■REPORT #3/リファールの日常 記録1


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タイトル書きこみ/1/20

テスト書きこみ テスト書きこみ

テスト子さんは語る

ワイン配達〜諺学者の視点〜/2/8

●微笑み亭でワイン宅配のバイトを引き受けたのは、結局三人。頼りなさげだがスケジュールを確認しに来た辺りはきちんとしているフェニルさんと、お貴族様ばりばりちっくなファルガードさん、そして私である。『単純労働は野郎の債務』というのは詠み人知らずの名言だが、15歳の“女の子”に河船漕がせる世間に野郎は少ないのかね? 供給不足か? 微笑み亭周辺の人々は除外するにしても。●「さあさあ、『日々是好日』『働かざるもの食うべからず』という訳でしゃきしゃきお仕事しましょう御両人」軽いザックの中に大切にしまっている戴き物の所為か、羽でも生えたかの如きハイテンションである。ファルガードさんは外見に反し、板金鎧を着こなす剛力持ちなので彼を基点に労働を進めた。共同作業と言うものは、相互に連携しなければ『三人にして群集』に堕してしまうが、上手く行った方ではないかな? ●ボアート村でワイン樽を積み込んだ河船を漕ぎ、上流のリファールに戻る。これは『行きはよいよい帰りは怖い』だった。前金で用意していた昼食で栄養と士気を補充しどうにか乗り切ったが、貴族の子弟然としたファルガードさんが河船を漕ぐ姿はある意味滑稽でさえあった。余程貧したのか? フェニルさんとの会話で、彼が精霊の声を聞く事を確認した。誘ってもいいかも知れないが、自分で調べてからでも良かろうと思い、戴き物の事には触れなかった。●まあ、河上りを乗り切りさえすれば、後はこの配達先リスト通りに樽を転がして行けば済む事だ。「弁償は300ガメルだそうですから、気合を入れて行きましょう。配達完了後、船を返して報酬を貰えば本日のバイトは終了です」一応両名に確認し、バイトが終わったら一風呂浴びて、できれば微笑み亭の紅茶が飲みたいものだと思いつつ、暴走阻止の為胴輪よろしく予備のロープで繋いだ樽を転がし始めた。

諺学者アーヅェルハインは語る

ワインの宅配〜はじめての操舵〜/2/8

●(くっ・・・またか・・・)今日の僕の朝は、心地の悪い目覚めから始まる。 いい思い出もたくさんあったはずの故郷なのだが・・・。 ●今日は、この街での始めての仕事ワインの宅配を行う日だ。特にまだ懐が 寂しいということはないのだけれど・・・このまま今の宿に泊まっていると さすがにまずいので少し路銀を稼ぐためである。まぁ「備えあれば・・・なんとやら」 なんて言うのかもしれないしね。ブランセ君の話によると、この仕事を引き受けた 人は少ないと言うことなので僕は仕事の能率を考えプレートメイルを着て 行くことはやめにする。(みんなの負担を増やすわけには行かないしね・・・ 今日は寝る前にでもいつもより稽古すればいいや)待たせるのも悪いので 僕は、直ぐに支度し指定の場所へと急いだ。 ●(うーん、ちょっと早かったかな?) などと考えながらしばらく待っていると二人が到着する。「あ、アーヅェルハインさん おはようございます。フェネルさん、始めましてラアメン=ファルガードって いいます。」僕は丁寧に挨拶をした。仕事のほうは、即席のメンバーにしては意外と連携が取れており 当初の不安をよそに意外と早く済でいた。(アーヅェルハインさん四六時中ハイテンション だったけどなんかいいことあったのかな?)僕は僕で始めて河舟というものを 操りなかなか言い経験になったと思う。フェネルさんは、シャーマンということだ 僕は生まれつきなぜか精霊との相性が非常に悪いらしく精霊の声を聞いたことがなかったので 彼との御昼御飯を食べる最中雑談もなかなかおもしろかったな・・・ 僕は仕事が済んだ後、仕事中非常に協力的であった二人に丁寧に感謝を述べると 帰途についた。 ●(そう言えば、配達先立った酒場にあった「月のオブジェクト」綺麗だったなぁ 今度足を運んでみるかな・・・ん・・・何か重要なことを・・・そう言えば 宿どうしよう・・・)

ラアメン=ファルガードは語る

さぁて、お仕事お仕事…〜お酒がない〜/2/22

結局集まったのは俺(ブラン)、説教兄ちゃんのミーズ、魔法嬢ちゃんマロリア(以下マリー)、筋肉魔術娘のジュラ、ドワーフのハザン…の計5人。こんだけいればちゃっちゃとやればすぐに終わるだろう。皆集まって軽く自己紹介をした後、早速街外れのギルっていうドワーフの爺さんの家に行く。◆どんな病に伏せってるのかと思いきや何の事はない。単なるぎっくり腰かよ…んで、爺さん。持っていく酒ってのはどこにあるんだ?…酒ならば奥の蒸留場に出来ておるが…なんだ?詰めるとこで腰痛めちまったってわけか?そら難儀だねぇ。酒達も早く詰めてくれって泣いてるぜ?…んじゃ、さっさと樽詰めして持ってっちまおうぜ。ついでだから樽詰めも手伝ってやっからよ…樽はない…は?…だから空樽は無い!と言っておるんじゃ。ついでに言っておけば樽を持っていく荷台も今は無いぞ…なぁんで酒造っている所に酒樽がねぇんだ!?…しかしその件について問いただしてみてもギルの爺さんはむっつりと黙っちまって何も話そうとしねぇ…◆しゃあねぇ、なんとかして荷台と樽(容器)を何とかしねぇと折角の酒を持っていくことも出来ねぇ。市場の方に出張って荷台と樽、または樽の代わりになる陶器製のデカイ壷とかを調達してくるっきゃねぇな…あん?金?んなもんは取敢えず自腹だよ、じ・ば・ら、元々この仕事はボランティアなんだ、金は出こそすれ入ってくるこたぁねぇよ、残念だがな…皆、んな顔すんな。取敢えず200までは俺が負担してやる。それ以上かかったら折半。それで良いだろ?分かったらさっさと市場まで行った行った。お前さん達が荷台と容器を探してる間に俺ともう一人くらいはここで準備しておいてやるからよ。

ヴォルネイ・ブランは語る

樽にかんする考察 〜お酒がない〜/2月22日

まったく不手際というより他にないな。酒樽すらないとは…ええい、最初から任せてくれていれば…どうしようもないか■というわけで樽を買いに行く。ふむ…ああ、だめだこれは。高い割に入らんからな。こっちは安いには安いのだが…だめだな、簡単に壊れそうだ。ん、これは…貴様っこんなものにこのような価格を付けるとはそれでも商人なのか、チャ・ザ神殿に伝えたらとんでもないことになるぞ■などと店を見て歩きながら、ぼったくりを狙っているとしか思えない店で説教をしておく。ラーダ神も不正義は許されないだろうから、これでいいのだ…ん?何か忘れているような…まあいいか。

ミーズ・セペスマイダは語る

樽を探して東奔西走? 〜お酒がない〜/2月22日

■今日から新しいお仕事、お酒運び♪メンバーは全部で5人、ブランさんミーズさんは前の仕事からの知り合いで、今回はジュラさんとハザンさんという新しい人たちと一緒になった。初めての人にあったら、まずは自己紹介ね。「あたしはみての通り魔術師でマロリアっていうの、でもマリーって呼んでね」■ジュラさんは私と同じ魔術師のお姉さん、でもあたしよりもっと力ありそう・・・。ハザンさんは、何だか変わった髪型のドワーフのおじさん。とってもいい声してたし、歌でも歌えるのかな。■で、さっそく町外れの酒造職人のドワーフのおじいさんの所にいったら・・・お酒はあるんだけど、樽もなければ、それを運ぶ台車もない・・・とにかく、樽と台車を探すことからはじめればいいのね。■いったん街の広場まで戻り、樽と台車を売ってる店を探す。なかなか手頃なのって見つからないもんだなぁ、あ〜あ、ミーズさんたらお店の人に説教始めちゃってるよ、今はそんなことしてる場合じゃないでしょう?■あちこち見て回って、適当な値段の樽と台車を見つけ・・・ブランさんが出してくれた銀貨200枚もかからなかった・・・ギルおじいさんの所まで戻る。今日は、これだけでほとんど費やしちゃったんだね、もう休んで明日にしよ・・・

マロリア=ディッツは語る

樽が無い!〜お酒がない〜/2月22日

● 俺はとりあえず市場へ出向いて樽の調達を始めた。酒は嫌いだが、樽はいいものを選びたい。熟成させるにも、香り付けにも樽は重要だ。ぎっくり腰になるまで働いて造ったギルじいさんの酒だ。最高のできにしてやりたい。もっとも俺はそれを飲む事は適わないのだが・・・ ●向こうで連れの神官が商人と口論していた。とりあえず無視。俺は手頃な樽を見つけた。桜を使用したそいつで酒を満たせば微かに香りづけされるかもしれない。 ● 代金を払って俺は思った。こいつをどうやって運べばいいんだ・・・?

ハザンは語る

台車を牽く魔術師〜お酒がない〜/2/22

「そう、台車もないの。おかしいよね…」■樽と台車を調達しに市場へ来た私は、真っ直ぐリディさんの所へ向かった。彼女ならここのことは良く知っているから頼めるだろう、と思ったのだ。■台車を貸してもらい、樽もどこそこに行けばもらえるようにしてくれた。頼ってばっかりだなあ…何かお礼しないと、と思っていると「今度忙しい時に手伝ってね」とりディさんが言った。いい人だ。■台車を牽きながらどこそこへ行くと、ハザンさんが樽の前で悩んでいた。どうやら一足先に買ってしまったらしい。でも、結構良い値段で買っている。商売の才能有るのかな?報われていないけど…。

ジュラは語る

さぁて、いよいよ本番だ!〜お酒がない〜/2/23

さて、樽と荷台も無事手に入ったことだし、早速酒の積みこみ始めるとするか…◆俺達は酒を樽に詰めて荷台に運ぶ作業に移った…が、無茶苦茶重労働だぞ、これは…ふと見るとマリー嬢ちゃんが酒を詰めた重たい樽を懸命に押そうとしてる光景が目に映った…だが力の無い彼女には重い樽はびくともしない…なぁ、マリー、お前さんには樽運びは無理なんじゃないか?…あぁ、そんな顔するなって、お前さんの力になりたいって誠意は十分伝わってるって…まずいなぁ、マリー、傷つけちまったかなぁ(汗)…そう言えば昨日、ギル爺さんが伝票の整理が滞ってるってぼやいていたっけな…◆マリー、悪いが伝票の整理をしてくれないか?あっちは俺はちんぷんかんぷんなんでな、ちと頼むわ…◆そして暇そうなのを捕まえてそっと耳打ちしておく…後で施術師のところに行って施術師を連れてきてやってくれないか?ギルの爺様をいつまでもこのままにしておくわけにゃいかないからな、ちと見てもらおうや。んじゃ、頼んだぞ。これお駄賃…

ヴォルネイ・ブランは語る

不本意だけど、力はそれなりにある〜お酒がない〜/2月23日

■「よ、いしょっと、う、うわぁ」横倒しになっていた樽をたてようとして、思わず手を滑らしてしまった。いや、押して運ぶ程度の力ならある・・・不本意だけど・・・ただ、ちょっと手を滑らせただけなんだけど・・・「なぁ、マリー、お前さんには樽運びは無理なんじゃないか?」ちょうどその場面だけ見ていたブランさんに言われてしまった。■それで、伝票の整理を任され・・・まぁ、無理に力仕事やらなくてもいいか、あたしだってあんまり筋力あることは知られたくないし・・・。えーっと、伝票の整理ってどういう風にやればいいの?ギルおじいさんや、他のみんなに聞いたりしながら作業していたら、ちょっと妙なことに気が付いた。■なんか・・・仕入れがあちこち変わってる・・・こういう仕事ってそんなものなの?そんなことないよね、ねぇギルおじいさんこれってどういうことなのかな?振り向いて聞いてみる。「マーズが・・・いや、なんでもないわい」なぜかギルおじいさん、悔しそうに呟いた。どういうことなんだろ?

マロリア=ディッツは語る

伝票と樽と説教する遊び人と〜お酒がない〜/2/23

落ちそうになった樽をとっさに支えた私は、ふっと笑う。「無理だったか…」次の瞬間、支えきれなくなって私は樽の下敷きになった。■そもそも、積み方がよくない。効率よく積むためにはただ並べれば良いというものでは無いぞ。まず形状を考慮に入れてだな…■ふと気付くと、誰もいなくなっていた。失礼な■マリーお嬢ちゃんが伝票をみてぶつぶつ何か呟いてる…よし、私はあそちらを手伝おうか。さっそく整理して並べ直す。最初にきちんと片づけておけば後が楽になるからな。ん?なにやら奇妙だなこの伝票は…まあ、その判断はお嬢ちゃんに任せておくか…横から口を挟むのは失礼だからな

ミーズ・セペスマイダは語る

飲み過ぎには注意〜お酒がない〜/2月24日

■樽詰め作業が終わり、今日はその樽の台車に積み上げる作業。伝票の整理を終わらせていたあたしは、そっちの作業も手伝うことにした。さすがに中身の詰まった樽は・・・重い。これ積んでく作業だけで、また今日一日かかるんじゃないの・・・?■で、やっぱり思ったとおり、積み上げ作業が終わった段階で日が暮れた。ギルおじいさん、不慣れながらも頑張ったあたしたちのために、お手製のお酒を出して宴会やろうって言ってくれてる。それいい賛成!すっかりくたくたになった体を癒すためにも、あたしは一も二もなく頷いた。酒場で飲んだ果実酒の美味しさを知ってるだけに、ちょっと・・・いやかなり楽しみ♪■と、気楽に考えていたんだけど・・・ギルおじいさんが出してくれたそのお酒って・・・実はかなりきつかった・・・。ううん、それはあたしの勘違いもあったんだけど・・・果実酒だと思って飲んだのが・・・蒸留酒だったもんだから・・・宴会始まって少しもたたないうちに、あたしの意識は飛んでいた・・・

マロリア=ディッツは語る

仕事の後の酒は美味い!/2/24

くはぁ!…かぁ〜!やぁっぱ仕事の後の一杯はあmた格別だぜ!◆俺達はついさっき荷の積みこみを終え、仕事の後の宴会に雪崩込んでいた…◆おろ?どうしたマリー?…気付くと早々に白旗を上げた者が一名…情けない、これしきの酒で…って、娘と同じ位の年齢だから当然か…この酒は結構キツイ部類に入るしな…そう思いつつ新たな一杯を杯に注ぐ…そらそら、みんな酒の運びが鈍いぞ、そんなこって立派な冒険者になれるか?この位の酒、水代わりに飲めるようにならんと後が辛いぞ。おっと、爺さん杯が空いてるじゃねぇか。酒は百薬の長。じゃんじゃん飲んで腰直そうぜ…そう言って爺さんや仲間達に酒を注ぐ…とにかく美味い。何が美味いって、ギル爺さんの特製酒がたらふく飲めるってところがだ。しかもただで。さぁて、じゃんじゃん飲むぜ、今日はよ…◆おろ?酒が切れた…おれは空になった酒瓶を逆さに降る…お〜い、酒が無くなった。誰か新しい酒持ってきてくれ〜!

ヴォルネイ・ブランは語る

なかなかの美酒ではないか 〜お酒がない〜/2/24(夜)

ん?みな次々と・・・この程度の酒に負けるとは、まだまだだな■私は酒を飲みながら、考えていた…どうも奇妙だ。伝票を調べた結果、ころころと変わっている…何かあるのだろうか。ちらりとマリーお嬢ちゃんを見る。彼女も何か気にしていたようだったからな…■酒をおかわりして、さらに飲む■ブラン−あの男は全て解決したつもりになっているようだが、まだ何かありそうだ−それを考えるのは、おそらくは私の仕事だろう■さらに酒を飲む。この程度では私は酔わない…ふん、つまらん。もういちど伝票を見直してみるか…私は席を立つ。まずは酔いを醒ますために外に出よう■ひんやりとした空気が肌を撫でていく。ん…?いま何かいたような…ふん、私も年を取ったものだ…あの程度で酔ってしまうとはな…

ミーズ・セペスマイダは語る

注意が足りない!〜お酒がない〜/2月24日(夜)

● 俺は夜風に当たりながらタバコを吹かしていた。一息事に日中の作業の疲れが癒されてゆく。作業自体は易しかった。もっともドワ−フの俺が言うのだから説得力はあまり無いが。 ● 遠く宴会場から喧騒が聞こえる。進められたが、丁重にお断りした。すまない、気持ちだけもらっておくよ。 ● 明日には酒場に酒を届ける事ができるだろう。順調だな。俺は2本目のタバコに火口から火をつけた時、その明かりに何か浮かび上がるのを視界の端に捕らえた。 ● 「!」ハンドアックスが滑るように手に落ちる。足元に落ちたタバコがジジっと音をたてて消えた。暗闇を見通す俺の目にも映る影は無い。聞こえるのは宴会場の騒ぎ声のみだ。俺は苦笑一つ残してその場を立ち去った。

ハザンは語る

お酒の仕事に宴会は必要事項〜お酒がない〜/2/24

■この仕事、私以外にも女性がいる。私と同じ魔術師のマロリアさんは、結構力が有りそうだけど、そのことを気にしているみたいだ…。わかるよ、その気持ち。■結局台車に樽を載せるだけで夕方になった。そのまま宴会になる。ドワーフのお酒なだけあって、とてもきつい。けど、ここにいる人達は強い人が多く、付き合ってられない。ブランさんとギルさんはぎゃあぎゃあやっているし、ミーズさんもぱかぱか飲んでる。顔色も変わってない。あれ、ハザンさんが居ないな…。■先にマロリアさんがやられたので、私はその看病に便乗して宴会を早退した。私は酔いたくないもんね…。

ジュラは語る

強者どもが夢の後…〜お酒がない〜/2/25

んぁ?もう朝か?…どうやら完徹しちまったみてぇだな…ギルの爺さんと最後まで飲み続けてたら空が白んできた…他の連中は皆、可愛い寝息を立てて傍で寝てやがる…ま、良いけどな…ほら、さっさと起きた起きた!月光亭まで酒を運ぶぞ!…◆荷車に馬を繋げ、さぁ月光亭に向かおうかとした時、誰かが俺を止めた…「ちょ、ちょっと待ってよ、1つ、2つ…た、足りない!樽が1つ足りないよ!」…あん?んなバカな?…ひぃ、ふぅ、みぃ…た、足りない…確かに昨日積み込んだ数より1つ少ない…(しばし黙考)…そういやマリー、伝票内容が変だとか言ってたな。きっとこいつもそう言うことなんだろう。そうだそうだ…てな訳でさっさと運んで仕事は終わ…なんて冗談を言ってたらいきなり殴られた…ってぇ!冗談だよ冗談…◆(1つ咳払いをする)取敢えずギルの爺様に樽が盗られた事を言いに行ってくれ…◆すぐにギルの爺さんが血相変えてやってくる…◆「うぬぬぬぬ、マーズめぇ!」…来るなりそう言って地団駄を踏むギル爺さん…マーズ?もしかして爺さん、犯人の目星付いてんのか?…◆俺達が爺さんを問い詰めると次のことが分かった…1.犯人は恐らくマーズという女性の老ドワーフであること2.マーズは爺さんの女房である。3.マーズは酒造りにおいてライバルでもある。4.最近よく嫌がらせを受けている。…◆4.を聞いた俺は一言、爺さんに質問を投げかけた…爺さん、あんた、似たようなことマーズ婆さんにもやり返したりしてねぇか?…爺さんは黙ったまま答えない。だがその頬に一筋の汗が伝い落ちたのを俺は見逃さなかった…(やっぱしな)…◆んで?そのマーズ婆さんの家ってなどこにあるんだ?…そう聞く俺にギル爺さんは黙って隣の家を指差した…暫し周りの空気が凍る…こういうのも“灯台元暗し”って言うのかね?…◆マーズ婆さんの家に着くなり2人は喧嘩を始めた…始めは口論だったが段々エスカレートしていき最後には取っ組み合いにまで発展する…◆その光景を眺めつつ俺は呟く…さ、帰るか…「ちょ、ちょっと、このままにしていいの?」…夫婦ゲンカは犬も食わねぇって言葉があんだろ?おれは他人間の喧嘩には口出さねぇ様に心がけてんだ…「なんかあったのか?昔?」…誰かがそう突っ込みを入れる…喧しい!ほっとけ!…◆まだ取っ組み合いの喧嘩を続けている2人を一瞥し俺は呟いた…それにしても、つまんねぇことで張り合いやがって(溜息)どうせなら酒の味で競い合えよな、相手の足引っ張ることを意識しすぎて肝心の酒の味が落ちてちゃ笑い話にもならんぜ…

ヴォルネイ・ブランは語る

この私を酔わせる名酒を作ってから争え! 〜お酒がない〜/2/25

「…てな訳でさっさと運んで仕事は終わ…」☆ぽかっ■つまらない冗談を言ったブランをスタッフで殴っておく…まったく。ともあれ、そのマーズさんとやらの所へ行こう、ということで私たちは隣家へ…そうか、昨日のあれは、そのマーズさんとやらだったか。ふむ、まだ酔うほどには年を取っていないということだな、私も。ふっふっふ■「喝ぁぁぁぁっつ」取っ組み合いの喧嘩を始めた二人。ブランは「夫婦喧嘩は…」などと嘯いているし、お嬢ちゃん達もただうろたえるばかりのようだ。ここは私に任せなさい、というわけで一喝をくれてやると、ほんの刹那ではあったが喧嘩が収まった。「どうせなら酒の味で競い合えよな、相手の足引っ張ることを意識しすぎて肝心の酒の味が落ちてちゃ笑い話にもならんぜ」ぼそっとブラン。ほう、たまにはいい事を言うものだ、まさにその通りだ■私はつかみ合いを始めようとした二人…ギルをスタッフで殴る。女性を殴るわけにはいかんからな。「まったくあの程度の酒で争うとは、馬鹿馬鹿しい限りだぞ」■なにをっ、とばかりにこちらを見ている…ふ、うまくいきそうだな■懐から羊皮紙を取り出す…あった、これだこれだ。「例えばエレミアで飲んだ酒は程良く辛く、それでいて飲んだ後がさわやかであった。ザインでも、昨日飲ませてもらった酒など失敗作として捨てても惜しくない程の酒があったぞ。同じ競うのであれば、しょうもない事ではなく、世界を相手にせねばつまらないだろう。ましておぬしらは夫婦であろう?」■羊皮紙を懐にしまう■「まずは私を酔わせるほどの名酒を作ってから争うのだな、この私すら酔わせられぬようでは世界は遙か遠い。まして才能乏しいもの二人が争っているようではイフリートとクラーケンが手をつないでダンスするよりも可能性はないだろうが。お主らが二人が仮に一緒に酒造りをしたとて、難しいのだからな…もし自信のある酒が出来たら、それから競うがいい。安心しろ、私はあと百年は生きるつもりだから時間はたっぷりあるぞ」誰だ、百年も生きるつもりかとか言ったのは。私はクロードロット師の後継者を目指しているのだ、それくらいは当然生きるつもりだ。■ともあれ、これで争いが収まってくれるだろうか…

ミーズ・セペスマイダは語る

二日酔いと夫婦喧嘩〜お酒がない〜/2月25日

■頭が痛い・・・夕べ飲んだお酒が相当きつかったらしく、起きたそうそうあたしは二日酔いになっていた・・・■二日酔いの頭に追い打ちをかけるように、ギルおじいさんとマーズおばあさんの夫婦喧嘩、うぁぁがんがん響くよ〜お願いだから喧嘩はやめてぇ。どうせ競うなら、そんな陰険なことやり合っていないで堂々とお酒造りで勝負すればいいじゃないの。「同じ競うのであれば、しょうもない事ではなく、世界を相手にせねばつまらないだろう」ミーズさんも同じようなことを言っている。そうそう、もっと言ってあげてよ■・・・その後、あたしたちの説得(?)に納得してくれたようで、ギルおじいさんとマーズおばあさんはひとまず落ち着いてくれた。そうそう、これからは良きライバルとしてお酒造りに励んでよね。あたしたちも、期待してるから。■ところでミーズさん、あと百年はいきるって・・・そんなに生きるつもりなの・・・?確かに、ミーズさんみたいな人って長生きしそうだけどね・・・

マロリア=ディッツは語る

気配りが足りない〜お酒がない〜/2月25日

● 今、俺の目の前には壮絶な戦いが繰り広げられている。犬も食わないというあれだ。夫婦喧嘩。ブランがそれを止めようとやっきになっており、その横では2日酔いのマリ−が頭を抱えている。ひどい状況だ。とりあえず俺も止めに入る。 ●職人同士の向上心が方向を誤るとこうなるといういい見本だ。やれやれ。その場はミ−ズがなんとか納めてくれた。いっその事飲みくらべ大会を酒場で開けばどうだ?相対的な評価を突き付ければ勝った方は気持ちが収まるし、負けたた方は、それをバネに頑張る事ができる。そして酒場の冒険者は無料でうまい酒が飲める ● 愛情と憎しみは紙一重。そんな言葉を俺は思い出しつつ、酒を台車に運んでいた。さぁ、急ごうぜ。これを待ってる奴がいるからな。

ハザンは語る

お酒事件(本当の)解決へ〜お酒がない〜/2/25

■二人の口喧嘩が始まった。聞いてみると、かなり独創性のある嫌がらせばかりだ。喧嘩は取っ組み合いにまで発展した■「そのアイディア力をお酒作りに使わないで、嫌がらせに使ってどうするの」みんなで説得して、なんとかギルおじいさんもマーズおばあさんも理解してくれた。とくにミーズさんの“説教”は効果的だった。この数日間聞いていて、初めて役に立ったような…。

ジュラは語る

今は目に見えないことでも/3/1

■市場で教えてもらった筋肉の腫れに効く薬草は、とても働きがよかった。翌日から普段どおりに腕を動かせたのだから。もちろん、あの病癒しの奇跡があってからだろう。■私もああいう奇跡が起こせるようになりたいものだ。そして、今度はあのような不覚をとらぬように、戦いの腕も磨いておかねば・・・■そう思った私はここ最近、マイリー神殿での礼拝の後は、町外れの森で独り、訓練を積んでいる。いきなり効果が出るとは思っていないが、今度こそ、「死せる者の塔」のときのようなふがいない思いはしたくない。

ブラウロットは語る

街の噂/3/3

■ギルドで「一家」ってのを任される事になった。オレの夢は「世界一の冒険者」になる事だから、あんまりこの街に縛りつけられるのは困る。とは言え面白そうな仕事ではある訳で・・・手を抜く気はない。■やるべき事を誰かが教えてくれる訳じゃないので、街を一ヶ月位ぶらついてみる事にした。「わからないことは<街>に聞け」・・・じいちゃんはそう言ってた。■乞食に変装したり、市場の売り子をやったり、一日王城の出入りを眺めたり、隊商のたまり場で使い走りをやったり・・・冒険を単純に追いかけてるだけじゃ、手に入らない情報が集まった。■王宮に現れ不吉な予言をした占い師、バセルテット。そいつを追いかけてるお嬢様、ヘブリン。サブゼロっていう怪盗。大ネズミの繁殖。湖底から現れた神殿。跳梁するゴブリン達。いったいこのリファールに何が起きようとしてるんだろう?そして「一家」って奴を使ってできる事は・・・?

”早耳”フェリックは語る


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