吹っ切るように、明るい楽曲が静かだった街道に響き渡った。
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