■REPORT #2/陰謀を追って 記録2
 

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戦士の休息?/3/11

ゴブリンとの、そしてロックウォームとの遭遇。どうやら古代遺跡ではない(?)らしいこの洞窟の中で最初の戦闘だ。リーダーになったシルフェスさんの指示でみんながてきぱきと行動していく、なんだかみんなスゴイな...。あれよあれよといううちに戦闘は収まっていった。シルフェスさんをウェイナさんが推したのは正しいみたい、そういえば前回塔を探索した時もシルフェスさんが先頭だったけ。■その後は戦闘もなく、順調に洞窟の中を探索していく。この洞窟はさっきのロックウォームが掘ったものなのかな?最近掘られたみたいだけど...。でも入り口には扉があったし、誰かが掘らせたのかな?ロックウォームが掘ったところを誰かが使っているとすると、いまだにロックウォームがいるのって少し変だし..、でもそんな事って出来るのかな?あとでみんなにも聞いてみよう。■ずいぶん時間が経ったけどまだ探索しきれない、1度きちんと休息を取った方がいいのかな?みんなも同じ事を考えてたらしく、ぼくが口にする前にそんな提案がなされた。あとはどこで休むかと野営の順番を決めてしばしの休息だ。これからのことも含めてこの洞窟のことをいろいろ相談もしないといけないしね。

セナート・ウェイレンは語る


こいつらって?/3/12

●やたら広い迷路を延々と歩く。方向もむちゃくちゃだし……冗談じゃなくて、あのミミズの親玉がこの穴、ほったっぽいなあ……●てなことを考えていると、なんか人の話し声みたいなのが聞こえてきた。「この偉大なるファラリス像が完成すれば……」「さすがエイブランス様……」「いや、お前たちの二人の協力あってのことだ。きっとあのおかたもお喜びに……」続いて、なんかを掘っているようなかすかな音。ついでにきいきいという変な話し声……これはゴブリンかなにか?●状況はよくわからないけど、ファラリスがどーたらというので、まともな連中じゃないことだけはわかった」あたしたちは、戦闘の準備をして、広間みたいなとこへと足を踏み入れた……●一人のハーフエルフっぽい男に、二人のエルフの女……でも、エルフの二人は顔がそっくりの上、まるでダークエルフみたいに体を黒く塗っている……●「何者だ、貴様ら!」このハーフエルフがこいつらの親玉らしい。背後には、ゴブリンとホブゴブリンも、二匹ずつ控えている。●「何者だって、あんたらこそ何者よ?」するとハーフエルフは、とっても自慢げに答えた。「ふっ……私の名はエイブランス、そしてこちらの二人のレディはそれぞれ、ベルマリアとスプリーア……」エルフの二人が、くすくすと笑った。どこか、狂気を感じさせられるような、ぞっとするような笑み」●「それで……レディ、きみはなにをしにここにきたのかな?」生理的にあたしはこーいう男が嫌いだ。「なにって、こっちは遺跡が見つかったからって探索にやってきたのよ! でも……どうも、くる場所を間違えたみたい?」「ほほう……遺跡……」「リファールの冒険者たちは結構、しってるわよ」「ふむ……」エイブランスというキザ男は、にいっと口の端をつり上げるようにして笑った。「なるほど……そういうことか……おっと、私を倒そうとしても無駄だよ」変態ハーフエルフは、ちっちっと口の前で指を振った。「なにしろ、私ば意識を失ったとき、私は自爆するようになっている。つまり、君たちは私を倒すことは絶対に出来ない、というわけだ……さらにいえば、私はジェノア様から特殊な薬品を頂いているため、決して、眠ることもない……ふふふ、わかるかね、この選ばれしものの恍惚というものが……」しるか。●「まあいい、こうなっては仕方がないね……さあ、少し、楽しく遊ばせてもらおうか」●エィブランスが笑った瞬間、素早く双子のかたっぽが、呪文を唱えた。途端に、その体がすうっと消え失せる。たしか、けっこう難しい精霊魔法であんなのがあったけ……」「ほほほほ、私の名はベルマリア……ほほほほほ……」姿が消えても笑っているので居場所ばればれっ……っていいたいんだけど、なにしろ音が反響するのと、相当素早く動いているらしくて頭が混乱する●「あんたら……面白いわりにはちょっと強そうじゃない」あたしが言うと、双子の片割れが、レイピアを構えた。「安心して、私たちは……本当に強いわよ」その瞬間、レイピアをもった女エルフが動いた。とっさによけようとしたが……次の刹那、肩に激痛が走った……嘘……冗談抜きで、速過ぎて、なにが起きたかわからなかった……」●「この調子じゃ、あまり長い時間、私たちも楽しめないかなあ……」エイブランスの笑顔をみても、もうとても笑う気にはなれなかった……。一歩、間違えたら、これって……。

ウェイナは語る


敗走・・そして沸き上がる疑問・・・/3/12

■戦いに・・なんて雰囲気じゃなかった。ゴブリンやボブゴブリンならそうこっちがやられることはないかもしれないけど、 残りの3人はそんな感じでもない。このまま戦っても仕方ないと思い、誰かの「逃げよう」の声とともに一斉に逃げた。 ■ウェイナさんが「あんたたち、覚えなさいよっ」って言ってたけど、自分たちの実力では今は勝てないことは確かだ。 ただ・・最後にちらっと見たエイブラントの眼、こっちを完全に見下した瞳・・絶対に忘れない・・いつの日かきっと・・・ ■しばらく逃げて振り替えると・・ゴブリンどもだけが追ってきていた。これなら・・ってことで戦って・・案の定、それほど 怪我をすることも無く倒せた。でも、エルフたちに付けられた傷が結構あるようで、セナートさん、必死になって治療してた。 ■エイブランス達は結局、追ってこなかった。もし自分たちを倒すつもりなら、追って来ると思うのに来なかった。 それに・・あの交渉の時の言い方が気になってた。『倒そうとすれば爆発する』あきらかにこっちを見下した眼をしていたのに 倒そうとすれば・・なんて・・それに、なぜ自分たち以外のことも知りたがったのだろう。もしかして・・ここの存在自体が? 出てきた疑問は大きくなるばかりだった。それを確かめるのはただ一つ・・ ■「もう帰らない〜、遺跡じゃなかったみたいだし〜」って言うウェイナさんに「もう一度だけ、さっきの場所を確かめて欲しいんだ。 もちろん敵が残ってるようなら即引き上げる。でも、どうしても気になるんだ。お願い!」

シルフェス=ローレライは語る


静けさの中に/3/12

ジェノアという、謎の人物の部下らしいエイブランスと名乗る男達との遭遇、言動はあやしかったけどその強さといったら......。結局ぼく達は逃げるしかなかった、それも今にして思えば良く逃げられたものだというのが正直なところかな。みんな傷だらけにはなったけど、それだけですんで本当によかったよね。追ってきたのがゴブリン達だけでなかったらいったい今ごろどうなっていただろう。■そのゴブリンも倒した後、休みながら傷の手当てをした。みんなぼくより前線で戦ってくれたので、傷もその分酷い。今は癒すことしかできないけど、ぼくも少しは戦えるようになりたい、きっとそんな事を心に思ったのは生まれて始めてかな?戦いのための戦闘ではなく、こんな戦いなら蛮行を嫌っているラーダ様も許してくれるよね。■休みながらこれからのことを相談した時、「もう一度だけ、さっきの場所を確かめて欲しいんだ」とシルフェスさんが云った。確かにろくに調べずに逃げてきたからね、いろいろと気になることもあるし。結局シルフェスさんとシスクさんが様子も見てきて誰もいないようならみんなで調べることになった。ウェイナさんは最初の1撃がまだ効いているみたいだから。■二人が無事戻ってきてからみんなで調べに行くことになった。かなり時間をおいたからかめぼしいものはほとんどなかったけど、神像?はやっぱりそのままだった。そしてそれには2つの宝石が収まっていた。軽く見ただけでも高価そうだけど...。でもあやしいよね。ウェイナさんも呪われてるに決まってるって云ってるし...。でも、気になるな、なにかありそうな気がするし...。どうしよう?とにかくみんなでこれからのことも相談するみたいだ。

セナート・ウェイレンは語る


顛末…/3/12

何も出来ず、ただに逃げまどうだけだった。皆に促されて戻ってみると、待っていたのは…不可解な作りかけの像と、そこに取り付けられた二つの宝石。何か、禍々しい力を、感じるような気がする。■「これ、触らない方が、いい、ですよね………。」ボクの言葉に、みんな賛同してくれたみたい。「…一度、街に戻って、しかるべき所に報告した方が、良いんじゃないでしょうか…。」■何はともあれ、命は助かった。命も、無くなるかと思ったのに。一体、あのエルフの3人は、何のために…。ロックウォームを、何に使っていたかも、気になる。この洞窟は、ウォームの通り道に似ているような気がする。何から何まで、気になって仕方がない。■「さて…みなさん、そろそろ、戻って身体を休めませんか?ボク、もう、ふらふらなんですけど…。」

フェニル・ナーティは語る


休息/3/12

エイブランスと名乗ったエルフたちとの戦闘・・・いや、戦闘ともいえないか・・・は、ウェイナおねーさまが傷つき、撤退せざるをえなかった。■幸い、奴らは追ってこなかったので、休める場所を探して、休息をとる。そして、これからのことを、話し合った。■シルフェスが、さっきの場所をもう一度みたいというので、あたしと、一緒にみてくることになった。すでに、そこには誰もいなかったので、再び、皆で確認する。■そこに残っていたのは、いかにも妖しげな、神像が一体。触らないほうがいいというのが、皆の意見。確かに、妖しいもんねぇ〜・・・。■「さて…みなさ ん、そろそろ、戻って身体を休めませんか?ボク、もう、ふらふらなんですけど…。」フェニルがいい、あたしたちは、安全な場所まで戻り、休むことにした。■・・・それにしても、完全にとは言えないけど、みんな、無事でよかったね。

シスク・ラスは語る


/3/13

■昨日の敗北はみんなの心を完全に打ちのめしてしまっているようで、洞窟を進んでる間中ほとんど無言だった。 ■運悪く、出口に向かうまでに2度もロックウォームに出会ってしまった。その時の2度目のロックウォームにウェイナさんが 止めを刺す時の「あの変態三人組め……覚えてなさいよ……今度出会ったら……この芋虫みたいに倒してやるんだから」 と声をもらしたのが・・・凄く耳に残ってる。自分は・・知らず知らずのうちにその言葉に頷いていた・・ そのためにも実力をつけなければ・・相手に勝てるだけの実力を・・・ ■ちなみに・・2体目のロックウォームを倒した後は歩いている間中あったかすかな振動が感じられなくなった。 もし、ロックウォームがこの洞窟を掘ったのなら・・もうここはこれ以上広がらないんだろうと思えた。 ■洞窟を出ると・・そこは光に満ち溢れた世界だった。たしかにランタンもつけていたしライトの魔法さえ使っていたのだから 暗かったわけではないんだけど・・やっぱり自然の光は違う気がする。■みんなを見ても、やっぱり洞窟の中とは違って ほっとしたような顔をしてる。それに・・どこかこの冒険だけでなく先を見ている感じがする。 大丈夫、うん、この顔なら、この敗北で冒険を止めてしまうなんてことはない。 ■「さ、帰ろうか」自分は笑顔でそう言ってヤナート村に向かって歩き出した。

シルフェス=ローレライ/(未定)は語る


憤怒/3/13

●扉が閉じられていく。あたしは「ロック」の呪文をかける。セナートの進言。万一、ここに踏み込んであのうさんくさい宝石とかとる奴がいないように。●いらいらいらいらいらいらいらいらいらいらいら●自分でも、怒ってるのはわかる。あの変態三人組にあっさりと負けた。だから、奴らは許せない。でも、たぶん、それだけじゃない。●力の差。あたしが序盤に調子にのったせいで、みんな迷惑をかけた。勝てない敵。あざ笑う敵。バカにしたようにわざとらしく残されたうさんくさい宝石……なにもかもが、あたしの頭のなかで、ざらざらとして、頭にくる。●ドレックノールのジェノア。名前ぐらいは東方からきたあたしだって知ってる。そしてエイブランス。変態。ベルマリア。変態。スプリーア。変態。●でも、負けた。●ヤァート村に帰ってきた。それでもあたしは、考えてる。今度あったら、絶対に、負けない……今度あったら、奴らの頭をひっこぬいて……(以下、とても公にできない内容なので、ピーーという発信音で処理させていただきます……)、と、あたしは深く、心に誓った……。

ウェイナは語る


とりあえず/3/13

洞窟を後にして村へと向かう。まだ終わったわけではないけど、これからのことは少しゆっくり相談しないとね。今回はなんだか散々だったような気もするけど、得たものも大きい。ぼくは冒険というものの本質を、死というものが特別ではなくごくありふれた日常であったことを認識することができた気がした(幸い仲間にそんな事態は起こらなかったけど)。■村に着いてから、これまでのこと、そしてこれからのことを語るでもなく口にしあった。シルフェスさんとウェイナさんはとても悔しそうだ、もっともみんなも口には出さないだけで内心は同じかもしれないけど。とりあえず1番の問題はこの件をどうするかだった。どこに知らせ、どうやって調べてもらうか。なるべくなら多くに知らせたいけど無用な混乱がひろまるのは避けなければならない、だからみんなで良く考えなくちゃ。その時ふと個人的に知らせたい人を思い出した、信用もできそうだし、もしかしたら彼女の探していたこととも関係あるかもしれない。これもみんなに相談してみよう。

セナート・ウェイレンは語る


帰還…/3/14

やれやれ、大変な目にあった…。ボク達の冒険は、一度、幕を下ろそうとしている。いま、僕たちがいるのは、リファールへと向かう街道の上。■「ウェイナさん、怪我の具合は、大丈夫ですか?」あいつらにやられた傷。目の前で、為すすべもなく、傷つく仲間たち。全員無事だったのは、奇跡としか、そして、幸運としか、言いようがない。■「これから、どうしましょうか…。ボクとしては、もっと、実力を付けて…みんなの、足を引っ張らずに済むようにしたい…。頼るだけじゃ、いけないから…。」■みんなの顔は、心なしか、出発前よりも、こわばっているように見える。あんな事があった以上、そして、自分たちがあんな事を知ってしまった以上。自分に出来ることは、自分を強くすること。もちろん、一人で出来るとは、思っていない。■「これからも、ボクと、いっしょに冒険して、くれますか?」ボクの張り紙に答えてくれた二人に、そっと、伝える。自分だけでは、強くなれずに、終わってしまいそうだから。でも、ここにいる全員では、頼って、しまいそうだから。■「もし、あなたたちさえ良ければ、これから、3人で組ませて欲しいんです…。」

フェニル・ナーティは語る


帰路・・心に潜む弱さと勇気/3/14

■帰りの道で・・この知ってしまったことをどこへと伝えなければならないかを話し合った・・ 盗賊ギルド、ファリス神殿、王宮、そして・・・ヘブリンさん、この4ヶ所ぐらいじゃないかな?って感じだけど・・・ あんまり下手に噂を広めるのはまずいと思える事件だったからこそ・・みんな慎重で簡単に結論を出せない 多分、リファールに着くのは夕方だろうから・・その後で完全には決めることになるんだろう・・ ■後ろでフェニルさんがウェイナさんとシスクさんに声をかけている・・その後で2人の顔が悩んだ顔になってる・・ 何を話したんだろうか・・ちょっと気になるけど・・自分からそれを聞くのはなんだか出来なかった・・ ■で、隣にいたセナートさんに「ねえ、リファールに戻ったら、セナートさん盗賊ギルドで訓練するんでしょ? もし良かったら・・それが終わった後からでもいいから、これからも一緒に冒険してくれないかな?」と声をかけてみた。 ■今回の冒険で無力感を味わったのは事実だし、このままではいけないとも思ってるけど・・・自分は一人ではくじけそうで・・ 心が弱いんだなと思ってしまう・・で、ウェイナさんたち3人には自分が参加した感じになっちゃってるから 自分から参加したいって言えなくて・・本当はこれからも一緒に冒険したいって思ってるんだけどね。 これならモンスターを目の前にした時の方が勇気を奮えてる・・なんだか・・おかしいかな??こんな気持ち。 でも、セナートさんは自分がこの冒険に誘った・・だから、今もまた、こうやって勇気を出せる、誘う勇気を。 ■でも、本当は、みんなにこれからも一緒に冒険しようって言うことが出来る勇気を奮い立たせないといけないんだよね。 うん、リファールに着いて連絡する場所を決めたら・・その時はみんなに一緒に冒険したいって言おう・・

シルフェス=ローレライは語る


山賊、ふたたび/出発/3/26

■地図に書かれた場所は、リファール〜ラバン街道から南に2日ほど外れた段差の多い丘陵地帯だそうだ。俺達は馬車に揺られながらそこの場所に向かっていた。もちろんいつもの通りおんぼろの馬車を借りてだが。貧乏パーティーは辛いよ。■今のところ全て無事。山賊も襲ってくる気配もなし。逃げかえっちまったんじゃねぇの?などとディアス達と笑っていた。しかし、どうも雰囲気が若干良くないんだよな〜ディアスとエイム。仕方ないから俺やルマがなんとか間を取り持っているから喧嘩になっていないんだけど。二人ともいい奴だし誤解が解けてくれるといいのにな、ディアス。お兄さんは応援しているぞ、陰からだけど(笑)■今、俺はキャンプの見張りで一緒になっているレインに東方語の会話を教わっている。俺が習いたいといったら、この前西方語の読解を教えてくれたお礼にと彼女がいってくれたのだ。ありがたし(感涙)■でもねぇ…ああ…やべぇ、又、語法間違えちまった〜トホホ。「ふああ、サキさん、そこの言葉の使い方違うです。ぺし」「…ごめんなさい、先生…(涙)」

”蒼い鷹の”サキ/Glorius Seekersは語る


山賊、再び/宝探しはおべんと持って/3/26

■ゴトゴトと音を立てながら、古びた馬車は春の野を進む。宝探にして、我が<Glorius Seekers>結成後初の冒険。冒険、というよりはピクニックって感じよね。天気もいいし、障害もない。とてもいい気持ちだわ。■リファールからそんなに離れてないし、うまくいけば数日で戻れそうね。ホセを残して行くのは心残りだけど、・・・大丈夫よね。ラフィエルさん達もいるし・・・。なるべく早く帰るから、それまでいい子にしてるのよ。■ふう、それにしても・・・ディアスってばとんでもない奴ね。昨日、噂で訊いたの。ディアスがいたいけな女の子に手を出そうとしてたって。・・・ふーん、やっぱり。お目付役でパーティに残って大正解。■ま、でも、世間話のひとつぐらいはつきあえるわよ。せっかくのパーティですもの。雰囲気をギスギスさせたくないものね。サキ、そんなに心配しなくても大丈夫よ、こう見えても私、そこのところは『大人』だから。■この地図はレイン達が人捜しに出向いた時、山賊からちゃっかりぶんどったものらしい。その時、私とエステラは湖の遺跡調査に行ってて、あまり詳しいことしらないのよね。あとで訊かせてもらおうっと。

アラザン・モニク・カトルカース/Glorius Seekersは語る


山賊、ふたたび/狼の口の示すもの/3/27

■2日目になって、景色も丘陵地帯のそれになってくる。ちょっとがたごとが大きくなったけど、馬車の旅は相変わらずのんびりしたものね。■馬車の中、みんなで頭をつき合わせ、地図の確認をする。中央に描かれた狼の絵。それは鼻から煙を出し、光るものを飲み込んでいる。そこがお宝の在処を示してるのはすぐ分かった。「でも、一体なにを意味してるのかしら?」「さあ・・・」■散々頭をひねり、悩んだあげく出た答えは、実に単純明快−−−「行ってみりゃわかるさ!」■日が落ちる頃、手頃な場所でキャンプを張る。今夜もサキとレインは東方語のレッスンをするみたいね。「そうだ、ねえエステラ。食事が終わったら歌を聴かせてよ。そうね、楽しい歌がいいわ」

アラザン・モニク・カトルカース/Glorius Seekersは語る


山賊、ふたたび/大蛇強襲!!/3/28

■リファールを出て三日目、ようやく目的地の近くまで到着した。ここからは馬車を降り、手がかりを探すことになった。■「このあたりかな?」「う〜ん、ちょっと違うような気がする・・・」そんな会話が何度も繰り返される。まあ、お宝がそう簡単に手に入る訳もなし、こういう探索も悪くないわね。でもちょっと疲れちゃったわ。■「ねえ、ちょっと休憩しましょうよ。ほら、太陽ももう真上だし・・・」お昼を食べてからにしましょ、と言いかけて、私は丸太に蹴つまずいた。■「おっと」転びそうになるのを、<ヴァレンタイン>を杖代わりに支える。振り返って丸太を見る。ぬめった光を放つ、妙に生々しい丸太。それがずるりと動いた。■「きゃああ!」慌てて下がると同時に、数メートル先から不意に影が鎌首となって立ち上がる。冷たい眼でこちらを見据え、二股に別れた舌をちらつかせるそれは−−−。■「パイソンよ!」私は大声で叫んだ。「毒はないけど、巻き付かれたら危険だわ!」仲間達に注意を促し、私は<ヴァレンタイン>を構え直した。

アラザン・モニク・カトルカース/Glorius Seekersは語る


山賊、ふたたび/睨み合う虎と蛇・・・なのダ/3/28

「パイソンよ!」エイムさんが躓いたの、お昼寝してたおっきな蛇さんだったのダ。■蛇さん、お腹が空いてたのカ、蹴飛ばされて怒ったのカ、口をおっきく開けてこっちに向かって来たのダ!ルマ、<ヴァレンタイン>構えてるエイムさんの横まで走って蛇さんを睨みつけたのダ!ルマ達が強そうだと思ったら、蛇さんどっか行ってくれるかもしれないものナ。■・・・ルマまだ蛇さんが逃げてくれるほど強そうじゃなかったみたいなのダ・・・「キシャ〜ッ!」蛇さん逆におっきく口開けて威嚇してくるのダ・・・■睨み合うルマと蛇さん・・・とっても長い間睨み合ってたような気がするケド、ホントはちょっとの間だったのかもしれないのダ。・・・風で飛ばされた木の葉っぱが蛇さんとルマの間に飛んできたのダ・・・同時に飛びかかる1人と1匹なのダ!■・・・蛇さんは逃げて行ったのダ!・・・・・・ルマは蛇さんに巻き突かれちゃって、みんなに助けてもらったんだケド・・・

”虎の瞳の”ルマ/Glorius Seekersは語る


山賊、ふたたび/野営の風景/3/28

なんとかパイソンは撃退した。みんな随分と消耗してしまったようだ。その後しばらく休憩をして探索を再開することにする。目標はそれからしばらくして発見した。ちょうどこちらから影になるところに目的の物じゃないかと思われる岩を発見した。まるで月にむかって吠える狼のようだ。調べてみると口の中に洞くつがつづいている。お宝はきっとこの中だろう、というわけで、中の探索は明日にすることにして今日はここで野営を設けることにした。中になにがあるかわからんからな、こういう洞くつには罠が在ると相場がきまってるしガーディアンなんかもいるかもしれん。パイソンとの戦いで消耗したまま入るのは得策じゃあない。■さて、飯でもつくるか。さて、材料はと……そういえばさっきの戦いの後、パイソンのしっぽが転がってたな……誰もあんなもん食いたいなんていわんよな?あんなもん人間の食い物じゃあないからな。まあ、まずじゃがいもの皮むきからはじめるか、なんかできるだろう。

ディアス=ウィングウェイ/Glorius Seekersは語る


山賊、ふたたび/冒険者としてのシーフの本分/3/28

洞窟に入って3時間くらいがすぎただろうか?しかし罠っていえるほどの罠がないな、こういうとこには侵入者防止の罠が張り巡らされてるってきいてたんだけどな。あってもちゃちな、それこそ素人でも発見できそうなのやちゃちな仕掛けのものばかり、もしひかっかってもたいした被害にならないようなものばかりだ。こりゃあ宝物があるとしてもたいしたもんは期待できそうにないなぁ。というか誰もあの地図が宝の地図とはいってないんだよなぁ。なんとなく宝の地図だと期待してここまでやってきたけど、こりゃあはずれかな?でも罠があるって事は人が来たことがあるってことだし……いったいどういうとこだここは?もしかして子供の秘密基地だとか。そういや俺も昔は……。いやいや仕事に集中しないとな。★「罠は……ないようだな。でも何あるかわかんないからみんな俺から10歩は離れて歩けよ。」俺の役目は罠にはまって怪我をするやつを無くすことだ。怪我をするのは俺一人で充分、罠を見つけられなかった俺の責任だ。それにとっさに罠に対処できるのも俺とサキくらおだしな。エステラちゃんも心得はあるようだが専門家じゃあないからな。そんな事を考えながら数歩進んだ時何かが砕ける音と共に赤い光が噴き上げてくるのを感じた。

ディアス=ウィングウェイ/Glorious Seekersは語る


山賊、ふたたび/冒険者としてのシーフの本分/3/29

洞窟に入って3時間くらいがすぎただろうか?しかし罠っていえるほどの罠がないな、こういうとこには侵入者防止の罠が張り巡らされてるってきいてたんだけどな。あってもちゃちな、それこそ素人でも発見できそうなのやちゃちな仕掛けのものばかり、もしひかっかってもたいした被害にならないようなものばかりだ。こりゃあ宝物があるとしてもたいしたもんは期待できそうにないなぁ。というか誰もあの地図が宝の地図とはいってないんだよなぁ。なんとなく宝の地図だと期待してここまでやってきたけど、こりゃあはずれかな?でも罠があるって事は人が来たことがあるってことだし……いったいどういうとこだここは?もしかして子供の秘密基地だとか。そういや俺も昔は……。いやいや仕事に集中しないとな。★「罠は……ないようだな。でも何あるかわかんないからみんな俺から10歩は離れて歩けよ。」俺の役目は罠にはまって怪我をするやつを無くすことだ。怪我をするのは俺一人で充分、罠を見つけられなかった俺の責任だ。それにとっさに罠に対処できるのも俺とサキくらおだしな。エステラちゃんも心得はあるようだが専門家じゃあないからな。そんな事を考えながら数歩進んだ時何かが砕ける音と共に赤い光が噴き上げてくるのを感じた。

ディアス=ウィングウェイ/Glorious Seekersは語る


山賊、ふたたび/とっさの言葉、言えない本心/3/29

■先を歩いてたディアスが、突然吹き飛んだ。破片が散り、とっさに私達は顔を覆った。耳を穿つ轟音はすぐ収まり、かわりにきな臭い匂いが充満する。土埃の先に見えたのは・・・ディアス!■口々に彼の名を叫び、仲間達が駆け寄る。ディアスの足は焼けただれ、かなり酷いものだった。それなのに、「怪我した奴は・・・いないよな?」微笑みながら問いかける。「馬鹿! 自分の心配が先でしょ!?」思わず怒鳴り、すぐに我に返った。■『どなってごめん』という代わりに、「すぐに治すから」それだけ伝え、詠唱を始める。(・・・チカンのくせに、傷が痛むくせに、なんでそんな顔して笑うのよ)■ディアスに治癒の奇跡を給える間、サキとエステラで通路の調査が行われた。足の傷が回復し、ディアスが何とか立ちあがった時、二人は戻ってきた。その手には赤い水晶が二つ。これは炎晶石・・・なるほど・・・床石を踏んだら、これが爆発する仕掛けになってたのね。「それから、一番奥に扉があった。人の気配がする」その一言で、私達は一気に緊張した。■奥へ進むと、なるほど、大きな扉がある。ほんの少し開いた隙間から、明かりが漏れている。仲間が覗きに行っている間、私は「いざって時は、エンチャント・ウェポンをよろしくね」と、エステラに囁いた。

アラザン・モニク・カトルカース/Glorius Seekersは語る


山賊、ふたたび/刃と血潮/3/29

■「罠は……ないようだな。でも何あるかわかんないからみんな俺から10歩は離れて歩けよ。」ディアスも俺も罠を見つけられなかった。仕方ないのでディアスが先頭にたってそろそろと歩き出す。その時…!■ディアスが何かを踏みつけたらしい…。壊れやすいものが砕ける音と共に赤い光が噴き上げた!「ディアス!!!」■誰かが叫んだらしい。ディアスは大丈夫だろうか…。■「誰も怪我してないか?」どうやらディアスは無事…でもねぇよ。大怪我とまではいかないが結構痛そうだ。「おいおい、それより自分のことを心配しなって。まだ焼き鳥にはなりたかないだろ?」心配しても何もできないので、俺はディアスに軽口をたたきながら奴の介抱は他の連中に任せ、じっくりとあたりを捜索した。ふーん、エイムとディアス、いい感じジャン。これは楽しみになってきましたな、お兄さんとしては(笑)■石畳を探してみると…やっぱあるわ、トラップが。慎重に解除してみると随分陰険な罠だって事が分かった。通路の奥に2カ所、石がわずかに浮き上がっている場所があるんだけどさ。そこの下には紅い水晶球が…。「するてぇと何かい?これふんずけると俺達はめでたく焼き鳥直行って訳か。ご苦労なこった」苦笑しながら水晶球を二つ戴く。金の足しになるかもしれないな。■通路の奥にあったのはでっけぇ扉…。しかも中から光が漏れており、扉の隙間から2人の山賊たちが部屋にある宝石の類を袋に詰め込む作業をしていやがる…。なんだよ、もう先越されちまったのか。■しまった!二人だけと思い、安心して部屋に入ってきた俺達に背後から山賊が襲いかかって来た!不意打ちかよ!俺に斬りかかってきたのは、普通の山賊より身なりが立派な奴だった。こいつ…親玉か?「やってくれるじゃねぇかよ…不意打ちなんて…。こそ泥野郎がせこい真似しやがって…」奴と刃を合わせながらレインやエステラを背後にかばう。俺、エイム、ルマ、ディアスの4人で背中に二人を構う形になった。■しかし、この親玉野郎、結構強い…。しかも目は血走っている。追いつめられた感じがする…。いったいなんだ?「お前らを殺して名をあげるんだ。お前らは俺達を刺激しすぎたんだよ!」野郎、今の不意打ちで俺に一発当てやがった!!くっ、かすり傷程度だが調子にのりやがって!しかも俺を「殺す」だと…。「上等じゃねぇか…今や売れっ子って訳かい」しかしこういう状況になればなるほど、妙にわくわくするものだ。軽口をたたく俺の口元は薄く開いていたに違いない。「そのとおりさ…」「くっ!」刃を合わせた状態からお互い飛び跳ねて間合いを取る…。何回か打ち合い、上手く急所をついたので向こうはかなりへばってきている。奴の様子は息の荒さと顔色の悪さからだいたい推量できる。■そろそろ仕掛け時か。いくぜ!「これで終わりだ!」刃を身体で死角になる位置で構え、一気に突っ込み正面から斬りつけるとみせかけ、狙うは親玉の腕一本!■「くぅ!」親玉が苦し紛れに振った刀に俺の刀がはじき返された。やべぇ…体勢が…。しかし、奴の返す刀は俺の鎧の上っ面をかすっただけだった。奴は俺の変則的な動きに戸惑っている。もう一発いけるはず!■「あばよ!雑魚野郎!」俺の刃は今度こそ奴の腕を捉えた。断ち切られる腕、吹き出す血潮、奴の身体が倒れる音がし、刃が転がる金属音が辺りに響いた。

”蒼い鷹の”サキ/Glorius Seekersは語る


山賊、ふたたび/大勝利なのダ〜/3/29

サキさんが一番偉そうな山賊相手にしてくれてるのダ。でも他にもいっぱい居るのダ〜剣持った人が6人と・・・黒い服着たとっても怪しいお姉さんが1人・・・■ルマはレインさんやエステラさんに剣持った人が近づけないように、槍構えて3人の男の人と向かい合ったのダ。ルマの長い槍、狭いとこで戦うの向いてないんだケド、通せんぼするには便利かもしれないのダ。■男の人達、剣振りまわしてルマに向かってくル。でも・・・剣筋がちょっと甘いのダ〜3人相手でもなんとかなりそうなのダ〜もちろんちょっとは当てられちゃうけどナ・・・前いっぱいの山賊さんに襲われた時と違って、酷い怪我したらエイムさんが治してくれること判ってるかラ、落ち着いて戦えるのも良いのダ!■ルマの仕事、みんなを守る事だかラ、踏み込んで戦えなくてなかなか男の人達倒せないケド、後ろのレインさんかエステラさんの魔法でキラキラ光ってる槍で少しづつ”だめーじ”与えてるのダ!■1人の男の人フラフラになってきてるのダ・・・1人倒れてくれればドンドン楽になるのダ!”ちゃんす”なのダ〜■でも・・・「☆◇○×〜」今まで後ろでボ〜ッとしてた(様子見てたダケ?)お姉さんが何か唱えた途端に・・・もうすぐ倒れそうだった男の人が元気になっちゃったのダ!怪しいお姉さん神官さんだったのカ!・・・神官さんが居るのはちょっとマズイのダ〜神官さんがいると同じ戦力が何倍にもなるって、教わったのダ・・・■でも・・・結局ルマ達が勝ったのダ!!お姉さんが呪文唱えて傷治したの見たエイムさん「あなた暗黒神官ね!!!この至高紳の使徒たる私が成敗してあげるわ!!」って、怪しいお姉さんをボコボコにしてくれたおかげなのダ!!怪我治す神官さんが居なければ残りの人達は”雑魚”なのダ〜。エイムさんも気力使いすぎたせいでルマやディアスさんが怪我しても治せなくなっちゃって、ちょっと危ない時もあったけどナ・・・

”虎の瞳の”ルマは語る



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