このページでは、SWWWの舞台となるアレクラスト大陸/西部諸国を解説します。より詳細な情報に関しては「西部諸国ワールドガイド」(山本弘とグループSNE/富士見書房 \1748 ISBN4-8291-7320-3)をはじめとするソードワールドRPG関連書籍を参照してください。
■概論
西部諸国は「テン・チルドレン」と呼ばる十の都市国家から成る、アレクラスト大陸においてももっとも若い国家群です。
アレクラスト大陸には、かつて高い魔法技術によって全世界が支配していた古代王国が存在しました。その崩壊の後、蛮族と言われていた者達が魔法の力に頼らず、より野卑でより生命力に満ちた「新王国」を作り出していったのです。
幾多の野心的な国家の興亡の後、西部には十の都市国家が残されました。そして新王国暦五百年、これらの小国家は外敵には協力して立ち向かうという「タイデルの盟約」を結び、東方のより強大な国家に対する軍事同盟を形成したのです。
しかしこれはあくまでも外敵に対するものであり、西部諸国間においてはさまざまな形でも摩擦が存在しています。
■十の都市国家
西部諸国においては、旅人の行き来は自由です。活発な商取引や旅行が行われています。次に記されているのが十の都市国家のリストです。
プロミジー:北の漁業国家
タイデル:最大の軍事力を有する草原国家
タラント:エルフとの交友もある森の国
ラバン:農業、牧畜の国
ベルダイン:商業と芸術の国
ガルガライス:南洋の国
ザーン:半地下の要塞都市
リファール:織物と細工の国
ゴーバ:ドワーフの山岳国
ドレッドノール:盗賊都市
■冒険者たち
SWWWにおいてのみなさんの分身は「冒険者」です。冒険者とは基本的には、定住することなく、さまざまな仕事や探索をしながら旅の空の下で生きている者達のことです。
各地に残っている古代王国時代の遺跡には、財宝や魔法のアイテムが眠っています。冒険者はそのような場所があると聞きつけると、仕掛けられている罠や棲みついている怪物をかいくぐってそれを取りにゆきます。これは一攫千金のチャンスです。もしも多量の財産を手にいれることができたら、領地を買って貴族になれるかもしれません。
他にも冒険者はさまざまな事件の解決を頼まれる便利屋の役割を持っています。届け物や街道筋の護衛役を頼まれたり、怪物の撃退を頼まれるかもしれません。あるいは探偵や賞金稼ぎのように犯罪者を追うことになるかもしれません。
冒険者はなじみの酒場にたむろしながら、そんな依頼が来るのを待っています。たいてい冒険者は3人から6人ぐらいの「パーティ」と呼ばれる仲間で冒険をします。
■リファール王国
冒険の主な舞台となるのは、この中でもリファール王国です。 ソードワールドRPGの最初のリプレイ集「盗賊たちの狂詩曲」の舞台となったリファール王国は、もっともポピュラーで、かつ人気のある冒険の舞台となっています。
リファールは西部諸国の中央部に位置し、穏やかな気候に恵まれている場所です。首都リファールには八千人が暮らしています。特産である服飾産業によって、川の水の色はいつも赤や青と華やかに染まっています。
リファールの民衆は気さくで、楽天的な性格を有しています。歌や踊り、そして冒険者達の体験談を聞くのを楽しみます。
支配者はリュキアン・ラジール王女です。王女といっても父王はすでに逝去して王位を継いでいますから女王というべきなのですが、慣習状、王女と呼ばれています。そろそろ結婚の適齢期であり、それが西部諸国全体の話題になっていますが、さまざまな権力抗争への配慮からなかなか適切な配偶者を見つけられないようです。
すでに老境にさしかかったビド・オレイアス大臣が良き補佐官としてリファールを治めています。
■陰謀の影
一見、平和に見える西部諸国にも水面下ではさまざまな陰謀が動いています。
リファール国内においても商人や貴族の対立がありますし、リファールはゴーバとの間にときおり領土抗争が発生しています。また南方の犯罪都市ドレッドノールの盗賊ギルドがさまざまな工作活動で他国に混乱を撒き散らそうとしています。
魔術的な側面においてもモンスターの数が増えているとの報告もありますし、「地下の魔神/天空の魔龍」と呼ばれる存在の復活が噂され、預言者達は不吉な運命を予感しています。
冒険者は様々な危険に立ち向かってゆくことになるでしょう。
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